実機レビュー: LG G8S ThinQ

LG G8S ThinQは2019年6月に発売されたスマートフォンで、小型ディスプレイやSnapdragon 855を搭載しているのが特徴です。

投稿してくださったフェアーウェイ様、ありがとうございました。

LG G8S ThinQのスペック概要

基本スペック
ディスプレイ6.21インチ, 1080 x 2248, 有機ELディスプレイ, 401ppi
サイズ155.3 x 76.6 x 8mm, 181g
システム
OSAndroid 9.0 (Pie)
SocQualcomm Snapdragon 855
CPUKryo 485 8コア, 2.84 GHz
メモリ(RAM) 6GB
ストレージ 64GB / 128GB,  microSD最大1 TBGBまでSIM2スロットを使用
カメラ
メインカメラ 12 + 12 + 13MP, F値/1.8, 2.6, 2.4, トリプルカメラ, OIS(光学手ぶれ補正), LEDフラッシュ, レーザーAF, PDAF, 2x光学ズーム
前面カメラ 8MP, F値/1.9, TOF 3Dカメラ:f/1.4
センサ類 指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ, コンパス, 顔認証ロック
機能防水 IPX 8, 水面下での使用が可能, イヤホンジャック あり
その他特徴静脈認証「Hand ID」に対応
バッテリー3.1, Type-C 1.0, 3550mAh

購入について

購入の決め手

誰も持っていないようなスマホが欲しかった。

購入場所・購入時期・購入価格

Aliexpressで2021年3月に購入。約3万円。

購入モデル

海外版SIMフリーLG G8S ThinQ メモリ6GB、ストレージ128GB

化粧箱・付属品

箱はシンプルで特に言うことはありません。付属品はB&Oのイヤホン、9V1.8Aの充電器、充電ケーブル、SIMピン、説明書がついてきました。買ったものはリファービッシュ品で、付属品はおそらく偽物です。

本体デザイン

背面がガラス製です。最近は低価格なスマホでもガラス背面のものは多いため一般的と言った感じでしょうか。光沢で指紋が付きやすいです。裸で使うのはあまりおすすめできません。カメラのでっぱりはかなり控えめだと思います。カメラはGalaxy S10などと同じ横向きで中央に配置され、その下に指紋センサーがあります。指紋認証センサーの位置は問題なく、間違えて指がカメラに触れてしまうと言ったことはありませんでした。下側面にスピーカー、USB-C端子、マイク、イヤホンジャックがあります。右側面の電源ボタンが曲者でAQUOSもびっくりの端末右側面のほぼ最上部にあるため、電源ボタンが非常に押しづらいものとなっています。ハイエンドの中でも珍しくイヤホンジャックがあります。ディスプレイ側はiPhoneのような巨大なノッチがありますが、下のべゼルもかなり太いため、不格好な印象も受けます。ノッチにはカメラ、スピーカー、顔認証、静脈認証のセンサ一等があります。

ディスプレイ

ディスプレイはFHD+のOLEDディスプレイです。発色は悪くないと思うのですが、最大輝度がそこまで高くないといった印象です。P20proより少し暗いです。屋外の視認性はそこまで高くないとは思いました。

ソフトウェア・アプリ

OSはAndroidをカスタムしたLG UXが搭載されています。ホーム画面は他のカスタムAndroidのようにドロワーも消せます。標準でライブ壁紙も用意されています。V50とは違うものが用意されているため、LGは端末ごとに独自のものがある感じでしょうか。アイコンの見た目やテーマ、AODに有料と無料のものがあります。AODは自由に画像やGIFも設定できます。設定項目に極度のカスタムはないため、初見でも扱いやすいと思います。他の大半のカスタムAndroidができるアプリの複製はできますが、スクロールスクリーンショットが撮れないのが少し不満です。ノッチが大きい為なのか、電池残量の%表示ができません。

動作・ゲーム性能

Snapdragon855を搭載しているため、普段遣いは快適です。バンドリやプロセカも特に問題なくプレイできました。Antutu9のスコアは504077点でした。冒険者ランク56の初心者なので参考にならないかもしれませんが、原神は最低設定の30fpsがやっとです。ウェンティの元素爆発などがかなりきついです。稲妻も追加され、日に日に重くなっています。原神の人権が870でなくなる日もそう遠くなさそうです(←PCでやりましょう)。

カメラ性能・写真サンプル

可も不可もなく、普通といったところでしょうか。低照度撮影は弱いと思います。ナイトビューというナイトモードに相当する?ものはあるのですが、普通にオートで撮ったほうが明るさのバランスなどは良いと思います。色合いは見たままに近いと思います。AIモードがあるのですが、カメラアプリを開くと強制的にオートモードになるため、いちいち切り替えしなければならず使いづらいです。望遠は2倍光学ズームです。Huaweiみたいなのを期待してはいけません(期待以前にこのスマホ知らない人のほうが多そう)。写真も動画も最大10倍までで手ブレ補正がきちんと効きます。ポートレートは人間しか使えません。動画は超広角と広角は4K60fpsまで、望遠は30fps限定で4Kまで撮れます。広角と望遠にOISがあるため歩きながら撮影もできます。超広角にはOISがありませんが、画角を少し狭めてEISを効かせています。

スピーカー・音質

ステレオスピーカーで普通に聞ける音質だと思います。イヤホンジャックの音が良いらしいですが、それを発揮できるイヤホンを持っていないのでよくわかりません。

電池持ち・充電速度の印象

よくツイッターや原神をしているのですが、それでも1日持ちます。OCNを普段使っており、OCNのSimの特性でスタンバイドレインも起こっているのですが3500mahにしては頑張っているとは思います。有線は最大18Wで、無線充電もできます。無線給電はできません。

その他独自機能について

このスマホの唯一と言っても良い独自機能が静脈認証です(G8無印もありますが)。手のひらをかざすだけでロックを解除するという夢のあるものですが、実際そんなことはなく、精度も速度もダメダメなので使いものになりません。普通に赤外線顔認証と指紋認証があるのでそっちを使いましょう。また、それを利用したエアモーションという機能(Pixel4やMate30proなどにあるハンドジェスチャーのような機能)もありますが、これもそこまで精度は高くなく、使うことはないと思います。

まとめ

良い点

①そこそこ低価格でSnapdragon855を搭載したスマホであること
②日本での所有者がほぼ皆無な珍しいものであること
③癖の少ない、しかしAOSPの残念な仕様は改善したバランスの良いUI

気になる点

①電源ボタンの位置が高すぎる
②使い物にならない静脈認証
③低照度撮影が弱い

全体的な感想

独自機能の静脈認証が使い物にならないため、悪くはないけどなんの取り柄もないスマホ、という感想です。筆者はLG V50も使ったことがあるのですが、正直に言うと同じ2019年に出ているLG V50の方が完成度高かったです。日本にほとんど所有者が居ないであろうスマホなのですが、知名度も皆無なため、Twitterで見せびらかして承認欲求を満たすのも難しいでしょうね。

評価:3点/5点満点

価格・購入先

LG G8s ThinQの 6 GB/ 64 GB モデルの発売時の価格は日本円で約 84,000円でした。購入時の参考にどうぞ。

現在、通販サイトでの購入が可能です。

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