実機レビュー:Pocophone F1 - コスパが最強すぎる

このレビューはtelektlist読者による「Pocophone F1」の実機レビューです。

鉄ちゃん様、レビュー投稿ありがとうございました。

購入理由

私はGoogleのNexus6からXiaomiのPocophone F1に乗り換えた。

乗り換えた要因は以下の通り。

・パフォーマンス不足

・バッテリーの劣化

・セキュリティアップデートのサポート終了

サイズ感

サイズ感はNexus6と比較すると、

「横幅はスリムに、縦は長く」

という感じ。最近のスマホのトレンドである、

「持ちやすい大画面」

というカタチだ。

重量について、Nexus6は184gに対し、Pocophone F1は180gである。

デザイン

本体はマットな感じでプラスチック製の外装である。

背面がガラス面や金属でできている訳ではないが、色はブラック、レッド、ブルーの3色がある。

私はブルーを選んだが、開封して見てとてもキレイな色だと感じた。

派手すぎず大人っぽいデザインで、今どきのハイエンドスマホのような、派手で素材もガラス製で光の当たり方で色合いが変わるようなものではないシンプルなものだが、

そもそも手帳ケースを着用することを前提とするなら、外装デザインは私にとってどうでもいいもので、外装にお金を掛けるくらいなら、内部にお金を掛けてほしいと感じる今日このごろである。

アウトカメラは流行りの2レンズ式。

一番下は指紋センサーで、かざすだけで素早くロック解除ができる。

その他LINE Payの6ケタの暗証番号も、この指紋センサーによる指紋認証でパスできることを確認している。

フラッシュは2LED式で、懐中電灯としても十分な明るさを持つ。

ディスプレイ

横幅をスリムにした分だけ縦を伸ばす形でインチ数を稼ぐことによって、縦画面時での情報量や横画面時でのNetflixなどの映画配信サービスを最大限に活かすというワケである。

また、顔認証センサーとインカメラ、通話スピーカーを内蔵したノッチが画面上部にある。ノッチや画面の四隅にあるラウンドは結局の所、慣れの問題であると私は感じた。もちろん最初は強い違和感を覚えたが、慣れるとむしろオシャレにすら感じるのである。

ディスプレイは有機ELではなくIPS液晶である。コントラスト比有機ELには劣るものの、有機ELの宿命である画面焼けを気にすることなくゲームをプレイできるのはPocophoneの強みである。

なお、私はFPSをしないため応答速度については触れないこととする。

スペック

Nexus6はSnapdragon805を搭載し、Pocophone F1にはSnapdragon845を搭載している。ベンチマークは測定していないが、明らかに体感上でも大きな差がある。

例えばスマホゲーム「オルタナティブガールズ」を起動するのに、Nexus6では30秒〜1分ほど掛かるのに対し、Pocophone F1は15秒ほどで起動する。

もちろん、グラフィックスに凝った「オルタナティブガールズ」のゲーム中にも、やはりSnapdragon845はサクサクと動作するのに対し、Snapdragon805は少し苦しい感じが否めない。

また、Nexus6はメインメモリ3GBに対して、Pocophone F1は2倍の6GB(8GBモデルもある)を搭載しており、これも優れたレスポンスの1つの要因だと思われる。

なお、Pocophone F1にはシステムアップデートをすることでAndroid9.0に対応する。

Xiaomiのスマホでは定番のMIUIも、Pocophone専用にカスタマイズされたMIUIが採用されているが、AOSP版Androidを5年ほど使い続けてきた私にとっては新鮮な感じがした。

設定項目も痒いところに手が届くようなものが多く、使い勝手は抜群。

使用感

注意してほしいのはLINEの通知音の選択ができないことである。

本来、AOSP版Androidでは、8.0以降、Androidの通知設定から通知音の選択・変更をするのだが、Pocophone F1では通知音の選択・変更をする機能が見事に省かれている。

おそらくゲーミングスマホということで、通知はOFFにする事を前提として設計されているためであるが、さすがにメイン機としても使っているので、ここは省いてほしくないところである。

Android8.0以降のバージョンを搭載する端末の場合、LINEアプリの設定項目からは通知音の選択が消えている。

すでにXiaomiには報告済みだが、今後のアップデートで改善させることを約束するものではない。

通知周りはこんな感じである。

上部のクイックメニューはAndroid9.0らしいデザインであるが、それ以外はMIUIオリジナルデザインといった感じ。下の×をタップすることで通知を一括消去できるようだ。

ここでも一つに気なったのは、通知を「左から右」にスワイプしないと消去できない点だ。「右から左」へスワイプすると歯車とマークと時計のマークが表示されてしまうのだ。

この2つのマークは知っていたが、Nexus6の場合はどの方向からスワイプしても通知が消せたので、この辺も今後のアップデートで改善してほしい所だ。

この一方通行の縛りは使い勝手に大きく影響すると言っても過言ではない。

付属品・カメラ

付属の充電器はQualcomm Quick Charge 3.0に対応した急速充電器である。

またPocophone F1はQuick Charge 4.0にも対応しており、USB Power Deliveryにも対応しているとの事だ。充電端子はUSB Type-Cである。

付属する充電器の電源プラグは海外仕様だが、通販サイトによっては日本のプラグに対応する変換コネクタを同梱してくれる場合がある。

GearBestでPocophone F1を購入した時は変換コネクタも同梱して送ってくれた。

Pocophone F1には、本革の手帳ケースとガラスフィルムを別で購入して装着した。

ケースは透明の柔らかいタイプのものがPocophoneには付属される。

ディスプレイの保護フィルムは別売なので注意していただきたい。

また、イヤホンも付属されないが、このPocophone F1には3.5mmイヤホンジャックが搭載されているので、市販のイヤホンやヘッドホンを使用することができる。

バッテリーや音質などの面からBluetoothヘッドセットを好まない方はPocophone F1を強くオススメしたい。

写真撮影については上記の充電器をご覧頂きたい。これはポートレートモードで撮影したのもだが、個人的には大満足である。

10万円オーバーなハイエンドモデルとは太刀打ちできないかもしれないが、私のように「ある程度キレイに撮影できれば十分」という方にはもったいないくらいの仕上がり。

画像処理にはAIを活用しているとのことで、Pixel 3のような仕組みのようだ。

オススメ設定:アイコン表示をONにしよう

また、Pocophone F1を購入した際には是非オススメしたい設定項目がある。

「設定」→「通知とステータスバー」→「通知受信時にアイコンを表示」をONにしておくことだ。

Pocophone F1にはノッチがある都合上、バッテリーやネットワークのアンテナピクトなどがノッチの右側に、現在時刻がノッチの左側に表示されるだけで、

例えばTwitterやLINEの通知アイコンはステータスバーには一切表示されない欠点がある。

しかし、これをONにすることで、現在時刻が表示されるノッチ左側のステータスバーに、

通知が受信されたら数秒間だけアプリの通知アイコンが表示されるようになるため、通知を逃しくくなる効果がある。

例えばこの場合、「オルタナティブガールズ」の通知が1件、「Google日本語入力」の通知が1件、あることを示している。そして数秒後には現在時刻表示に戻るというわけだ。

総評

このスマホはまずコスパが最強すぎると言える。

Snapdragon845を搭載し、イヤホンジャックも搭載、急速充電に対応、4000mAhという大容量バッテリーを搭載した最強スマホである。

電池持ちの良いスマホを求めている人、大画面スマホを求めている人、ゲームがしたい人、音楽をスマホで聴きたい人にオススメしたいスマホである。

価格は3万円〜4万円なので、キャリアで24ヶ月の分割払いするくらいなら、このスマホを買うべきと私は言いたいが、au回線には対応していないので、格安スマホと運用する際には、今一度対応しているかどうか確認していただきたい。

Pocophone F1のスペック概要

基本スペック
ディスプレイ6.18インチ, 1080 x 2248, IPSディスプレイ, 403ppi
サイズ155.5 x 75.3 x 8.8mm, 180g
システム
OSAndroid 8.1 (Oreo)
SocQualcomm Snapdragon 845
CPUKryo 385 Gold x4 & Kryo 385 Silver x4 8コア, 2.8 GHz
メモリ(RAM) 6GB / 8GB
ストレージ 64GB / 128GB / 256GB,  microSD最大256GBまでSIM2スロットを使用
カメラ
メインカメラ 12 + 5MP, F値/1.9, デュアルカメラ, OIS(光学手ぶれ補正), PDAF
前面カメラ 20MP, F値/2.0
センサ類 指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ, コンパス, 気圧センサ, 顔認証ロック
機能防水 非対応, イヤホンジャック あり
バッテリーType-C 1.0, 4000mAh

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