Huawei MatePad 10.4は2020年4月に発売されたタブレットで、10.4インチディスプレイやKirin 810を搭載しているのが特徴です。
投稿してくださったKinect様、ありがとうございました。
目次
Huawei MatePad 10.4のスペック概要
基本スペック | |
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ディスプレイ | 10.4インチ, 1200 x 2000, IPSディスプレイ, 225ppi |
サイズ | 245.2 x 155.0 x 7.4mm, 450g |
システム | |
OS | Android 10.0 |
Soc | Hisilicon Kirin 810 |
CPU | Cortex-A76 x2 + Cortex-A55 x6 8コア, 2.27 GHz |
メモリ(RAM) | 4GB / 6GB |
ストレージ | 64GB / 128GB, sd_card microSD最大512GBまでSIM2スロットを使用 |
カメラ | |
メインカメラ | camera_rear 8MP, F値/-, LEDフラッシュ |
前面カメラ | camera_front 8MP, F値/- |
センサ類 | 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ, コンパス |
機能 | 防水 非対応, イヤホンジャック なし |
その他特徴 | Harman Kardon |
バッテリー | battery_charging_full2.0, Type-C 1.0, 7250mAh |
購入について
購入の決め手
iPadからAndroidタブレットに戻りたかった
購入場所・購入時期・購入価格
購入場所:Amazon.co.jpで購入
購入時期:2020年7月
購入価格:アマゾンアウトレットで、新品が22,000円
購入モデル
日本版MatePad Wi-Fiモデル、メモリ3GB、ストレージ32GB、本体色はミッドナイトグレー
化粧箱・付属品
箱は白色で、金色の光沢のある文字が印刷されています。ミドルレンジ端末とは思えないほど高級感のある箱で、ブランド物のチョコレートが入っている箱のような雰囲気。大切に保管したくなってしまいました。
付属品は下記の通りです。
・充電器
・Type-Cケーブル
・クイックスタートガイド
・SIMピン
・Type-C-3.5mmジャック変換ケーブル
本体デザイン
幅7.9mmの適度なスリムベゼルと角丸ディスプレイ仕様で、ハイエンドタブレットと見間違えるほどの最先端デザインです。
背面はアルミではない金属製。つや消し加工がされていて高級感があり、ガジェットとしての所有欲を満たしてくれます。また適度に摩擦があるため、滑りづらく触り心地も良いです。
カメラは1mmくらい出っ張っていますが、机に置いてみてもガタガタいうことはありませんでした。また側面は湾曲しており、7.4mmの薄さと450gの軽さも相まって、とても持ちやすいです。
ディスプレイ
2,000×1,200ドットのディスプレイを搭載しており、発色は良好です。また、色味を変えたり、周囲の光に合わせて色温度を変更したりする機能もついているため、自分の好きな色味にすることが可能です。
スクロール時の残像感も少なく、動画視聴やブラウジングに適していると思います。
ソフトウェア・アプリ
プリインストールアプリは少し多めでサードパーティー製のアプリも多く入っていました。ただし、カメラやブラウザなどの端末の動作に重要なものを除き、ほぼ全てがアンインストール可能でした。
HuaweiがカスタマイズしたEMUIが搭載されているため、素のAndroidが搭載されているタブレットと違い、タブレットとして最適化されています。非常に使いやすいです。
また、Huawei App Gallelyも徐々に対応アプリが増えてきています。急速に進化を続けている印象を受けます。
動作・ゲーム性能
Antutuベンチマークスコアは、以下の通りでした。
パフォーマンスモード時 275,371点
通常時 254,236点
Antutuストレージテスト 12,516点
Antutu HTML5テスト 35,575点
いくつかゲームを遊んでみましたが、最高設定にでもしない限りはカクつきも見られず、遅延もあまり感じませんでした。また、ブラウジングや動画視聴などの作業には全く問題のない性能で、画像の多い重めのサイトでもヌルヌルスクロールさせることができました。価格帯を考えれば十二分な性能かと思います。
さらに、大型でミドルスペックの7nmSoCを搭載しているためか、発熱も少ない印象です。夏場の屋外で3Dゲームを遊んでも、上部がほんのり熱くなるだけで、他の部分はひんやりとしていました。
カメラ性能・写真サンプル
おまけだと思ってください。購入する前は、「Huawei製だし、カメラユニットも出っ張って大きいのでさぞかし性能がいいんだろう」と思っていました。しかし、実際に使ってみると、スマホと比べてのっぺりとした油絵のような写真しか撮れません。また、暗所ではノイズが酷く使い物になりません。
安価なタブレットにカメラ性能を求めるのは間違っていると思いますが、それでも文句が出てしまうほどの酷さです。あくまでおまけ程度、メモくらいにしか使えません。
動画性能に関しても、画質は最悪で手ブレ補正は全く効いていません。
インカメラはタブレットとしては優秀な部類です。画角も広く、明るめの室内なら十分な画質があり、ビデオ通話などにも使えるかと思います。
スピーカー・音質
3.5mmジャックはありませんが、その代わりスピーカーがとても優秀です。ハーマンカードンがチューニングした4つのスピーカーから繰り出される音は低音もしっかりしていて、タブレットが振動しているのが感じ取れるほどです(笑)。
音質もしっかりしていて、DXOMARKオーディオスコア最高点のMi 10と比較すると、スコア最高点のはずのMi 10がスカスカの音に聞こえるほど高音質です。
そのため、今まで1万円ほどのワイヤレススピーカーを利用して音楽を聞いていましたが、今ではそのスピーカーを売却し、このタブレットで音楽を聞いています。
電池持ち・充電速度の印象
バッテリー容量が大きいため、充電には4時間ほどかかってしまいます。ただ、電池持ちが素晴らしく、一般的な使用用途ならば2日は余裕かと思います。
付属の充電器では最高速度での充電ができないため、より大出力の充電器を用意しておいたほうが良いと思われます(私は30Wの充電器を利用しています)。
その他独自機能について
eBookモードという機能があります。コントラストや色調を調整し、表示を白黒にすることで、電子書籍などを利用するときの目の疲れを軽減してくれます。
また、最大3つのアプリを同時に開ける機能が気に入っています。ゲームをしながらLINEに返信することができます。友人に自慢したくなるほどの素晴らしく便利な機能です。
まとめ
良い点
・上品で大人っぽく、クールでエレガントな外観
・高音質のクアッドスピーカー
・発熱の少なさ
・軽量薄型
・適度な厚みのあるスリムベゼル
・最大512GBのMicroSDカードに対応している
悪い点
・イヤホンジャックなし
・指紋認証なし(暗闇でも顔認証はできます)
・アマゾンアプリストアからプライムビデオをインストールしても、HD画質で再生ができない(殆どの動画アプリではFHD再生ができます)
全体的な感想
「高性能なハードウェアと最高のソフトウェアを搭載したコスパ最強のAndroidタブレット!」と言いたいところですが、大きすぎる欠点が存在します。それはGMS非搭載ということです。おそらく購入を検討している多くの方が、この点で躊躇していることかと思います。
私も同じように考えていましたが、それは杞憂でした。ブラウザなどは最初から入っていますし、App Galleryでは日々ラインナップが増えています。またAmazonアプリストアをインストールすれば、KindleやAmazon Prime Videoなどを利用することもできます。Googleのサービスに関しても、多くはブラウザからアクセスすることが可能です(使い勝手はアプリには劣ってしまいますが)。さらに、APKをインストールすれば、多くのアプリを動作させることができます。
通常の端末と比べてアプリの利用には少々癖がありますが、ガジェット好きの私としては試行錯誤しながら利用していくことは楽しいです。なんだか愛着が湧き、MatePadがどんどん好きになっていきます(スルメみたいなものです)。
私は大変気に入っているのですが、やはりGMSがないため一般の方にすすめることはできません。ガジェット好きな方には合うと思いますが、Androidにあまり詳しくない方や面倒くさがりな方、便利さを念頭に置いている方は通常のタブレットを購入したほうが良いかと思います。
評価:4.5点/5点満点
価格・購入先
MatePad 10.4の 4 GB/ 64 GB モデルの発売時の価格は日本円で約 29,000円でした。購入時の参考にどうぞ。現在、通販サイトでの購入が可能です。
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