パフォーマンスが大幅向上。
Qualcommは新たにスマートフォン向けのSoC、Snapdragon 460、662、720Gを発表。発表はインドのニューデリーで行われ激戦のインド市場に対応したSoCですが、もちろん全世界で投入されるでしょう。
Snapdragon 460、662、720Gは型番からわかるように、ローエンドからミッドハイ(低価格帯~中高価格帯)までの幅広いSoC。全てが前世代と比べて着実にスペックアップし、魅力的なチップセットに仕上がっています。
Snapdragon 460
- 製造プロセス 11nm
- CPU オクタコア 2 GHz Kryo 260
- GPU Adreno 610
エントリー機種向けのSnapdragon 460は、これまでの400番台シリーズからCPUとGPUを一新し、パフォーマンスを大きく向上させました。CPUは70%、GPUは60%の性能向上が見込まれ、全体では約2倍の処理能力が期待できるとのこと。
通信面でもパワーアップしています。新たにX11 LTEモデムを搭載することで上りは150 Mbps、下りは390 Mbpsの通信が可能になっています。
Snapdragon 662
- 製造プロセス 11nm
- CPU オクタコア 2 GHz Kryo 260
- GPU Adreno 610
Snapdragon 662は画像処理の面でスペックアップを見せています。Spectra 340Tによってトリプルカメラでの撮影がスムーズに行えるようになり、圧縮しても高画質を維持するHEIF形式に対応しています。HEIF形式にはAppleのAシリーズも対応しており、Snapdragon 600番台の着実なスペックアップが感じられます。
また、Snapdragon 662もX11 LTEモデムを搭載し上記のような高速モバイル通信が可能になっています。
Snapdragon 720G
- 製造プロセス 8nm
- CPU オクタコア 2.3 GHz Kryo 465
- GPU Adreno 618
Snapdragon 720Gはオクタコアで最大クロック数2.3GHz。「Snapdragon Elite Gaming」によってダイナミックなゲーム体験や動画視聴が提供されます。合わせて「Qualcomm aptX Adaptive」による高品質なサウンドも臨場感を与えてくれるでしょう。
また、192MP/4Kでのビデオ撮影や2520×1080のハイフレッシュレートにも対応。撮影した動画を楽しむこともできます。通信面ではX15 LTEモデムが採用され、上り最大300 Mbps、下り最大800 Mbpsが見込まれます。
成長していく市場のなかでインド並びに新興国のユーザーたちは、スマホにこれまで以上の体験を求めるようになるはず。価格を抑えながらも質の高いコンテンツを楽しめるSoCの需要は高まっていくと思われます。
今回発表されたSnapdragon 720Gは2020年第1四半期に、Snapdragon 662と460は2020年末頃に搭載機が発売される予定です。どのモデルも5Gには対応していませんが高速な4G通信が可能になっています。搭載機発売後はそのスペックに注目が集まるでしょう。
Source: Qualcomm
スナドラ439ってantutu8万点だったから、460は10万超すんじゃね?
400番台だからって馬鹿にできないな