6月21日午後、ファーウェイ傘下のHisiliconから、二つ目となる7nmプロセスのスマートフォン向けSoC「Kirin 810」が正式に発表されました。
公式発表によれば、Kirin 810の電力効率は8nmプロセスと比べて20%向上し、トランジスタ密度も50%増加したとのこと。
Kirin 810は2.27GHzのCortex-A76チップが2基、省電力の1.88GHzのCortex-A55チップを6基搭載した、2+6のオクタコアSoCとなっています。GPUには820MHzで動くMali-G52を搭載しています。
このSocの目玉は独自のDaVinciアーキテクチャを使用したAI処理を行う専用のチップ「NPU」です。AI性能はSnapdragon 855をも上回り、世界最高です。
Antutuスコア
Kirin 810は、同日に発表されたファーウェイの新型スマートフォン「Nova 5」に搭載される予定です。
AnTuTuスコアは23万7437点。Snapdragon 730を明確に上回るスコアです。また、このスコアはiPhone 8やGalaxy Note 9に並ぶレベルです。
SEA-AL00というのは、Nova 5のコードネーム。市場に出回るNova 5には今の所8+128GBモデルまでしかありませんが、ベンチマークに使われた端末には8+256GBの記憶領域が確保されています。
Kirin 710、Kirin 730との比較表です。
表から分かるように、Kirin 810はミドルレンジのKirin 700シリーズと、ハイスペックな900シリーズの間に位置するミドルハイSocです。
Novaシリーズは日本ではNova 3までしか発売されていませんが、Nova 4が発表されたのが去年の年末なので、そろそろ発売されてもおかしくありません。このKirin 810を搭載したNova 5も日本で発売される可能性はあるでしょう。
Kirin 810は honor 9X Proにも搭載されている模様。honorシリーズは日本では積極的に発売されていないので、こちらは微妙です。
Source:AnTuTu
GPU数値改善もだけど、ゲームを実際プレイすると微妙にかくつくのなんとかして