つい先日、vivo iQOOが120W超急速充電を発表したばかりですが、今度はOPPOが125W急速充電を発表。それに加え65Wワイヤレス急速充電も発表し、まさに抜きつ抜かれつといった様相です。
目次
125W急速充電はUSB-PDなど他の規格にも対応
今まで、スマートフォンにおける最大電力の充電規格であったのはOPPOの「SuperVOOC 2.0」でしたが、今回は「OPPO 125W flash charge」と名前がシンプルに。
そのワット数も目を見張るものがありますが、他の大きな特徴としては何といってもその互換性。OPPO 125W flash chargeに加え、以下の充電規格に対応しています。
- SuperVOOC 65W
- VOOC 30W
- USB-PPS 125W
- USB-PD 65W
- Quick Charge 36W
20分で満充電が可能
肝心の充電速度ですが、4000mAhバッテリーにおいて0%から5分で41%、20分で100%となっています。しかしこれは、端末温度を40度以下に保った場合で、温度を気にしなかった場合では13分で100%まで充電が可能とのこと。
実際に充電している様子を以下から確認することができます。
https://twitter.com/oppo/status/1283305297340035073?s=20
つい先日発表されたvivo iQOOの120W超急速充電が15分で100%であることを考えると、vivoの120W超急速充電はそれこそ端末の温度が40度を超えるということなのでしょうか。さすがに40度を超えると熱いと感じるため、個人的には数分余分にかかってもいいので40度以下に保ってほしいところです。
熱や安全性にも考慮
安全性については、10個の温度センサー(画像内白点)を追加し端末温度を40度以下に保ち、20V×6.25Aの電気は10V×12.5Aに変換されます。OPPO曰く、充電サイクルが800を超えてもバッテリーの健康状態は80%であるとのこと。
ワイヤレス充電はSuperVOOC 2.0と同じ65Wの境地に
「OPPO 65W AirVOOC」はその名の通り65Wでのワイヤレス充電を可能としています。OPPO Ace 2で対応していた前世代のAirVOOCは40Wであったため、数字上では約1.6倍の向上。
そして65Wと言えば、有線充電のSuperVOOC 2.0。上のグラフが示すように、充電速度はSuperVOOC 2.0とほぼ同じで、4000mAhバッテリーにおいて0%から5分で25%、30分で100%。
こちらも、実際に充電している様子を以下から確認できます。
Today we’re not just announcing one flash charge innovation breakthrough. 😮
This is 65W AirVOOC wireless charging. 💨 #FlashForward pic.twitter.com/ocWJssYqKH
— OPPO (@oppo) July 15, 2020
1世代前の有線最大電力となりますが、無線が有線に追いつく日も近いということでしょうか。
その他の特徴として、その速い充電速度のため、パラレル、つまり平行のデュアルコイルを採用。その送受信効率は88%に上ります(Qiワイヤレス充電は75%以上)。
そして熱に関しては、こちらも同様に端末、そして充電器の温度を40度以下に保つため、セミコンダクター冷却、そしてファンを備えています。セミコンダクター冷却を通し熱を下部のエアダクトに移動させ、それをファンで外部に排出するため、温度を40度以下に保つことが可能としています。
コンパクトで互換性に優れた110Wと50Wの充電器も
上記の充電規格に加え、OPPOは2つのコンパクトで互換性に優れた充電器を発表。画像左が「OPPO 50W mini SuperVOOC charger」、右が「OPPO 110W mini flash charger」となっています。
どちらも非常にコンパクトで、そのコンパクトさからわかる通り、GaN(窒素ガリウム)が使用されています。中でもOPPO 50W mini SuperVOOC chargerは、82.2㎜×39㎜×10.05㎜(縦×横×幅)で約60gとまるで卵のような軽さ。
また、互換性は以下の通りです。
OPPO 50W mini SuperVOOC charger
- SuperVOOC 50W
- VOOC 30W
- USB-PPS 50W
- USB-PD 27W
- Quick Charge 18W
OPPO 110W mini flash charger
- SuperVOOC 65W
- VOOC 30W
- USB-PPS 110W
- USB-PD 65W
- Quick Charge 36W
対応スマートフォンはまだ先か
これらの充電規格に対応したスマートフォン及び充電器について、発表会では発売日程については何も言及はありませんでした。一方のvivo iQOOは120W超急速充電対応スマートフォンの8月の発表を予告しており、それを考慮するとOPPOもあまり発表を遅らせることはできないのではないでしょうか。遅くとも、2020年中には発表してほしいところですね。
Source : xdadevelopers
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