モンスターゲーミングスマホのROG Phone 2がASUSから正式発表

昨日7月22日に、ASUSは新しいゲーミングスマートフォンの、「ROG Phone 2」を正式発表しました。

ROG Phone 2は昨年11月に発売されたゲーミングスマホのROG Phoneの後継機種です。目を引く奇抜な見た目の超ハイスペックスマートフォンであり、家電量販店で目にした方も多いのではないでしょうか。

ROGとはRepublic of Gamersの略で、ASUSが手がけるゲーミング用のブランドです。

デスクトップPC、ノートPCなどのPCの本体や、マザーボードやグラフィックカード等のPCパーツ、ヘッドセット、キーボード、マウス等の周辺機器など、PC関連のブランドでしたが、昨年よりスマートフォン分野にも進出しました。

昨年発売されたROG PhoneはRazer、Black Shark(Xiaomi)、Nubia、Honor(Huawei)といった名だたるメンバーの中でひときわ目立っており、ゲーミングスマホならとりあえずROG Phoneが良いと言われるほど、地位を確かなものにしていました。

そんなROG Phoneの後継機種の発表ということで、ゲーミングスマホファンの皆さんは気になっていると思います。今回はそんなROG Phone 2について紹介していきます。

もりもりスペックのモンスターマシン

ROG Phone 2はSoCに新発表されたばかりのSnapdragon 855 Plusを搭載しています。

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RAMは驚異の12GBで、ROMも512GBとPCレベルの容量を搭載しています。これだけのスペックだと電池持ちが心配になりますが、バッテリーは6000mAhと抜かり無いです。ASUSによりますと、フル充電でPUBG Mobileを7.1時間もプレイできるとのことです。(OnePlus 7 Proが4.7時間、Galaxy S10+が5.1時間とのこと。

その分重量は240gと重めですが、これだけのスペックでゲーミングスマホであるのならば許容範囲内でしょう。

ゲームに最適化された大型有機ELディスプレイ

ディスプレイは6.59インチのAMOLED(有機EL)ディスプレイです。前機種のROG Phoneの6インチよりも大型化しています。なお、ゲームをしやすくするために、今になっては珍しいノッチレスディスプレイとなっています。

また、ROG Phoneでは90Hzだったリフレッシュレートが、ROG Phone 2のディスプレイではなんと120Hzを達成しています。ちなみに世界で初めて有機ELで120Hzを達成したスマートフォンということになります。コンマ秒の戦いとなるFPSでは、この高リフレッシュレートに対応したディスプレイは大きなアドバンテージになるでしょう。

リフレッシュレートだけでなく、タッチ反応速度も高速化されています。タッチはディスプレイのリフレッシュレートの2倍の240Hzで反応します。また、AppleやSamsungなどの競合他社が軒並み70-90msの反応速度である中、ROG Phone 2は49msの反応速度を達成しています。

ゲームのための独自技術

ROG Phone 2はゲームのために様々な工夫がしてあります。

例えば、通信アンテナの配置。通常のスマートフォンは上下に通信アンテナを配置するのですが、スマートフォンを横持ちするとアンテナ部が手で覆われてしまい、通信が不安定になることがあります。ROG Phone 2は、アンテナをサイドにも配置することでこの問題を解決しています。

他にも、側面の上下にタッチセンサーを仕込んであり、そこを横持ちしたときにゲーム機のL,Rボタンのようにして利用できる機能、「AirTriggers」が前機種のROG Phoneに引き続き搭載されています。

以前までAirTriggersは一度指を離さなければ利用できませんでしたが、ROG Phone 2からは3D Touchのように押し込みの強さを認識するようになったため、指をかけたまま利用できるようになりました。それに加え、AirTriggersの反応速度が63msから20msと速くなりました。地味ですが嬉しいアップデートですね。

また、押し込みだけでなく、新たにスライドするというコマンドも追加されます。

ゲームだけじゃない!カメラも悪くない仕上がり

写真はZenfone 6。ROG Phone 2はフリップ機構はない一般的な形式。

ゲームに特化したスマートフォンということで他のスペックが蔑ろにされていると思われるかもしれませんが、そんな事はありません。

ROG Phone 2のカメラは4800万画素+1300万画素のデュアルカメラとなっています。これは、ハードウェア的にはZenfone 6と同じものであると思われます。前機種では非対応だったポートレートモードに対応し、最近の一般的なスマートフォンと同等のカメラに仕上がっているようです。

また、ROG Phone 2はゲーミングスマホっぽい近未来的なデザイン、UIとなっていますが、Google PixelのようなストックUIにも変更できるようになっています。

ピュアアンドロイドに近い見た目になるため、高スペックスマホがほしい方にも選択肢に入れてほしいというASUSの意気込みが見られます。


ROG Phone 2は9/4にグローバル発売されます。日本での販売時期および価格は不明です。

前機種のROG Phoneが13万円前後で販売されていたため、価格はそれと同じ水準になると思われます。

また、型落ちとなったROG Phoneは現在7万円台まで値下がりしています。安くなったROG Phoneを買うというのもいい選択肢かもしれません。

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Source : ASUS(ROG)

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Writer

ナカヤマユウショウ
2013年にMNPを知ってからスマホオタクになった理系大学生。telektlistでは珍しいiOS派。 最近顔出しでYouTubeはじめました。 Twitter: @yushonakayama Instagram: @yushonakayama

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 コメント

※暴言・個人攻撃等は予告無しに削除します

  1. 匿名 2019.07.23 17:39 ID:fe7d04787 返信

    有機ELで120Hz?
    すぐ下のiPhoneの記事で、有機ELは90Hzが限界みたいに書かれてたけど
    もう限界突破しちゃったんだ・・・

    • 匿名 2019.07.23 22:00 ID:320b942a2 返信

      根本を理解していれば分かる事と思いますが限界突破なんて不可能ですよ。
      有機ELは90Hz2が限界です。

      • Mo 2019.07.23 22:16 ID:48379e7d6 返信

        お二人ともコメントありがとうございます!

        120hzは海外のサイトの情報をソースに書いたのですが、確かに公式サイトは見てないなぁと思いまして調べてみました。

        こちらが公式サイトと思われるページです。
        https://rog.asus.com/articles/smartphones/the-rog-phone-ii-delivers-gaming-superiority-anywhere-anytime/

        ここにははっきりと120hz refresh rateと書いてありますので120hzであっているようです。文章の方にはゲーミングディスプレイの技術を応用したと書いてありましたのでそういうことなのでしょう。
        さらに240hz touch sampling とも書いてありますのでタッチ操作はもっと高速だそうですよ!ASUSやってくれますね…

        とまぁロマンあふれる機種なのでデザインと価格さえ問題なければいい機種だと思います!

        • 匿名 2019.07.24 10:41 ID:26b7d809d 返信

          技術の進歩ってやつですね
          有機ELで120Hzのディスプレイ自体は、テレビやPC用ディスプレイが昨年から発売しているようです
          今回はその技術を採用してるってことなんでしょうね

    • 匿名 2019.07.24 11:08 ID:438dda33c 返信

      LGの有機ELモニタは2年くらい前から内部レート120Hzだけど、アップルの記事書いてる人の情報が古いんじゃない?