Sonos×IKEA SYMFONISKブックシェルフ型レビュー:おしゃれでお手頃なWiFiスピーカー入門機

つい先日、部屋にスピーカーが欲しかったのでIKEAでSonos×IKEAのワイヤレススピーカー「SYMFONISK」のブックシェルフ型を購入しました。

IKEAは皆さんご存知だと思いますが、「Sonos?はて?」という人が多いと思いますので簡単にご説明を。Sonosはアメリカの新興オーディオメーカーで、海外で人気を獲得しています。日本ではIKEAや蔦屋家電、BEAMSといった特殊な販路を利用しているためSonosのスピーカーはあまり見かけません。

SYMFONISKはSonosとIKEAがコラボしたワイヤレススピーカー。スピーカー部分はSonosが、デザインや機能はIKEAが開発をしているため、インテリアにもなるクールな北欧デザインでありながらSonosのエッセンスが詰まったモデルとなっています。また、SYMFONISKはIKEAらしいお手頃価格を実現。Sonos製品は最もメジャーなSonos Oneが3万円弱する中SYMFONISK(ブックシェルフ型)は税込み14,990円とほぼ半額です。もっともお手軽にSonosが試せるスピーカーなのではないでしょうか。

スピーカーとは思えないデザインと気になっていたSonos製品が超高コスパで買えることに一目惚れして思わずIKEAで衝動買いしました。今回はそんなSonos×IKEA SYMFONISKブックシェルフ型をレビューしていきます。

良いところ

  • (スマホやPCより)ダイナミックなサウンド
  • スピーカーらしからぬインテリア風でおしゃれなデザイン
  • お手頃価格でSonosが使える
  • WiFiスピーカーなのでペアリング無しでどの端末からも再生可能

悪いところ

  • AndroidスマホやPCからはSpotifyなどの対応サービス以外再生不可
  • 想像以上に大きい

開封の儀

まずは開封の儀から。

外箱はIKEAらしいシンプルなもの。IKEAの実店舗ではこのダンボールが無造作に山積みになっていてそこから取っていく感じです。

付属品は

  • SYMFONISK本体
  • 電源ケーブル
  • LANケーブル
  • 説明書

の4点。

SYMFONISKはBluetoothスピーカーではなくネットワーク接続をするスピーカーであるため、本体にはLANポートがあります。通常はWiFi接続で大丈夫なのですが、WiFiの信頼度が低いときは有線接続でも利用可能です。

IKEAらしいインテリア寄りのデザイン

SYMFONISK本体は非常にシンプルな見た目をしています。SONY、BOSE、JBLといったメーカーのワイヤレススピーカーはどれも「スピーカーですけど何か?」みたいなデザインをシている一方で、SYMFONISKはインテリアのようなデザインで部屋に馴染みます。さすがはIKEA。ちなみにドイツのプロダクトデザイン賞「レッドドットデザイン賞」を受賞しているそうです。

本体のサイズはW150×H100×D310(mm)と比較的大きめ。思ったよりも大きくて驚きました。

本体上部にはSonosとIKEAのロゴが、

下部には音量ボタンと再生ボタンがあります。非常にシンプル。

SonosとIKEAのロゴ部を引っ張るとフロントカバーが取れます。

SYMFONISKはウーハー+ツイーターの2ウェイ構成のフロントバスレフ型です。モノラルスピーカーですのでステレオ再生したい場合は2台以上購入する必要があります。

ちなみにフロントカバーは別売りのオプションでレッドとブルーに取り替え可能。部屋の雰囲気に合わせて取り替えるのもいいかもしれません。

どこにも設置可能というIKEAらしい発想

背面は電源となる眼鏡ケーブルの端子とLAN端子があります。なお、外部入力AUX端子はありません。また、壁につけられるようにケーブルを逃がす溝が2箇所に作られています。

別売の専用ブラケットを使えばこのように壁に直接つけることも可能。3kgまでであれば小さな棚としても活用できます。

これまた別売のフックを購入すればラックに取り付けることも可能です。このあたりは家具屋さんのIKEAらしい発想ですね。

また、ブックシェルフ型という名前の通り本棚においても違和感がありません。見た目が非常にスマートですし、家に来たゲストが「どこから音楽が鳴っているの!?」と驚くこと間違い無しです。

私はとりあえずデスクに縦置きすることにしました。せっかくだし将来的には壁に取り付けようと考えています。

手持ちのヘッドフォンをのせてみました。簡易的なヘッドフォンスタンドにもなりますね。かわいい。

最もお手軽にSonosが試せるスピーカー

SYMFONISKは現時点で最も安いSonos製品です。

一般的なBluetooth接続ではなくWiFi接続のワイヤレススピーカーであるため、セットアップにはスマートフォンが必要。事前にダウンロードしたSonos S2アプリを使って接続します。

接続はいたって簡単。アプリがすぐにSYMFONISKを認識し、本体のボタンを押すことでWiFiネットワークへの接続が完了しすぐに使えるようになります。

SonosアプリまたはAirPlayで操作

SYMFONISKの操作はSonos S2アプリ、もしくはApple製品のAirPlayを利用します。

←Sonosアプリ、AirPlay→

Sonosアプリでは対応の音楽サービスを登録することでそこから再生が可能。Apple Music、Amazon Music、Spotify(Free含む)、YouTube Musicなど一通りのサービスに対応しています。詳しくは公式サイトをご覧ください。

Sonosアプリでは複数の音楽サービスを一元的に管理できるメリットはありますが、スマホ内のMP3ファイルや動画の音声の再生は基本的にはできません。サブスク時代の今、音楽再生機に割り切った使い方が求められます

一方でSYMFONISKはAirPlay 2に対応しているため、Apple製品であればAirPlay画面から音声を飛ばすことが可能。これを使えばYouTubeの音声も流すことが可能です。

複数台の接続が快適なWiFiスピーカー

一見Bluetoothスピーカーよりも制約が多いように見えますが、WiFiスピーカーは接続性の点でBluetoothスピーカーよりも便利です。

Bluetoothスピーカーは1台の端末と接続し、その端末から音楽を流す仕組みですが、WiFiスピーカーはSonosアプリまたはAirPlayを使うことで同じWiFi環境下の端末全てから音楽を流すことが可能です。家族や友人など、誰でも好きな音楽を流すことが可能なのです。

また、シームレスに音楽が流せるのもメリット。Bluetoothヘッドフォンで音楽を聞きながら帰宅し、その状態でSYMFONISKの再生ボタンを押すことですぐにさっき聞いていた音楽の続きが流れます。いちいち接続を切り替える必要がない体験はすぐにハマりますよ!

さらに、WiFiスピーカーは音楽を直接ネットワークから取得するため、スマートフォンに電話などが来ても音楽は流れ続けます。例えばスマートフォンでサウンドオンでゲームをしながらSYMFONISKからは自分がSpotifyなどで設定したプレイリストを流しつづけるといった使い方が可能。日常生活にBGMを溶け込ませる運用がはかどります。

複数台で簡単にオーディオシステムが構築できる

また、Sonos製品の真価は複数台運用のときに発揮されます。

例えば1台をオフィスに、1台を寝室に設置します。Sonos製品はスピーカーを個別に制御できるため、それぞれの部屋でムードによって音楽を変えたり、グループ化して同じ音楽を流すことが可能。それぞれの操作はSonosアプリやAirPlayで簡単にできます。

また、2台を組み合わせたステレオ再生も可能です。こういうスピーカーは低音がずんずんしがちですが、IKEAで視聴してみたところステレオ再生時は音楽が立体的になる上にずんずん感が低減されました。

また、Sonosのサウンドバーとサブウーファと連動し、SYMFONISK 2台を使った5.1chシステムの構築が可能。Sonosホームシアター製品と連携することでサラウンドサウンド体験も楽しめます。

今回私はは1台だけ導入しましたが、余裕があれば各部屋に1台ずつ、よく使うところでは2台でステレオ再生ができるようにすれば家中どこでも好きな音楽が流せるようになって良さそう。夢が広がります。

IFTTT対応で可能性が広がる

また、Sonos製品はベータ版ながらもWebサービス同士を連携できるサービスのIFTTTに対応しています。これによりオートメーションの一部として組み込むことが可能です。

Apple Payに取り込んだあとの使わなくなったSuicaはNFCタグになるのでおすすめ

例えば家の中でNFCタグをスキャンすることで事前に設定したプレイリストを流すとか、スマートフォンの位置情報を利用して家から離れたら音楽を止めるなどの設定が可能。組み合わせ次第で様々な活用ができます。

Android, PCとの相性△

残念な点はAndroidやPCとの接続性。AirPlayが使えない機器はSonosアプリを利用しなければ再生できないため気軽に利用しづらいです。

PC版のSpotifyアプリでの接続

とはいえ、利用するサービスによってはSonosアプリをダウンロードせずとも接続可能。私は主にSpotifyしか使わないのであまり不便には感じませんでした。

唯一残念なのがYouTube。WindowsパソコンでYouTubeを見るときのスピーカーとしてSYMFONISKを利用できないのは結構大きなデメリットです。

まとめ:住空間にサウンドを溶け込ませるスピーカー

以上、SYMFONISKのレビューでした。当初、スピーカーっぽくなくて部屋に馴染むという理由だけで買ったものでしたが音質も迫力があり、WiFi接続という癖があるものの実用性も十分で非常に満足しています。もう一台ほしい。

従来の有線接続、Bluetooth接続と違ってサブスクに特化したWiFi接続スピーカーで部屋に馴染むデザインのSYMFONISKはまさに住空間にBGMのようなサウンドを溶け込ませるスピーカーだと言えるでしょう。

また、SYMFONISKは正規のSonos製品であるためSonosのシステムに組み込むことが可能。複数台購入したり他のSonos製品と連携して自宅で高度なサウンドシステムを組むといった将来的な拡張性もあります。

価格もお手頃ですので興味がある方は是非チェックしてみてください。Apple製品を利用している人には特におすすめです。

アメリカの人気オーディオメーカーのSonosとスウェーデンの大手インテリアメーカーのIKEAがコラボしたWiFiスピーカー「SYMFONIS...

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Writer

ナカヤマユウショウ
2013年にMNPを知ってからスマホオタクになった理系大学生。telektlistでは珍しいiOS派。 最近顔出しでYouTubeはじめました。 Twitter: @yushonakayama Instagram: @yushonakayama

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