25日午後、Huaweiが一大研究拠点を置く中国広東省東莞市・松山湖キャンパスにて大規模な火災が発生しました。既に鎮火し、犠牲者等は出ていないということです。中国のソーシャルメディアには多数の動画や写真が投稿され、大きな話題となりました。
大量の黒煙があがる
こちらの画像では、奥の建物から大量の煙が空一面に広がっている様子がわかります。周囲には避難した従業員とみられる多くの人々が集まっています。
2つの動画はどちらも火災現場近くから撮影されたものです。(どちらもWeiboから)
工事中の建物から出火か
火災の発生した松山湖キャンパスは、本社を置く深センから少し離れた郊外の自然保護区周辺にあるHuaweiの巨大施設で、研究所を中心に寮や、社員の福利厚生を目的とした多くの娯楽施設などが揃った一連の「Huawei村」を形成していることで有名です。中世ヨーロッパのお城のような建物や、敷地内を実際に走る路面電車は日本のマスメディアでも度々紹介されてきました。Huaweiの開発者会議であるHDC(Huawei Developer Conference)も例年この松山湖キャンパスにて開催されています。
出火元は建設途中だった「Huawei 团泊洼実験室G2棟」で、建物自体は鉄筋コンクリート造であったため、主に防音用の綿素材が炎上したとみられています。素材の特性から、実際の火と比べ煙の量が多くなりやすかったとも言われています。
出火時に建物内には誰もおらず、犠牲者は出ていません。出火したG2棟を含む团泊洼エリアに勤務していた従業員は全員避難しているといい、今のところ復帰の予定は通知されていないということです。
午後3時16分ごろ(日本時間午後4時16分)に通報を受けた東莞市の消防は、その後消火活動を続け、午後4時50分(同5時50分)現在火災は鎮火したと発表しています。火災の原因は現在調査中とのことです。
追記:当局は当初、「犠牲者は居ない」と発表していましたが、その後建物内で3人が死亡しているのが確認されました。3人は工業団地管理会社の従業員であったということです。
3名死亡と聞きましたけど