このレビューは、Xiaomiから2019年3月に発売されたスマホ、「Mi 9 SE(グローバル版)」のテレクトリスト読者による実機レビューです。
寄稿してくださったぬっぷすさん、ありがとうございました。
目次
Xiaomi Mi 9 SEのスペック概要
基本スペック ディスプレイ 5.97インチ, 1080 x 2340, 有機ELディスプレイ, 432ppi サイズ 147.5 x 70.5 x 7.5mm, 155g システム OS Android 9.0 (Pie) Soc Qualcomm Snapdragon 712 CPU Kryo 360 8コア, 2.3 GHz メモリ(RAM) 6GB ストレージ 64GB / 128GB, sd_card microSDスロット無し カメラ メインカメラ camera_rear 48 + 13 + 8MP, F値/1.8, トリプルカメラ, デュアルトーンLEDフラッシュ, レーザーAF, PDAF, 2x光学ズーム メインカメラ特徴 camera 前面カメラ camera_front 20MP, F値/2.0 センサ類 画面内指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ, コンパス, 顔認証ロック 機能 防水
非対応, イヤホンジャック
なし バッテリー battery_charging_full2.0, Type-C 1.0, 3070mAh
購入について
購入の決め手
片手で操作できる安価なスマートフォンが必要だったから
購入場所・購入時期・購入価格
購入モデル
グローバル版Mi 9 SE、RAM6GB、ROM64GB、(本体色)ブラック
化粧箱・付属品
Apple製品によく似た、白基調のボール紙製の箱です。箱自体がビニールでラミネートされており、中華製品としてはかなり高品位な部類かと思います。
箱にはスマートフォン本体のほか、クイックガイド、保証書、SIMスロットピン、イヤホンジャック変換コネクタ、ケース、USB TypeCケーブル、海外規格の充電器、TPUケースが同梱されていました。
本体デザイン
本体が縦147mm、横70mmと、昨今のスマートフォンの中では比較的細身なので、ワイシャツの胸ポケットに入れても、極端にはみ出したりすることはありません。また薄型なため、片手での操作性も良好です。
全体的にフラットな形状で、カメラ部分を除けば凹凸は特に無く、インカメラのノッチやレシーバー部の切り欠きの曲面も綺麗にデザインされています。
一方でカメラの凹凸は極端に大きく、付属のTPUケースを装着してもコンマ数ミリはみ出るため、机においた際の不安定さやレンズカバーへのダメージが気になります。
背面は鏡面ガラス仕上げのメタリック調な黒で大変綺麗なのですが、指紋がつきやすい上に滑りやすいので、付属のTPUケースはほぼ必須です。
ディスプレイ
輝度が高く、解像感が良好で、ノッチ部分の輝度差もないため非常に綺麗です。しかし、より高品位なディスプレイと比べると、色彩の発色が甘く、少し黄色っぽく見えます。
ソフトウェア・アプリ
プリインストールのMIUIは純粋なAndroidから大きくカスタマイズされており、AndroidとiOSの中間に近い使用感です。
特に操作系のカスタマイズが強く、それらのカスタム系アプリは殆ど機能しません。また、Miアカウントとのリンクがいたるところにあるため、これらの機能を利用したくない場合は関連アプリを無効化するか、意識的に回避する必要があります。
独自機能
赤外線が使えるので、テレビやレコーダーのリモコン代わりになります。 リモコンを探さなくていいので結構便利です。
動作・ゲーム性能
日常生活で使うブラウザやSNSなどのアプリは快適に動作します。ゲームも軽量なもの、もしくは軽量モードで動作可能であれば快適に動作しますが、リッチなグラフィックを多用する3Dゲームなどでは処理能力不足でもたつくことがあります。
また、音ゲーなどの応答性が求められるゲームの場合、端末との相性の問題があり、一部のゲームではタップの認識が体感で0.3秒ほど遅延します。
カメラ性能・写真サンプル
センサーサイズの関係上ノイズが入りやすい夜景を撮影しました。AI有効で撮影しましたが、コントラストがはっきりしたメリハリのある写真が取れているかと思います。
一方で手ブレ補正が極めて弱いため、特に薄暗い環境下での撮影には苦慮しました。もう一枚のフィギュアの接写では等倍でのピント合わせができず、2倍で撮影しています。マクロ撮影には向かないかと思います。
スピーカー・音質
音量の調節は細かく、特に不自由することは無いかと思います。
スピーカーの音質は低音が比較的強めで、音楽再生ではボーカルが前面に出てくるため、ラジオの聴取に最適かと思います。
イヤホンジャックからの出力は全体的にのっぺりとしていて、臨場感に欠ける印象です。特にこだわりが無ければよいのですが、普段から音楽再生専用機を使用している方は満足できないと思います。
電池持ち・充電速度の印象
充電速度は爆速で、外出前に充電し忘れても、数分あれば連絡手段程度に使えるところまで充電できます。残量表示に関しても正確です。
ただし電池持ちはあまり良くなく、特に高負荷時の消費が半端ではないので、外出先でのゲームは控えたほうが良いかと思います。
まとめ
良い点
①片手で扱える大きさ
②夜景に強いカメラ
③綺麗な水滴型のノッチ
悪い点
①非防水
②対応バンドの少なさ
③カメラの出っ張り
全体的な感想
3万円程度で購入できるスマートフォンとしてはかなり優秀で、特に上位機種譲りのカメラ性能は同価格帯の中でも抜きん出たものがあります。
またSoC、RAMともに日常使用では十分な性能が確保されていて、不満が出ることは無いかと思います。
一方で国内キャリアでの対応バンドが少なく、防水やFelicaなどの日本国内で求められる性能や、あると便利な機能は搭載されておらず、この点では他社製(特にSHARP機)には大きく劣ります。
自分にはどんな機能が必要で、どの機能なら省けるのか、価格や用途に対して割り切った判断ができる方ならこの端末の良し悪しが理解できると思います。
満足度:10点満点中7点
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