サムスンがインド市場の2022年の10-12月(Q4)においてトップシェアを獲得しました。なお、以前のコラムでは2022年よりインド市場でサムスンが再び快進撃を見せていることを特集しています。
インドのスマホ市場全体は縮小
Canalysは2022年10-12月(Q4)期のインド市場におけるデータを公開していました。2022年第4四半期では出荷台数が前期に比べて低下しています(前年同期比で▲27%。)インド市場全体として難しい局面にあると言えます。
メーカー | Q4 2022 出荷台数(万台) | Q4 2022 市場シェア | Q4 2021 出荷台数(万台) | Q4 2021 市場シェア | 前年同期比 |
サムスン | 6,700 | 21% | 8,500 | 19% | -21% |
vivo | 6,400 | 20% | 5,600 | 13% | 13% |
Xiaomi | 5,500 | 17% | 9,000 | 20% | -40% |
OPPO | 5,500 | 17% | 5,000 | 11% | 9% |
realme | 2,700 | 8% | 7,600 | 17% | -65% |
その他 | 5,700 | 18% | 8,500 | 19% | -32% |
合計 | 3,240 | 100% | 44,200 | 100% | -27% |
続く上のデータはメーカー別シェアを示しています。サムスンは前年同期よりも出荷台数を減らしましたが、トップシェアに立ちました。また、vivoの健闘が目立ちます。
メーカー | 2022 出荷台数(万台) | 2022 市場シェア | 2021 出荷台数(万台) | 2021 市場シェア | 年間成長率 |
Xiaomi | 29,600 | 20% | 40,200 | 25% | -26% |
サムスン | 28,600 | 19% | 30,100 | 19% | -5% |
vivo | 25,400 | 17% | 25,800 | 16% | -2% |
OPPO | 22,600 | 15% | 20,900 | 13% | 8% |
realme | 20,900 | 14% | 24,300 | 15% | -14% |
その他 | 24,500 | 16% | 20,200 | 13% | 22% |
合計 | 151,600 | 100% | 161,500 | 100% | -6% |
ただ、昨年の年間ベースの市場シェアではサムスンよりXiaomiが1%上回る結果となりました。が、Xiaomiのインド市場での勢いに陰りが見えています。
再び注目が集まるGalaxy Mシリーズ等のラインアップ
サムスンが2022年Q4期でXiaomiを上回った一つの理由として、インド市場向けの低価格ラインナップやGalaxy Mシリーズが勢いを見せているためと考えられます。2022年のサムスンはカメラやディスプレイのスペックに気を配っており、それがインドの消費者に上手くアピールできている可能性があるでしょう。
2022年Q4期に限定してXiaomiからシェアを奪還したサムスン。2022年の年間でのパフォーマンスではかなわなかったものの、来年もこの勢いが続く可能性はあるでしょう。
Source: India’s smartphone shipments fall by 6% in 2022, with the first-ever Q4 decline: Canalys
もともと保守的なうえにTM Rohのコスト削減路線のせいかいまいちパッとしないが、それでもGalaxyは好きなので頑張って欲しい