BIGLOBEモバイルの辛口レビュー【2020年最新版】

BIGLOBEモバイルは、大手キャリアauを運営するKDDIの子会社「ビッグローブ株式会社」が運営する格安SIMです。

BIGLOBEといえば、パソコンのプロバイダとしても有名ですが、格安SIM部門においてもauの子会社としてUQモバイルと共に格安SIM市場を盛り上げています。

今回は、telektlistライターの森野がBIGLOBEモバイルの特徴とメリット&デメリットをリストアップし、辛口レビューしてみました。これらのポイントをチェックして、ぜひ格安SIMの導入にお役立て下さい。

BIGLOBEモバイル6つの特徴

①老舗プロバイダとして培ってきた実績

BIGLOBEモバイルは、格安SIM黎明期の2012年からサービス提供している老舗中の老舗です。かつてはパソコンメーカーのNEC傘下でしたが、2017年1月からKDDIグループに所属したことにより、従来のドコモ回線に加えてau回線も提供するようになりました。

光回線とのセット割、KDDIグループのワイヤ・アンド・ワイヤレスと提携した公衆無線LANサービス、専用メールアドレスの付与、豊富な通話オプションなど、20年以上培ってきたパソコンプロバイダとしての実績やグループ会社との連携性を活かしたサービスを展開しています。

②格安料金でYouTubeが見放題になるカウントフリー
ただし適用条件には注意

BIGLOBEモバイルの最大の特徴が、YouTube、Abema TV、Apple music、Spotifyをはじめとした全21種類の動画・音楽サービスの利用中にデータ通信料がカウントされない「エンタメフリーオプション」を格安料金で利用できる点です。音声通話SIM契約なら最大6ヶ月間無料になるのも嬉しいですね。

ただし、サービスを利用できる条件は3GB以上のプランのみ。音声通話SIMは480円/月（税別）、データ通信SIMは980円/月（税別）と料金も異なります。

データ通信専用SIM及びSMS付きデータ通信SIMでこのプランを利用すると、音声通話SIMの月額料金並になってしまうため、データ通信SIMでの利用はあまりおすすめできません。同オプションを利用したいのであれば、最初から音声通話SIMを選択することをおすすめします。

また、同じくカウントフリーを実施しているLINEモバイルは対象サービスがSNSに特化しているため、BIGLOBEモバイルとの差別化は図られています。

③料金は平均的、BIGLOBE光と併用ならかなり割安

月額料金は格安SIMの中では平均水準。光回線サービス「BIGLOBE光」と併用すれば、月額料金がさらに値引きされます。

ただし、適用には条件があります。

BIGLOBE光+タイプA（au回線）で3GB以上のプラン→200円値引き
BIGLOBE光+タイプD（ドコモ回線）で3GB以上のプラン→300円値引き
BIGLOBE光+タイプA or タイプDの1GBプラン→値引きなし

上記のように、回線の種類によっては値引き額が異なる上、1GBプランは割引が適用されない点に注意する必要があります。

④au回線の通信速度は上位、ドコモ回線は遅め

通信速度の満足度が高い口コミが多く見られるBIGLOBEモバイルですが、通信速度はどうなのでしょうか。

第三者機関の「keisoku.io」が調査した直近1週間分（2020年6月21日～27日）の計測結果を見ていきましょう。

■タイプD（ドコモ回線）

引用：keisoku.io

引用：keisoku.io

インターネットブラウジングやSNSなどを利用する場合は問題ありませんが、動画視聴やビデオ通話、オンラインゲームなど大容量のデータ通信を必要とするコンテンツは3～5 Mbpsの通信速度が望ましいとされています。

今回の結果を見ると、同じauの子会社であるUQモバイルには安定性ではやや劣るものの、au回線は格安SIMの中でも上位の通信速度です。

ただし、ドコモ回線は早い時間帯と遅い時間帯との落差が激しく安定性に欠けており、平均すると通信速度は遅いです。

どうやら、両方の回線とも昼間の時間帯は弱点のようですね。

⑤最低利用期間縛りの契約解除料

2019年10月1日に施行された改正電気通信事業法により、キャリアや格安SIMの2年契約縛りの契約解除料は1,000円を上限とした料金に変更されました。

これを受けて多くの格安SIMでは最低利用期間縛りは撤廃される傾向にあるのですが、BIGLOBEモバイルの音声通話SIMでは1年縛りの契約解除料が発生します。

2019年10月1日以降に加入した場合はでも1,100円が発生し、別途MNP転出する場合はMNP転出手数料が3,300円発生します。最低利用期間の長さ、解約手数料とMNP転出手数料の合計額（4,400円）は、大手MVNOよりも長め且つ高めです。

⑥取り扱い端末はAndroidが多め　iPhoneはなし

格安SIMの中では取り扱い端末数は平均的で、国産メーカーや海外メーカーの端末をバランス良く揃えています。ただし、市場価格よりも割高な傾向にあります。2020年6月時点ではiPhoneシリーズの取り扱いはありません。

iPhoneでの利用を検討している人は、別途持ち込みで用意することをおすすめします。

まとめ：YouTubeなどのエンタメサービスをよく使うなら候補！　ただし、3GB以上の音声通話SIMを選択しよう

BIGLOBEモバイルのメリットとデメリットは以下の通りです。

これらのメリットとデメリットを踏まえると、BIGLOBEモバイルは以下の人に向いています。

カウントフリーの対象となるサービスの多さは、格安SIMの中でも群を抜いています。特に、通信量が増えやすい動画コンテンツの中でも人気が高いYouTubeが対象となっているのは最大のメリットです。

ただし、2019年2月20日にソフトバンクのカウントフリーが規制対象となったため、将来的にカウントフリーがなくなる可能性も念頭に置いておく必要があります。

カウントフリーを利用することが前提であるなら、1GBプランやデータ通信SIMは恩恵を得られないため、3GB以上の音声通話SIMを選択しましょう。

また、au回線の通信速度はキャリアに匹敵するため、メイン回線でも十分通用します。ドコモ回線はメインで使う分には少々厳しいです。

同じサブブランドとして見れば、格安料金で通信速度も速いau回線を使いたいならBIGLOBEモバイル、安定して早い通信速度と通信量無制限プランならUQモバイルと差別化が図られています。

BIGLOBEモバイルでは6月30日期限のキャンペーンが4つ

BIGLOBEモバイルは全国の家電量販店や携帯販売店などで申し込みできますが、公式サイトからの申し込みの方が混み合わずスムーズです。また、6月30日迄を期限に、最大7000円相当のポイント還元、6か月間の月額料金0円を含むキャンペーンが行われています。

今後、これだけのキャンペーンが重なることがあるか不明なため、この記事を見られたBIGLOBEモバイルへの回線切り替えに興味を持たれた方は、6月中に一度キャンペーン内容を確認されてみると良いのではないでしょうか。

→　BIGLOBEモバイルの公式サイトを見る