海外のガジェットを筆者が実際に探索してレポートをするこの連載海外ガジェット探索シリーズ。第四弾となるのは、シンガポールでスタートし世界四か国を拠点に中古ガジェットの販売をするreebeloというサービスです。
目次
シンガポールで立ち上げ今や四か国で中古ガジェットを販売し急拡大中のベンチャー
reebeloはシンガポールでビジネスをスタートした新興ベンチャー企業であり、中古ガジェット販売サービスを主としています。シンガポールのほかオーストラリアとニュージーランド、マレーシアの計四か国でサービスが展開されています。
エコへの意識が強まっている今の時代において、中古ガジェットの販売マーケットは世界的に成長を見せています。日本国内でもメルカリやヤフオクなどのプラットフォームで中古ガジェットが一般消費者間で売買されています。
シンガポールなどをはじめとする海外でも中古ガジェットは人気であるものの、流通している商品の品質が消費者にとって懸念となっていました。筆者自身も海外で流通している中古ガジェットの購入で、不当な価格設定や偽った商品の状態などの問題に直面しています。reebeloは中古ガジェット販売業者と消費者の仲介マーケットを展開し、保証や返金、購入前後のサービスなどを充実させることで急激に成長を果たしました。
さっそく公式サイトを覗いてみる - サムスンのラインナップが豊富だ
reebeloの印象として、Appleとサムスンの製品に強いと感じています。サムスンに限ればシンガポールでは上にあるだけの商品ラインナップが存在しており、中古ガジェット販売サイトとしては圧巻です。
例として、Galaxy S8+を見てみます。状態は「Very Good(非常に良い)」でカラーはオーチャードグレー、価格は269シンガポールドルです。日本円では約23,000円程度ですが、筆者の感覚では高すぎるという印象です。
次にチェックをしたのはGalaxy S10。同じく「Very Good」の状態でカラーは二色あります。価格は329シンガポールドル、日本円では約28,000円です。Galaxy S10の美品がこの値段ならお得だと感じます。
こちらはオーストラリア版のreebelo。なつかしさを感じるような昔のモデルも中古で手に入れることが可能です。全体的にシンガポール版より高い価格設定がされている印象を受けます。
OPPOやワンプラなどの製品もあり
全体としてラインナップは少ないものの、OPPOやOnePlus、vivoなどのメーカーの製品も扱っているのがreebeloです。シンガポールでもOnePlusは男性を中心に人気があり、中古でも出回っています。
日本ではほとんど中古で出回らないようなスマートフォンも、こうして売られているのは驚くべき光景です。筆者が購入するならOPPO Reno4 Proでしょうか。
OPPO Reno4 ProはRenoシリーズでも非常に軽量に仕上がっている隠れた名機。実際に手に取った時の質感もとても良かったのを覚えています。発売当時は予算の都合で買えなかったスマートフォンが、こうして中古でなら手に入るのはコレクションの醍醐味です。
実際にreebeloのサービスを利用してみた感想
筆者はこの記事の執筆に際して実際にreebeloのサービスを利用しています。筆者が購入したのはOPPO F9 Proという数年前に東南アジアで大人気となった名機種。バックパネルは息を呑むほど美しく、全色を集めたくなるような仕上がりです。
注文から到着まで、常にreebeloが販売業者と仲介に入るため安心することができました。しかし、到着したOPPO F9 Proはバックパネルが非純正品と交換された再生品であったため、その点に納得できず返品をお願いしています。返品の際にもreebeloが間に入っているためトラブルなく受理がされ、スムーズに代金を受け取ることができました。せっかくの海外ガジェット探索シリーズですが、残念な結果に終わってしまったのです。
課題は出品業者のクオリティの均一化だ
reebeloの課題として一点挙げるとすれば、出品している業者のクオリティを均一にさせることになるでしょう。reebeloでは多くの業者が中古ガジェットを販売していますが、筆者が経験したように質の悪い再生品を扱っているケースも存在します。よって、業者の登録のための審査基準を厳しくするなどの対策が必要であると感じます。
一方で、消費者に対する保証やサービス、サイトの使いやすさなどは素晴らしいとも感じています。カスタマーサービスもつながりやすく、返品時も迅速に対応してもらえたのが印象に残っています。
今回はreebeloというシンガポール発のサービスを取り上げました。
読む気にならん