Xiaomiがインドで展開する格安スマホブランドのPocoから、新型スマホのPoco M2 Proが発表されました。Snapdragon 720Gに48MPクアッドカメラを搭載し、いかにも近頃のXiaomi製ミドルレンジスマホらしい設計になっています。
......それもそのはず、なんですがね。
スペックを確認
SoCはSnapdragon 720G、カメラは48MPクアッドで、5000mAhの大容量バッテリーを搭載します。ディスプレイは6.67インチ液晶で、上部には16MPのインカメラがパンチホールとして埋め込まれています。
ここまでで多くのXiaomiファンが気がついたでしょう。このスマホ、「あまりにもRedmi Note 9Sすぎる」のではないかということに。
日本を初め世界各国で発売されているRedmi Note 9S(グローバル版)は、インドではRedmi Note 9 Proという名称で発売されています。Redmi Note 9Sも同じくSnapdragon 720G、48MPカメラ、6.67液晶に同じようなパンチホール16MPインカメが搭載されています。
その他細かいポイントも、ほとんどがRedmi Note 9S(グローバル版)と一致します。指紋センサーは側面に設置され、英P2i社の生活防水加工、特に寸法や重量の一致はなかなかに露骨です。
先述の通り、Redmi Note 9S(グローバル版)は既にインド国内で発売されています。決して、「Poco M2 Proと名前を変えて初めてインド上陸」というわけではないのです。
むしろ、インドで先に9 Proが発表されてから、順次グローバル版の9Sの展開が始まっていきました。改めて整理するとと以下のようになります。
インド版 | グローバル版 |
Redmi Note 9 Pro(2020/3発表) → Poco M2 Proとスペックがほぼ一致 | Redmi Note 9S(2020/5発表→2020/6日本発売) |
Redmi Note 9 Pro Max(2020/3発表) | Redmi Note 9 Pro(2020/5発表) |
Redmi Note 9(2020/5発表) |
逆にRedmi Note 9 Proと”異なる”点はどこなのか?
それでは、逆にPoco M2 ProとRedmi Note 9 Pro(インド版)の相違点を見つけてみましょう。いくら似ているとは言え、多少の差は簡単に見つけることが出来ます。
外観
最も分かりやすいのは外観です。
カメラモジュールを見ると、Redmi Note 9 Pro(インド版)とくらべてLEDフラッシュの周囲が切り離され、背面全体がツートーンカラーに生まれ変わり、香港などで発売されているグローバル版の「Redmi Note 9 Pro(インド版とは別機種)」とほぼ同じデザインとなりました。
外観に関してはカラーバリエーションにも変化がみられます。Poco M2 Proでは、Redmi Note 9 Pro(インド版)のカラバリ「白・黒・青緑」に対して「黒・青・緑」がラインナップしています。デザインの好みでチョイスするのも一つの手です。
バッテリー
また、バッテリーのスペックも多少変化しています。バッテリー容量はRedmi Note 9 Pro(インド版)の5020mAhから減少し5000mAhちょうどに。充電速度は18Wから最大33Wへと大幅に強化されています。充電速度に関しては、Redmiの上位機種「Redmi Note 9 Pro Max」と同じ数値です。容量が微妙に減ってはいるものの、圧倒的な充電速度の差を鑑みれば、バッテリー周りはPoco M2 Proに軍配が上がりそうです。
ソフトウェアなど
なお、ソフトウェアは基本Xiaomi製と共通ですが、ランチャーアプリのみ、Poco独自のPoco Launcherが採用されています。
他にも筆者が調べた限りでは、Redmi Note 9 Pro(インド版)で対応していたインド国産GPSのNavICが非対応になっている点などを見つけることが出来ました。
最後に、インドの大手ECサイトFlipkartで、両者の定価を比較してみましょう。最小構成の4+64GBモデルで、Poco M2 Proは13,999ルピー(約2万円)、Redmi Note 9 Proは16,990ルピー(約2万4000円)です。
ただでさえラインナップが非常にわかりにくいRedmi Note 9シリーズに、また新たな方面から刺客がやってきてしまいました。
Source:Poco
Redmiやxiaomiブランドを出すと排斥対象になるからPOCOブランドにしたのかな