先日、OPPOがヨーロッパの主要市場(イギリス、ドイツ、フランス等)から撤退するという噂が出ました。それを受けて、OPPOとOnePlusの広報は、ヨーロッパ撤退の噂を公式に否定しました。
但し、OPPOについては、来年(2024年)以降の撤退の可能性には含みを持たせた内容となっています。
OPPOは日本のSIMフリー機市場においても重要なプレイヤーであり、同社のヨーロッパ市場を含むグローバル戦略に注目が集まります。
撤退の噂を公式には否定
ガジェットメディアGSMArenaによると、OPPOとOnePlusの広報担当者はヨーロッパ市場市場撤退の噂を公式に否定しました。OnePlusの広報担当者のコメントは全面否定に近いものでした。一方、OPPOの広報担当者のコメントは、「2023年のヨーロッパ事業は順調な滑り出しで、年内にいくつかの新製品をリリース予定です。OPPOは今後も革新的な製品と高品質なサービスをユーザに提供し続けます。」という内容でした。OPPOが2024年以降もヨーロッパで新製品を出し続けることを約束はしていない内容となっています。
OPPOはヨーロッパ市場における知的財産関連の裁判でNokiaに敗訴
OPPOは、ドイツにおいて知的財産権の侵害案件でNokiaに訴えられています。ドイツの裁判所の命令により、昨年夏以降、ドイツ市場におけるOPPO機とOnePlus機の販売が中止となりました。Nokiaは同様の訴えをドイツ以外のヨーロッパ諸国でも起こしています。このNokiaとの係争が、OPPO(-OnePlus)のヨーロッパ市場撤退(検討)報道の背景あると見られています。
OPPOは先日発表したフラッグシップ機であるOPPO Find X6シリーズの上位モデル、OPPO Find X6 Proのグローバル版を発売しない方針です。HUAWEIが米国制裁に苦しみながらもフラッグシップ機のP60シリーズのグローバル版をリリースする方向であるのとは対象的です。
中華系スマホメーカーにとってヨーロッパは重要な市場であり、且つて、HUAWEIがトップブランドの地位をサムスンと争っていました。OPPOやOnePlusが近々ヨーロッパ市場から撤退するかは不明ながら、ヨーロッパのスマホ市場における中華系メーカーの存在感は低下傾向になっていくのかもしれません。Xiaomiもフラッグシップ機のXiaomi 13 / 13 Proのヨーロッパ価格を(前シリーズから)値上げし、市場シェア重視路線から転換しているように見えます。
日本とどっちが撤退先かな?