実機レビュー:Xiaomi Mi 10 Ultra【トップクラスのスペック】

Xiaomi Mi 10 Ultraは2020年8月に発売されたスマートフォンで、6.67インチディスプレイやSnapdragon 865を搭載しているのが特徴です。

投稿してくださったKudou Shin様、ありがとうございました。

Xiaomi Mi 10 Ultraのスペック概要

基本スペック
ディスプレイ6.67インチ, 1080 x 2340, 有機ELディスプレイ, 386ppi
サイズ162.4 x 75.0 x 9.5mm, 222g
システム
OSAndroid 10
SocQualcomm Snapdragon 865
CPUKryo 585 8コア, 2.84 GHz
メモリ(RAM) 8GB / 12GB
ストレージ 128GB / 256GB / 512GB,  microSDスロット無し
カメラ
メインカメラ 48 + 48 + 20 + 12MP, F値/1.9, クアッドカメラ, OIS(光学手ぶれ補正), LEDフラッシュ, デュアルピクセルPDAF
メインカメラ特徴
前面カメラ 20MP, F値/2.2
センサ類 画面内指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ, コンパス
機能防水 非対応, イヤホンジャック なし
その他特徴ハイレゾ対応
バッテリー2.0, Type-C 1.0, 4500mAh
https://telektlist.com/smartphone_info/xiaomi-mi-10-ultra/

購入について

購入の決め手

性能の高さに魅力を感じたから

購入場所・購入時期・購入価格

購入場所:giztop
購入時期:2020年8月21日
購入価格:10万6,000円

購入モデル

本体色はブラック、RAM 8GB、ROM 256GB

化粧箱・付属品

箱は10周年記念モデルということで他のMi 10の箱に比べて薄く、縦に長い特別な箱になっています。色はギラギラしたシルバーで、正面には反射加工が施してあります。表面中央には「2010(年)」と「2020(年)」の文字を上下に組み合わせたようなロゴが書いてあります。

同梱品は下記の通りです。

・透明ケース(ハードとソフトの中間タイプ)
・SIMピン
・3.5mm - USB Type-C変換ケーブル
・USB Type-C充電ケーブル
・マニュアル
・今回話題の充電器(120W)

充電器はかなり大きく、macbookの充電器みたいな印象です。

本体デザイン

本体サイズ自体は大きくありませんが、厚みがある上に重量があるため、持つとかなりずっしりします。

ただ、背面前面ともに湾曲しているため持ちやすいです。カメラ部分の出っ張りは本体が厚いせいか、あまり目立ちません。

色はシルバー、半透明、ブラックの3色展開でどれもクールです。シルバーはほぼクロームメッキのような仕上げ、半透明はかなり黒に近いもの、黒は真っ黒(黒曜石の黒という名前)でいずれも着色や偏光反射、グラデーションなどのないシックな色です。自分は無難な黒にしました。

ディスプレイ

ディスプレイは6.67インチのOLEDで解像度はフルHD+。ピクセル密度は386ppiと最近のフラッグシップとしてはそれほど高い値ではありませんが、HDR10+に対応しておりかなりきれいです。

最大1120ニトの明るさがあり、昼間の視認性も良くまったく不満ありません。リフレッシュレートは120Hzと60Hzを選択するようになっていて、自動選択はありません。

左上のパンチホールは最近よく見るタイプで、サイズもOnePlus 8 Proと同じような感じです。画面内指紋認証も、最近のフラッグシップ機同様に高速です。

ソフトウェア・アプリ

UIはAndroid 10ベースの最新のMIUI 12が搭載されています。MIUI 12にはスーパーウォールペーパーというものがあり、画面解除するとロック画面の画像からホーム壁紙まで連続的にアニメーションが動く演出になっていて非常にかっこいいです。

本機体は中国版なので、言語選択は英語と中国語のみです。いずれすぐにカスタム版のEU-ROMが出ると予測していたのでROMを書き換えるつもりで、それまではmore locale2を入れて日本語を追加してしのごうと思っていました。more locale2の日本語化が非常にスムーズで、昔のように不自然なフォントの化けなどなく、システムメニュー以外は全く問題なく日本語化できました。

最近では、ブートローダーアンロックせずにもうこのままでもいいかなと思っています。ただ再起動すると少し不安定な動きをするため、再度日本語選択し直したりが必要です。

ちなみにmore locale2を使った日本語追加の際にはadbコマンドだけでなく、SIMカード、Miアカウントが必要です。開発者オプションで、USBデバッグとは別にUSB debugging (Security Setting)の項目をonにする必要があり、この際にSIMとMiアカウントを要求されます。

自分のものはショップでもともとGoogleを入れられていましたが、GetAppsでGoogleアプリをいれることができます。Basic Google Servicesという項目を有効にし、Play Storeの更新をする必要があります。

ホームランチャーが変更できるかどうか心配でしたが、デフォルトランチャーの変更が可能でした。自分はいつものNovaランチャー+Google Feedを使用しています。大きな問題ではありませんが、Novaランチャーの動作に一部不具合(ダークモードにした時フォルダなどの背景の色編集で黒系統の色が選べなくなる)であることがわかりました。これはMIUI12の問題かNovaの問題かわかりませんが、アップデートを待とうと思います。

SIMはIIJ-MIOのタイプDを使用しましたが、問題ありませんでした。中国版なのにAPN設定に一部の日本のキャリアがデフォルトで入っていました。メニューから確認できたのはBIGLOBE タイプD、IIJMIO、OCNモバイルONE、b-mobile、MOPERA Uでした。

ちなみにband19には対応していません。au系は試していませんが、VoLTEを有効にしないと通話できないかもしれません。au回線はバンド対応上も厳しそうです。5Gはn78、n79に対応していますがn77には対応していません。つまり、docomo系のSIMなら問題なく使えそうです。

SIMスロットはnano-SIMが2つ入るタイプで、拡張はできません。

動作・ゲーム性能

当たり前ですが、自分が使う範囲のゲームは全く挙動に問題ありません。

Antutuベンチマーク(ver 8)で638,732点と、自分では見たことないような点になりました。ネットではもっと高い値も出ています。測定時にはアプリをたくさん入れていたので、減らすともっと高い値が出るかもしれません。

カメラ性能・写真サンプル

カメラはクアッドレンズで、48MP(標準広角)、48 MP (望遠5x)、12MP(望遠2x)、20 MP(超広角12mm相当)の構成です。

標準と5倍望遠に光学手振れ補正があります。 望遠レンズが2つ搭載され、ToFやマクロレンズは搭載されていません。ただマクロ撮影モードはあります。

望遠は光学5倍、ハイブリッド光学で10倍、デジタルで120倍まで対応しています。超広角ではこれまでになく広い範囲を撮影できます。望遠については50倍くらいまでが実用範囲かと考えます。

ちょっと気になったのが、フォーカスで狙ったポイントにすぐに合わない印象があったことです。しかし、総合したカメラ性能は、個人的にはHuawei P40 Proとほぼ同等と考えます。

暗所性能に関しても、1/1.32インチの大型センサーを搭載しているため、今までのXiaomi機に比べても非常に明るく見えます。ただ、センサーの違いからかP40 Proのほうがやや明るく写せます。

あとは撮影モードが非常に豊富で、書類の自動トリミングや前後カメラ同時撮影、長時間露光、VLOGモード、スーパームーンモードなどがあります。

スピーカー・音質

スピーカーはステレオで大音量、高品質です。

電池持ち・充電速度の印象

バッテリー容量は4,500mAhと十分な容量です。自分の使い方だと3日くらい持つ印象で、非常に持ちがいいです。印象ではHuawei P40 Proと同等です。

充電に関しては、付属の充電アダプターで120W充電が可能。無線でも50Wだそうですが、自分は対応の無線充電機を買っていないので試せていません。

その他

・120W超急速充電
付属の充電器で充電すると速度を実感します。日本のコンセントは100Vなので120Wの出力はおそらくないと思いますが、10分で半分近く、30分以内でフル充電できます。ただ、充電器も本体もやや発熱して怖いので、自分は1度試しただけで通常は普通のケーブルと充電器で充電しています。

・120倍望遠
強力な手振れ補正がきくため撮影はしやすいのですが、120倍まで拡大すると油絵みたいな写真になるので実用的ではないと思います。個人的には20倍望遠までほぼ画質劣化なく非常にきれいに撮れるので、これで十分ではないかと思います。

・120Hzのリフレッシュレート
これはもう最近では他のメーカーもフラッグシップなどに搭載しているので、それほど新しい印象はありません。フリッカー低減モードがあり、ちらつきが防止できるのですが、この機能は60Hzのみに対応しています。

・VLOG撮影モード
いくつか撮影した写真やムービーを、自動でストーリー性のある動画にまとめてくれます。動画配信者向けの機能かと思われます。

まとめ

良い点

①現時点で最高スペックの端末
②性能を考えるとかなり安い値段
③高いカメラ性能(多彩な撮影モード)
④充電スピード
⑤Googleに正規対応

悪い点

①(本体が)重い
②(本体が)厚い

全体的な感想

この端末は、発売された瞬間にスペックと値段を見て「すごい」と思って注文してしまいました。冷静に考えると、日本語が使えないことなど届くまでいろいろ不安があったのですが、実際に使ってみるとmorelocale2で十分満足できるくらい日本語化できたし、Googleも普通に使えて大満足です。

通信に関してはdocomo系なら基本OKだと思いますが、プラチナバンドに対応していないので地方ではつながりにくいかもしれません。多少知識が必要ですが、メイン端末としても使えると思います。

ただ、もしかしたら使っているうちに重さや厚みが気になってくるかもしれません。

個人的には、Googleが使えない最新Huawei機よりもおすすめな気がします。

評価:4.5点/5点満点

価格・購入先

Mi 10 Ultraの 8 GB/ 128 GB モデルの発売時の価格は日本円で約 82,000円でした。購入時の参考にどうぞ。

現在、通販サイトでの購入が可能です。

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