引用:https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1783.html
docomo、au、ソフトバンクなど大手キャリアのスマートフォン月額料金の平均はなんと8,451円! しかし、残念ながらユーザーがその料金に見合った使い方をしているとは限りません。高額な携帯電話料金を安く抑えたいなら、格安スマホへの乗り換えが1番の近道です。格安SIMの月額料金平均は2,753円で、キャリアと比較すると約67%も安くなります。
近年はキャリアと遜色ないサービスを提供するMVNOも増えてきており、「安かろう悪かろう」を心配する必要はありません。キャリアから格安SIMに乗り換えるのは決して難しくはありません。今回は、キャリアで使っていた電話番号を別のキャリアに引き継いで使う「MNP(マイナンバーポータビリティ)」を活用して、格安SIMに乗り換える方法を紹介していきます。
目次
1. キャリアのMNP予約番号を取得する
キャリアで使っていた電話番号をそのまま格安SIMで使うには、まずはキャリアでMNPの予約番号を取得する必要があります。また、MNP予約番号には有効期限があるため、期間内に格安SIMへの手続きを行わないと自動的に失効してしまうため、早めに手続きを行うことが大切です。まずは、各キャリアごとのMNP予約番号の取得方法を見ていきましょう。なお、本項でご紹介している価格は全て税抜価格での表記です。
docomo
docomoの場合はMNP転出手数料が税込2,000円発生します。MNP予約番号の有効期限は15日間です。契約更新月以外に解約すると、1年契約の場合は違約金3,000円、2年契約の場合は違約金9,500~2,5600円が発生します。
取得方法 | 連絡先 | 受付時間 |
パソコン・スマホ | My Docomo | 9時~21時30分 |
電話 (カスタマーセンター) | docomoのスマホ:151 一般電話:0120-800-000 | 9時~20時00分 |
docomoショップ | 店舗によって異なる | 店舗によって異なる |
パソコン・スマホから取得する
- WebブラウザでMy docomoにアクセスし、Dアカウントとパスワードを入力してログインする
- 画面上部の【契約内容・手続き】を選択する
- 画面下部の【携帯電話番号ポータビリティ予約(MNP)】を選択する
- 画面の指示に従ってMNP予約番号を取得する
ただし、一括請求/一括送付サービスの代表番号の場合や、3回線以上でファミリー割引の主回線の場合はMy DocomoからMNP予約番号を取得できないので注意しましょう。
電話から取得する
表の電話番号にかけて予約番号を取得できます。 docomoのスマホから電話をかければ、通話料が無料です。
docomoショップで取得する
最寄りのdocomoショップで手続きを行い、取得できます。本人確認のため、身分証が必要となるので必ず用意しておきましょう。
au
auの場合は、MNP転出手数料3,000円が発生します。MNP予約番号の有効期限は15日間です。契約更新月以外に解約すると、1年契約の場合は違約金3,000円、2年契約の場合は違約金9,500円が発生します。
取得方法 | 連絡先 | 受付時間 |
パソコン・スマホ | My au | 9時~20時00分 |
電話 (カスタマーセンター) | 共通:0077-75470 | 9時~20時00分 |
auショップ | 店舗によって異なる | 店舗によって異なる |
パソコン・スマホから取得する
- WebブラウザでMy auにアクセスし、auアカウントとパスワードを入力してログインする
- 画面上部の【スマートフォン・携帯電話】を選択する
- 【ご契約内容 / 手続き】を選択する
- 【お問い合わせ / お手続き】を選択する
- 【MNPご予約】を選択する
- 画面の指示に従ってMNP予約番号を取得する
電話から取得する
表の電話番号にかけて予約番号を取得できます。 一般電話からでもauのスマホからでも、通話料は無料です。
auショップで取得する
最寄りのauショップで手続きを行い、取得できます。本人確認のため、身分証が必要となるので必ず用意しておきましょう。
ソフトバンク
ソフトバンクの場合は、MNP転出手数料3,000円が発生します。MNP予約番号の有効期限は15日間です。契約更新月以外に解約すると、2年契約なしの場合は5,000~9,500円、2年契約の場合は違約金9,500円が発生します。スマート一括契約を利用している場合は、違約金9,500~24,500円が発生します。
取得方法 | 連絡先 | 受付時間 |
パソコン・スマホ | My SoftBank ※「解約・MNPについて」 から手続きへ進める | 9時~20時00分 |
電話 (カスタマーセンター) | SoftBankのスマホ:*5533 一般電話:0800-100-5533 | 9時~20時00分 |
SoftBankショップ | 店舗によって異なる | 店舗によって異なる |
パソコン・スマホから取得する
- Webブラウザで、ソフトバンク公式サイトの「解約・MNPについて」にアクセスし、画面をスクロールして【My Softbankでお手続き】を選択する
- SoftBank ID(または携帯電話番号)とパスワードを入力してログインする
- 画面の指示に従ってMNP予約番号を取得する
電話から取得する
表の電話番号にかけて予約番号を取得できます。 ソフトバンクのスマホから電話をかければ、通話料は無料です。
ソフトバンクショップで取得する
最寄りのソフトバンクショップで手続きを行い、取得できます。本人確認のため、身分証が必要となるので必ず用意しておきましょう。
2. 格安SIMの新規申し込みを行う
キャリアでMNP予約番号を取得したら、期限が失効する前に格安SIMの公式サイトにアクセスし、新規申し込みを行います。申し込みには以下のものが必要です。
- 本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証、保険証など)
- クレジットカードまたは銀行口座
- メールアドレス
- MNP予約番号
申し込みを進めていく際に、必ず対象となる電話番号、MNP予約番号、有効期限を忘れないように入力しましょう。
3. SIMカード到着後に回線切り替え手続きを行う
申し込みが完了し、審査が通れば数日以内にSIMカード及び端末が送られてきます。数日以内にMVNOに連絡して回線切り替え手続きを行いましょう。回線切り替え手続きは以下の3つの方法が用意されています。
- MVNOに電話して開通申し込みを行う
- MVNOのWebサイトから手続きを行う
- 自動開通を待つ
回線切り替え手続きを行わなくても、数日以内に自動的に回線切り替えは行われますが、その間メールや電話など各種機能を利用できません。すぐに利用したい場合は、Webや電話で速やかに手続きを行うことをおすすめします。なお、回線切り替え手続きが完了すると前のキャリアは自動的に解約されます。キャリアに連絡する必要は特にありません。
また、不要になったキャリアのSIMカードの取扱ですが、直接キャリアから返却要求をされることはなく、ペナルティなどもありません。ただし、キャリアから貸し出ししているものなので、原則として返却義務があります。特に、SoftBankは解約の際にキャリアショップでの返却が必要と明記されています。MNP転出後は、早めにキャリアショップで返却するようにしましょう。
Q. ソフトバンクを解約する場合、USIMカードを返却しなければいけませんか?
A. ご解約の際、USIMカードの返却が必要です。例外もあります。USIMカードは、ご契約の際に当社からお客さまへお貸し出ししているものです。そのため、ご解約の際は店頭にてご返却いただいております。
引用:https://www.softbank.jp/support/faq/view/10223
4. APNを設定する
回線切り替え手続きを行い、格安SIMが開通できたら、続いてAPN設定を行いましょう。設定方法は端末の種類によって異なります。詳しい設定方法については、以下のページを参照してください。
どのタイミングで移行するべき?
通信料が劇的に安くなる格安SIMですが、切り替えるタイミングによっては違約金が発生してしまいます。費用を抑えたいなら、契約更新のタイミングが狙い目です。また、キャリアで購入した端末を分割払いにしている場合や、端末返却を前提とした分割オプションを利用している場合に残金や支払期間が残っている場合は、違約金に加えてそれらの代金も加算されることがあるので注意が必要です。
更新契約は、特に連絡がない限り更新期間を過ぎると自動更新されます。契約更新月は、各キャリアのマイページや電話、キャリアショップなどで確認できます。例えば、上記画像のSoftBankの場合は更新期間が3ヵ月設けられており、2020年5月11日~2020年8月10日の間に解約及びMNPを行えば違約金は発生しません。docomoとauは契約満了月から2ヵ月以内が更新期間として設定されています。
まとめ
MNPを利用してキャリアから格安SIMに乗り換える場合は、以下の注意点を理解しておきましょう。
- 契約更新期間に合わせてMNP予約番号を取得する
- MNP予約番号の期限が失効する前に格安SIMに申し込む
- 新規申し込み時には、MNP予約番号の入力を忘れないようにする
- SIMカードが到着したら回線切り替え手続きを行う
- 端末のANP設定を行う
特に注意したいのが、MNP予約番号の期限です。どのキャリアも15日以内の期限が設定されており、MVNOによっては残りの期限に余裕がない場合はMNPを利用しての新規契約ができない場合があります。失効してしまうと再度MNP予約番号を取得しなければならないので、二度手間になってしまいます。
MNP予約番号を発行しただけでは手数料が発生することはありませんが、回線切り替え手続きを行った時点でMNP転出手数料が発生します。MNP予約番号を取得したら、そのまますぐにMVNOの申し込み手続きを行うようにしましょう。
これらのポイントを守れば、初期費用を抑えて格安SIMに移行にすることができます。わざわざショップに行く必要もなく、自宅だけで全て完結するので、この機会にぜひ格安SIMへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。
実際やってみるとすごく簡単で拍子抜けした
正午から1時間と17時からの1時間の回線の不安定っぷりにも拍子抜けした