海外ニュースサイトのHuawei Centralによると、HiSiliconが来年のHuawei Mate 40シリーズに向け、5nmプロセスで製造された新しいSoC「Kirin 1000」の試作を開始したということです。
Huawei Mate 30シリーズには、7nmプロセスで製造されたHiSiliconの最新SoC「Kirin 990」が搭載されています。こちらもつい最近発表されたばかりですが、もう一年後に向けた開発が進んでいるようです。
Huaweiは基本的に、一年目に発表したフラッグシップSoCをMateシリーズにまず搭載し、その次の年のMateシリーズ発表直前まで同じものを使い続けます。Kirin 980も、Mate 20シリーズに初めに搭載された後、P30シリーズやNova 5 Proに搭載されてきました。
そのため、やはりKirin 1000が最初に搭載されるのは2020年のMate 40シリーズと見て間違いなさそうです。
Kirin 990ではCPUコアにARMのCortex-A76を採用しており、Kirin 1000ではその後継となるCortex-A77が搭載される可能性が高いといいます。
5nmのスゴさ
Kirinチップの製造を請け負う台湾のTSMCは、2020年から5nmプロセスでの製造を本格化させるとしています。5nmプロセスでの製造は、世界最大手のTSMCですら今年の4月頃にようやく試験的に開始できたほどの高い技術を要します。
プロセスルールが7nm以下の集積回路では、回路を流れる電子がトンネル効果のような奇妙な動きを示すため、扱いが難しいと言われています。今までは7nm以下での商業的な半導体製造はしばらく実現出来ないとされていました。
そんな中、HiSiliconはKirin 980で、AppleはA12でそれぞれ7nmプロセスのチップを採用するようになりました。世界初の7nmプロセスによる商業チップは、Kirin 980です。どちらも製造はTSMCによるものです。
そんな7nmを超えた、次世代のプロセスルールが5nmプロセスです。Appleも2020年のA14では5nmプロセスを採用すると言われており、半導体技術の革新にはいつも驚かされます。
Kirinシリーズ初の1000番台。2020年のスマホ向けSoCは、一体どれほどの性能に達するのでしょうか。
Source:Huawei Central
どうでもいいがkirin1000ってゴロがいいな。
プレイストアあればなぁー