市場調査会社カンターによりますと、Huaweiはトランプ大統領による事実上の禁輸措置を受けたことにより、ヨーロッパでの市場シェアを1/3ほど落としたそうです。
具体的にはイギリス、フランス、スペイン、ドイツ、イタリア全体で、事実上の禁輸措置を受ける前の5月には25%もあったHuaweiのシェアが、事実上の禁輸措置後の6月には16%にまで落ちました。これにより、シェア3位であったAppleに抜かれた形になります。
こちらが市場調査会社が報告したシェアの遷移となります。6月になった途端Huaweiは急激にシェアを落とし、その一方でライバルであるSamsung, Apple, Xiaomiが伸びています。
特に、SamsungとXiaomiは2ポイントと大きな伸びを見せていますが、Appleは1ポイントの上昇にとどまっています。このグラフだけを眺めると、Huaweiユーザーは高くて慣れないiPhoneではなく、安くて使い慣れた他社製Androidスマートフォンに乗り換えたように見えます。
しかし、市場調査会社のアナリストによると、「Huaweiユーザーは状況がはっきりするまでアップグレードを控えるという兆候が見られている」と述べています。つまり、Huaweiユーザーは他社に乗り換えたのではなく、新機種を購入する人が少なかったということになります。
この市場調査会社の推測が正しければ、ひょっとすると米中の問題が解決されればHuaweiユーザーの新製品へのアップグレードが進み、欧州でのHuaweiのシェアが一気に回復するかもしれませんね。
Source : Bloomberg
トランプの狙いはコレ!
その奥には「5G」の覇権争い。