Huaweiの中国向け発表会まとめ【Freebuds 4の新バージョンなど】

Huaweiは11月17日に中国国内向けに新製品発表会を行いました。この記事ではその内容と様子をまとめてお伝えします。

HUAWEI WATCH GT 3

一番最初に登場したのはHUAWEI WATCH GT3です。

画像の中心に並んでいる4つが46mmモデル、外側の4つが42mmモデルです。

HUAWEI WATCH GTシリーズはHUAWEIの数あるスマートフォンシリーズの中でスポーツや健康管理に機能を絞ったシリーズです

今回登場したのは2018年に初代が登場して以来3世代目となります。なお、本機種自体は既に今年の10月21日にオーストリアで行われた発表会で発表されています。

2モデル展開

46mmモデルと42mmモデルの2種類が登場しました。バッテリーの持ち時間は大きく異なるものの、それ以外の機能は全て共通しています。

46mmモデルは1.43インチの丸型ディスプレイを搭載しており、厚さは11mm。42mmモデルは1.32インチ、10.2mmとなっています。特に42mmモデルは前モデルよりも17パーセント画面が大きくなったとのこと。

バッテリー持ちは46mmモデルが一般利用で14日、使用頻度が高ければ8日、42mmモデルは一般利用で7日、使用頻度が高ければ4日となっています。

新たに何千もの新しい文字盤や、牛革やナイロンといった様々な種類のバンドが用意されているとのこと。また、Apple Watchのように竜頭を使った直感的な操作にも新たに対応しました。

健康機能が大きくアピール

特に発表会で強く語られていたのか健康管理機能です。

様々な機能の強化について強くアピールされていました。他のHUAWEI製スマートウォッチ同様に心拍数や睡眠、体温といった様々な健康に関する情報を計測、アドバイスしてくれます。

また、発表会ではそれらの有効性が強くアピールされていました。研究成果がヨーロッパでの医学会で認可されたとも話しており強い自信が伺えます。

その一つとして挙げられるのが"TruSeen 5.0"です。心拍数のモニター機能と血中酸素濃度の測定と、他のスマートウォッチでも対応しているものですが、AIの進化したアルゴリズムによる高い精度がアピールされていました。このことにより、水泳時や縄跳びのような測定が困難な状況においても高い精度を維持したまま測定が続けられると謳われています。

筆者が面白く感じたのは高山モードです。標高2500m以上にいるときは自動的に高山モードを起動し、標高や血中酸素濃度の変化、高山病な度に関するアドバイスを行うとのこと。山登りをしないユーザーには不要ですが、ロマンのある機能と言えるでしょう。

様々なアプリや機能にも対応

また、Harmony OS 2.1を搭載し様々なアプリに対応します。

現在はマップアプリなど20個のアプリかありませんが、今後対応数を増やしていくとのこと。また、開発者たちにはHarmony OS搭載スマートウォッチ向けの開発も行ってほしいと話していました。

他にもNFCによる支払いや、対応車種限定で車のキーとしての利用もできます。また、音声アシスタントの利用やメッセージに対する定型文での返信機能もサポートしています。

他にもワイヤレス充電などに対応し、価格は42mmモデルが1488人民元(約2万7000円)、46mmモデルが1588人民元 (約2万8千円)からとなっています。

Runnerモデルも登場

特別モデルとしてRunnerモデルも登場しました。名前の通りランナー向けのモデルで、一部の性能が向上しています。

画面サイズは46mmでバッテリー持ちは通常モデルの46mmバージョンとほぼ同じです。

しかしながら、重量が通常モデルの42.6gから38.5gに軽量化されており、素材に関しても耐摩擦、腐食機能が追加、また頑丈に設計されています。文字盤に関しても回復時間や硬度などの必要な情報が一目でわかる特別デザインが用意されるなど、ランニング時の使用にフォーカスしたモデルとなっています。

また、GPS精度の向上や他モデルに無いHUAWEI TruSports機能を搭載。初心者から上級者まで満足できるアドバイスを受けられるます。

価格は2188人民元(約3万9000円)からとなっています。通常モデルと比べて大幅な値上げですが、ランニング好きには魅力的な端末だと言えるでしょう。

HUAWEI Healthも大幅にアップデート

HUAWEI Healthも大幅にアップデートされます。運動や食事、睡眠などに関してWHOの基準に基づいた健康管理をできるようになりました。例えば食事では一日の食事の内容を記入することで改善するためのアドバイスをもらったり、睡眠時に寝言などを記録することで睡眠の質を測ったりすることができます。

他にもHUAWEI Healthの情報は家族内でも管理できます。例えばスマートウォッチで計測している心拍数を別の人がリアルタイムで確認することもできるようです。

あまり期待はできませんがぜひ日本版もリリースしてほしい完成度の高さです。

Freebuds Lipstick

次に発表されたのがFreebuds Lipstickです。

名前の通りケースが口紅風になっているワイヤレスイヤホンとなっています。キャップ式のケースの中に入っているイヤホン本体の名前は明らかになっていませんが、デザインや諸性能から推測するにFreebuds 4とみて間違い無いでしょう。

なお、ノイズキャンセリングオフの状態だとケース込みで22時間、イヤホン単体で4時間のバッテリー持ちとなっています。

ケースは30以上の複雑な工程の手作業によって磨かれているとのこと。実際に発表会では"ガジェット"というよりも"芸術品"としての紹介がされていました。

色展開は左の"蜜语"と"冰霜"の二色展開。前者はブラックxゴールドのケースと赤色のワイヤレスイヤホンで、後者がケースもイヤホン本体もともにシルバーとなっています。

なお、価格は1699人民元(約3万円)。参考としてFreebuds 4が899人民元(約1万6000円)Freebuds Proが799人民元(約1万5000円)となっています。

HUAWEI VR Glass 6DoF

こちらは2019年に登場したHuawei VR GLASSのアップグレード版です。製品の構想自体の発表は2020年の10月段階で既に行われており、予定の2021年の4月よりやや遅れての発表となります。

VRグラス部分は2019年モデルと全く同じで、新たに登場したのはVRグラス上部の6DoFパーツとコントローラーパーツ、スマートフォンの冷却パーツの3つです。

DoFとはDegree of Freedomのことを指し、日本語で言えば"自由度"です。以前までのHuawei VR GLASSでは顔の向きのみが検出可能でした。そこで、6DoFパーツを接続することで新たに位置の移動を計測できるようになります。これにより顔の向きの変化に加え、前後左右の移動やジャンプ、しゃがみも認識するようになるためさらに没入感のあるゲーム体験が可能になります。

コントローラーは本体と無線で接続することでゲームや各種操作に利用できるとのこと。また、画像の男性が腰につけているのはスマートフォンの冷却パーツです。こちらはゲーム時にスマートフォンを入れることで発熱によるコマ落ちを防いだりバッテリー持ちを向上できるとしています。

筆者が強く魅力を感じたのはこの機能。利用前に地面をコントローラーでスキャンし5m四方の安全圏を予めセットしておくことで、そこから出そうになった際は外の様子をディスプレイに透過表示してくれます。これにより、ゲーム中に周りに体をぶつける可能性も十分減らせるでしょう

すでにVR Glassを購入済みの方には6DoFとコントローラーのの単体購入ができます。価格はVR Glass含めると3999人民元(約7万1千円)、既にVR Glassを持っている方向けに追加パーツのみを1999人民元(3万6千円)で販売します。

Matebook E 2in1

そして4つ目に登場したのがMateBook Eです。Windows 11を搭載した2in1 PCで、プロセッサーには11世代 Intel i5またはi7を搭載します。

ディスプレイサイズは12.6インチで、MateBookシリーズとして初となる有機EL搭載機種です。コントラスト比は1000000:1、広色域(P3)に100パーセント対応しています。

また、発表会で強くアピールされていたのがHUAWEI M-Pencil 2との連携です。併用することでノートを書いたり動画を編集したりするときに使いやすさを大幅にアップグレードできます。また、iPad ProのようにMatebook Eの側面に貼り付けて充電したり、ペンの側面をスワイプすることで書き込むペンの種類を変えることができます。

1300万画素のアウトカメラおよび800万画素のインカメラ、そして外部端子としてThunderbolt 4対応のUSBとイヤホンジャックが各一つずつ搭載されています。

新仕様のキーボードも登場

新型のキーボードも登場しました。

新たに登場した専用キーボードは他の多くの2in1PCと異なりキーボードケースがスライド式となっています。このことにより2in1 PCの最大の弱点でもあった膝上での利用が可能になりました。また、ヒンジ部分にUSB端子を搭載することでより充電しやすくなっています。

一部のIntel i7搭載モデルおよび単体での販売が予定されており、このキーボードの価格は現時点では不明です。その他のモデルではこれまで通りのキックスタンド方式のキーボードが付属します。

なお、MateBook Eの価格についてはi5搭載モデルが5999人民元(約10万7千円)から、i7搭載モデルが6999人民元(約12万5千円)からとなっています。なお、キーボードを除いたタブレット部分のみでの販売は行わないようです。

また、他に今年9月に発表されたMateStationの新色の紹介がありました。

Mate X2 Collector's Edition

そして最後に登場したのがMate X2 Collector's Editionです。今年の2月末に中国国内で発売されたMate X2のいわば"記念版"です。

以前までのカラーリングのCollector's Editionに加え、3色のレザー仕上げ版も登場しました。

基本的にスペックはオリジナルのMate X2と同じですが、OSがEMUI 11(Android10)からHarmony OS 2に、RAMが8GBから12GBに増量しています。なお、レザー仕上げ版はガラス部分が全て割れにくい素材にアップグレードされてます。

価格は3色のレザー仕上げ版が19699人民元(36万2千円)から、通常デザインのものが18999人民元(約34万円)からとなっています。

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Source:Huawei

 コメント

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  1. 匿名 2021.11.20 06:32 ID:08f02c6a4 返信

    この時期の中国の商戦というと11日の独身の日ってイメージが強いんだけど
    (今年はなんと大手2社で流通額15.8兆円)
    ブラックフライデーって中国にもあるのかな?

  2. 3enquiries 2022.01.13 10:39 ID:f35faa419 返信

    3suicide