先月中旬、モバイルSuicaに遅れること約10年、ついにモバイルPASMOが始動しました。
いままでJR東日本を通らない通勤・通学定期券はスマートフォンに登録できませんでしたが、これで私鉄のみの経路でもモバイル定期券を利用できるようになりました。
モバイルPASMOはおサイフケータイ搭載のAndroid端末で利用できますが、気になるのはモバイルSuicaと一つのスマホ上で共存できるかどうか。
モバイルSuicaと共存できれば新たにモバイルPASMOを発行するのも気楽ですし、JR区間はモバイルSuica、東京メトロはモバイルPASMOを利用することでJREポイント・メトポ両方を貯めるといった使い方もできます。
今回はモバイルSuicaとモバイルPASMOの共存について見ていきましょう。
モバイルSuicaとモバイルPASMOは(基本的に)共存不可
残念ながら、基本的にはモバイルSuicaとモバイルPASMOは共存できません。
じつは、モバイルPASMOはモバイルSuicaと同じシステムを利用しています。多くの関東の私鉄が加盟するPASMO協議会の内某大手1社がJR東日本へ莫大なライセンス料を支払い、完成したのがモバイルPASMOだと言われています。
おサイフケータイ用のFeliCaチップはリソースが限られています。特に莫大な情報を処理するモバイルSuicaは特別です。ここからは推測となりますが、ほとんどのスマートフォンではモバイルSuicaとモバイルPASMOを両立できるほどFeliCaチップに余裕がないのだと思われます。
まあもともとおサイフケータイではモバイルSuicaを2枚以上発行することは不可能でしたので不思議ではないんですけどね...
共存可能な端末は現時点で7種類
それでもモバイルSuicaとモバイルPASMOが共存できるスマートフォンはあります。
対応スマホは以下の通り。
なお、これは「現時点で発売されているスマートフォンの中で」という条件つきになります。おそらく発表済みのXperia 1 Ⅱも対応するものだと思われます。
SonyはFeliCaを開発しただけあって対応しています。また、Pixelが対応しているのもさすがGoogleといったところでしょうか。SHARPは最新機種のAQUOS R5Gで対応してきました。また、京セラが謎の努力を見せています。
一方で、京セラのTORQUE、URBANOは非対応。Samsungの最新機種であるGalaxy S20 5Gも非対応です。
モバイルSuicaとモバイルPASMOのデュアル発行をした場合、Suica・PASMOどちらかをメインカードとして選択し、利用する形になります。切り替えはおサイフケータイアプリ上で簡単にできるようです。
Source : モバイルPASMOサポート
泥初期の京セラがもっと販売に力入れてたら国内泥端末の覇権取れるレベルで安定した端末を作っていたのが京セラなんだよなぁ