先日にもスマホ事業撤退の噂があり、その噂を否定したばかりのLG。しかし、モバイル部門においては過去数年は赤字続きで、やはりスマホ事業からの撤退を検討しているようです。
LG機は世界市場では苦戦中ですが、日本市場では3キャリア全ての取扱いに入っています。また、特徴ある(やや奇抜なデザインの)モデルを出すことでも知られています。
事業撤退も視野に
韓国メディア、The Korea Heraldによると、LGのCEO、クウォン・ボンソク氏は従業員に向け「同社はスマートフォン事業の売却、撤退、縮小などあらゆる対策を検討しているが、何があろうと雇用は継続するため心配はありません」とのメッセージを送ったとのこと。
またLG広報担当者は、経営陣は2021年にモバイル部門の課題を解決するために必要なあらゆる決定を下すことに取り組んでいるが、今の段階ではまだ何も確定していないと述べています。
過去5年で約4,706億円の赤字
LGの他の部門は堅実な業績を上げている一方で、モバイル部門は過去5年において約5兆ウォン(約4,706億円)の赤字を計上。リサーチ会社Counterpointによると、LGは2020年第3四半期において約650万台(前年は720万台)を出荷、グローバルシェアは僅か2%であったとのことです。
最近は、LG Velvetといった特徴的なデザインの機種を出したり、LG Explore Projectの名の下に横回転ディスプレイや巻き取り式ディスプレイ搭載スマホを発表するなど、意欲的な姿勢を見せていたLG。今後もそういった浪漫のある機種を見せてくれるかと思われましたが、やはりそれで生きていけるほど甘くはないということでしょうか。
中国メーカーSmartisanも今年になり閉鎖となっており、今後もさらにスマートフォンメーカーは減っていくのかもしれませんね。
Source:The Korea Herald, The Verge
変態はいつか枯れる運命にあるのか