今年の春頃、MediaTekのエントリー機向けのSoCであるMediaTek MT6853の噂が登場しましたが、これについて新しい噂が出ました。
Weibo上の、MediaTekに詳しい内部の人によりますと、MediaTek MT6853は「MT6853V」と「MT6853Z」の2つのバージョンが存在し、搭載機種が登場間近であるそうです。
MediaTek MT6853はエントリー向け5G対応SoC
MediaTek MT6853についての詳しいハードウェアスペックは不明ですが、かなりハイコストパフォーマンスなエントリー向けのSoCであることがわかっています。
具体的には、MT6853搭載の5G端末は約140ドル(約15,000円)程となり、最も安いモデルでは約100ドル(約10,700円)となるようです。
スペックに関してはあまり期待できない程度であるものの、確実に5Gに対応するとのこと。
ブランドとしてはDimensityラインに所属し、Dimensity 800シリーズの2つ下のモデルとなるようです。製品名はDimensity 700またはDimensity 600になります。
Qualcommは同じ価格帯のSoCをすでに発表済み
現状、5Gはハイエンド端末、もしくはミドルレンジ端末にのみ搭載される機能となっており、エントリークラスのSoCには5G通信機能は搭載されていません。
そこで、エントリークラスのSoCに5Gモデムを搭載したのがこのMediaTek MT6853となりますが、Qualcommは同様の製品、「Snapdragon 690」をすでに発表済みです。
Snapdragon 690は2+6のオクタコアプロセッサーであり、Adreno 615 GPUを搭載。スペックとしてはエントリーからミドルレンジクラスとなります。なお、Snapdragon 690搭載端末の価格はMediaTek MT6853より少し高めで2万円台となる見込みです。
新興国で格安5G端末が登場する?
MediaTek MT6853が登場すると、エントリークラスからハイエンド端末まで、5G対応端末が揃うこととなります。
日本では肝心の5Gがあまり普及していないものの、世界ではかなり普及しつつあります。例えば中国では5Gプランの契約者数がすでに5000万人を突破したという話もあります。
これらのSoCの登場でスマートフォンの選択の幅が広がることに期待します。
エリア外なのにわざわざ気張って端末買う奴もいないだろうしな