実機レビュー:Huawei MediaPad M5 10【高性能タブレット】

Huawei MediaPad M5 10は2018年9月に発売されたタブレットで、10.8インチディスプレイにKirin 960sを搭載しているのが特徴です。

投稿してくださったyeprr様、ありがとうございました。

(※注:本記事におけるスペック表の記載・スペックページリンクは、MediaPad M5 8インチモデルのものです。)

Huawei MediaPad M5 8のスペック概要

基本スペック
ディスプレイ8.4インチ, 2560 x 1600, IPSディスプレイ, 359ppi
サイズ212.6 x 124.8 x 7.3mm, 316g
システム
OSAndroid Android 8.0 (Oreo)
SocHisilicon Kirin 960s
CPUCortex-A73 & Cortex-A53 8コア, 2.1 GHz
メモリ(RAM) 4GB
ストレージ 32GB,  microSD最大256GBまで
カメラ
メインカメラ 13MP, F値/-
前面カメラ 8MP
センサ類 指紋認証センサ, 加速度センサ, ジャイロ, コンパス
機能防水 非対応, イヤホンジャック なし
その他特徴ハイレゾ対応
バッテリーType-C 1.0, 5100mAh
https://telektlist.com/smartphone_info/huawei-mediapad-m5-8/

購入について

購入の決め手

iPad以外でメディア消費用のタブレット(ただしハイエンド)が欲しかった。

購入場所・購入時期・購入価格

購入場所:フリマサイト
購入時期:2020年3月
購入価格:美品中古で3万弱

購入モデル

国内版(Amazon限定)M5 10、RAM4GB、ROM32GB、ブラック

化粧箱・付属品

ファーウェイらしい、シンプルでも高級感を感じる質感でよかったです。

付属品はType-Cケーブル、イヤホン、Type-C to 3.5mmケーブル、ACアダプタに保証書等の紙類でした。

本体デザイン

アルミ筐体で、エッジがダイヤモンドカットで落とされていてきれいです。カラーはブラック(スペースグレー)で、Apple風な印象を受けます。

カメラは少し出っ張っていて、上下にハーマンカードン監修のステレオスピーカーが配置されています。

Type-Cコネクタはディスプレイに向かって右下に配置されており、正直使いにくいと思いました。

SDスロットはSIMピンを用いるタイプで、こちらもアルミで出来ているので高級感があります。ディスプレイ下部にHuaweiのロゴが印字されており、これは好みが分かれると思います。

また指紋センサーは右手側に配置され、縦持ちでも横持ちでもタッチしやすいのは好印象です。

世代的にP20あたりと被るので指紋センサーやカメラ、色味などよく似ていると感じました。また、iPadを意識しているような印象も受けました。

ディスプレイ

2K解像度で、まずドットは見えません。発色は液晶にしては頑張っていると思いますが、有機ELのような深みのある黒や彩色の表現はありません。

バックライトはかなり明るくて、日光の下でも使えると思いました。

ソフトウェア・アプリ

ホーム画面はHuawei特有のiOSライクな感じで、正直使いにくいです。しかし、現状のAndroidタブレットにおいてまともに機能するランチャーは少ないので、カスタムは難しい感じがしました。

DesktopモードにするとWindows風のGUIに切り替わり、マウス&キーボードが前提になります。純正キーボードカバーを使うことを想定しているのでしょうか、悪くはないです。しかしコレも積極的に使おうとは思えない印象でした。

デフォルトアプリはHuawei純正のヘルプ、ヘルスケア系のものが入っていたり、サードパーティ系ではFaceBookやBooking.com等が入っていました(後者は削除可能。前者は無効化できるものもあった)。

最新OSはEMUI9で、Android10ベースのEMUI10に更新されるか微妙な所ですが、恐らくされない気がします。

動作・ゲーム性能

2年前の端末ですが、Kirin960sを搭載しているだけあり動作は非常に快適です。メモリも4GBあるため、マルチタスク時のもっさり感も気になりませんでした。

ゲームはしないためコメントできませんが、Geekbench5のスコアはシングルが332、マルチが1480でした。

カメラ性能・写真サンプル

アウトカメラに関して、タブレットのカメラはメモとして用いることも多いので、もう少しディテールの表現力と接写性能がほしいと感じました。また、白が少し飛びやすい印象があります。

そして、なぜか撮影時のプレビューの解像度が低く、全体的にもやがかかったようになっていますが、撮影したものを見るとしっかり撮影できているため、ソフトウェアに改善の余地がありそうです。

光量の多い環境下での撮影であれば、それなりに満足の行く写真が撮影可能だと思います。とはいえ、カメラに定評があるHUAWEIとして、もう少し頑張ってほしかったところです。

スピーカー・音質

有線接続の音質は、Type-Cコネクタの性能・イヤホンに付随するので省略します。

スピーカー出力はステレオなだけあってパワーがあります。音楽、映画ともに楽しめると思います。音量50%でもかなり大きく聞こえます。

電池持ち・充電速度の印象

中古入手なのでヘタリ具合がつかめませんが、5時間ほどネットサーフィンや動画再生(Youtube 480p)をしたところ、満充電から30%減でした。

その他独自機能について

先述した通りデスクトップ機能は面白いのですが、もう一歩といった感じです。M5 10ではなくProだと筆圧感知対応のペンが使えるので、よりiPadライクに使えると思います。

まとめ

良い点

1.Androidである
2.高級感のある外装
3.スピーカーとディスプレイがよくできている

悪い点

1.使いにくいUI
2.残念なデスクトップ機能
3.端子数と位置が微妙

全体的な感想

Androidハイエンドタブレットが欲しいなら一択かと思います。特にXperiaタブが無くなり、Galaxy Tabが正規販売されていない事を考えるとなおさらです。

雑誌、コミック、動画(映画)といったメディア消費に加え、3Dゲームをそこそこの設定で動かしたいなら悪くないと思います。

ただ、このクラスになるとWindowsのタブレットや2in1のノートPCも競合になることを考えると、わざわざ選ぶ利点は少ないかもしれません。特にキーボードを長時間使用するのであればなおのことです。

日本(海外も?)でiPadが強い理由と、タッチスクリーンのWindows機が流行りだしている理由がよく分かりました。

評価:  3.5/5点

価格・購入先

MediaPad M5 8の 4 GB/ 32 GB モデルの発売時の価格は日本円で約 36,000円でした。購入時の参考にどうぞ。

現在、通販サイトでの購入が可能です。

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