総務省は、2021年3月末(2020年度第4四半期末)時点での「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ」を公表しました。移動通信関連では、5G契約数が急増し、昨年12月末の前期比で874万件増の1419万件となり、初めて1000万件を突破しました。
5G契約数は1419万件、楽天モバイルのシェアもほぼ倍増
3G・LTE(4G)・5G・PHS・BWAの契約数は全体で1億9512万件となり、そのうちPHS及びBWAを除いた携帯電話全体の契約数は1億9433万件となりました。携帯電話の契約数は前期比+1.7%、前年同期比+5.2%となっています。
5Gの契約数が1419万件となり、初めて1000万件を突破。545万件だった前期比で874万件増加し、割合では約2.6倍という増加率です。5G通信は、4G通信がその絶頂期であった頃の年2000万回線強の増加ペースよりもはるかに速く普及が進み始めているといえます。
なお、5Gの契約数には、4G及び5Gがどちらも利用可能であるような契約も含まれています。
一方、4Gの契約数は前年同期比では+1.1%とわずかに増加しているものの、実態では20年12月期から減少をはじめ、21年3月期ではさらにそこから2.3%減少しています。
携帯電話契約のキャリア別シェアでは、NTTドコモが37.0%、KDDIグループが27.2%、ソフトバンクが20.8%、合計85.0%と大手3キャリアともに微減しています。その他大手3キャリアの回線を借用しているMVNOのシェアもわずかに変動するのみで、合計した数値では前期比で全く変化していません(※正確には統計に表示されていない0.1%未満の変動があるとみられる)。昨年同期比では、MVNOのシェアは0.1%増加しています。
そんな中、大手キャリアなどからの流出分を多く取り込んでいるとみられるのが楽天モバイルで、前期比で+0.7%、約1.8倍となる1.5%ものシェアを獲得しています。同社が正式にMNOサービスを開始したのは2020年4月であるため、昨年同期との比較はできませんが、正式サービス開始後の昨年6月期の0.3%から順調にシェアを拡大しています。
MVNOではIIJが引き続きトップ、NTTコミュニケーションズが楽天を抜き2位に
MVNOでは、IIJmioを運営するIIJ(インターネットイニシアティブ)が前期に引き続きシェア1位の座を維持し、OCNモバイルONEを運営するNTTコミュニケーションズが楽天モバイル(MVNO)を抜き2位に浮上しました。楽天モバイルはMNO事業の開始に伴い、昨年4月からMVNO事業を縮小させています。
上位5社のシェアはIIJが15.2%(前期比+0.8%)、NTTコミュニケーションズが11.5%(前期比+0.2%)、楽天モバイルが11.4%(前期比-2.3%)、オプテージ(mineo)が8.9%(前期比+0.2%)、LINEモバイルが6.7%(変動なし)となっています。
Source:総務省 image:Wikimedia Commonds
3キャリアユーザーが5Gスマホで契約する時は5G用プランか4G用プランか選ぶのでしょうか?確かpovoやahamoは5G利用も含まれてましたよね?
楽天MNOの場合は勝手に5G用プランに全員切り替わったので4Gしか利用出来ない地域・端末だろうがみんな5Gプランです
揶揄する感じになるけど「意味のない数字だよ」と思いました