米国政府の制裁下のHuaweiから切り離されたHonorは、QualcommとMediatekからチップ共有の再開を受ける方向で協議を進めているようです。
HonorがHuawei傘下から外れたのは1ヶ月程まえですが、Qualcommは早くもHonorとチップ供給再開の協議を開始しており、Qualcomm関係者によると再開のための協議は順調に進んでいるようです。また、QualcommのライバルであるMediatekもHonorへのチップ供給へ向けて「法規制上の問題を確認中」のようです。ニュアンス的は、Qualcommのほうが先にHonorとの取引を再開しそうです。
Honor V40シリーズはMediatek製Socを搭載か(Dimensity 1000+が有力?)
Honorブランドのフラッグシップ・ラインの次期シリーズ、V40シリーズは2021年初めにも発表されるとみられ、中国国内向けECモールJD.comには商品ページも準備されています(スペックはまだ不明です。)前シリーズのV30シリーズはKirin 990を搭載していたので、仮に米国制裁がなければHuawei/HiSiliconの最新SoC、Kirin 9000を搭載するのが自然な流れだったでしょう。
現状、Kirin 9000の在庫が限られている(500万個程度しか生産できなかったと言われる。)ことと、HonorがHuawei傘下から外れたことを踏まえ、V40シリーズはMediatek製SoCを採用するとみられています。このMediatek製SoCは今年9月末までにHuawei/HonorがMediatekから「駆け込み」で仕入れたものようなので、前述の取引再開を待たずにV40シリーズの製造・発売は可能なようです。Honor V40シリーズに搭載されるSoCは、Mediatekが既に発表済みの製品でV40シリーズにふさわしい高性能チップなので、、、Dimensity 1000+となる可能性が高いでしょう。
QualcommやMediatekとの取引が再開されれば、Honorブランド機でSnapdragon・DimensityブランドのSoCが搭載されるケースが増えていくでしょう。Honor機のUI、Magic UIが今後どうなっていくかも注目ですね。
Source: GSMArena, Gizmochina, JD.com
SoCが供給再開してもGMSが載らないとなぁ…