気が付いたら少しずつ容量が占められていくスマートフォンのストレージ。ムーアの法則に習うように最近は128GBのフラッグシップ級の内蔵ストレージを搭載する機種がミドルレンジ帯でも増えてきましたが、それでも定期的なストレージの管理は欠かせません。容量が限られるクラウドサービスのストレージではなおさらです。
この記事ではGoogleのクラウドストレージ一括管理サービスのGoogle Oneを試しながら、Googleサービス系のクラウドストレージを整理していく方法を解説します。
※この記事は教育機関や企業向けアカウントではなく個人用アカウントを利用しているユーザーを想定しています。
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目次
Google Oneとはなんぞや
Google Oneは2018年から始まったクラウドストレージ管理サービスです。
これまで別々に管理されていたGoogleドライブやGmail、Googleスプレッドシートなどのサービスにおけるクラウドストレージが一つにまとめられ、一つのGoogleアカウントで分かりやすく管理ができるようになりました。Google Oneでできることは、これらのサービスで共通して使える追加のストレージ容量の購入(サブスクリプション)です。有料プランでは最大5人までの家族とストレージ容量の共有ができるようになったほか、Googleのスペシャリストによるサポートも受けることが可能になっています。
容量 | 月額 |
15GB | 無料 |
100GB | 250円 |
200GB | 380円 |
2TB | 1,300円 |
10TB | 13,000円 |
20TB | 26,000円 |
30TB | 39,000円 |
まずはGoogle OneアプリをGoogle Playストアからインストールしましょう。ダウンロードは無料です。
Google OneアプリでGoogle Oneストレージの内訳を知る
まずはGoogle Oneのアプリからストレージ容量とその内訳の確認をします。15GBのストレージ容量がフルになってしまった場合は有料プランに変更して容量を増やすか、15GBの容量に空きを作るしか方法はありません。
有料プランへ移る前に、一度ストレージをGoogle Oneのストレージを整理してみて、それから考えるのはどうでしょうか。「アカウントの空き容量を増やす」からアクセスできる「ストレージ管理ツール」を今回は使ってストレージの整理をしていきます。
筆者のストレージ状況:3.95GB/15GB使用中「5年以上使っているGoogleアカウントです」
Gmailはゴミ箱を空に・迷惑メールも削除する
まずはGoogle Oneの案内に従い、「削除したメール」をチェックします。スマートフォンアプリ上からもゴミ箱内のメールが確認できますが、あまりにも件数が多い場合はパソコンを使って分別をすると良いでしょう。すべてのメールが必要ないと判断した場合はアプリ上の「すべて削除」をタップします。
※Googleは最近になりGmailの仕様を変更しており、ゴミ箱内のメールはそれぞれ30日後に自動削除されるようになりました
ゴミ箱内がスッキリしたら、迷惑メールなどの余分なメールも削除していきます。Gmailをパソコンで開いた時、上部に四つタブが表示されます。「メイン」と「ソーシャル」、「プロモーション」、「新着」です。これらにはアプリからもアクセスできます。
ストレージ管理で注目したいのは「ソーシャル」と「プロモーション」、「新着」の三つです。「ソーシャル」にはTwitterやFacebookなどのSNSなどに関連したメールが多く分類されます。これらの三つのカテゴリ内のメールをチェックし、必要のないメールは削除していきます。再度ゴミ箱を空にします。
最後にGoogle Oneアプリ内の「大容量添付ファイルがあるメール」を確認し、mp4や写真ファイルなどを含んだ容量のあるメールを削除します。
筆者のストレージ状況:3.95GB/15GB使用中から3.94GB/15GB使用中に減少「千里の道も一歩から」
Google フォトでやなファイルは全部ゴミ箱に捨てちゃえ
Google フォトは仕様で同じファイルを重複してアップロードできないようになっているため、Gmailとは違い整理が簡単です。不要なファイル、容量があるファイルは削除し、ゴミ箱を空にすることでストレージ容量に少しでも空きを作ることができます。
筆者のストレージ状況:3.94GB/15GB使用中のまま変わらず「思い出の写真は消したくない」
Google ドライブでも大きなファイルをチェックしよう
Google Oneアプリより、「サイズが大きいファイル」を確認します。
PCの場合はGoogleドライブを開いた時の画面で、左側の項目の「保存容量」をクリックします。上のような画面になり、赤い矢印をクリックすることで「容量が大きい順」にファイルを並び替えることができます。
筆者の場合はGoogle ドライブ内はpdfファイルとjpgファイルがほとんどですが、大きいものでは100.00MB近い容量のファイルも存在しました。こういうものを削除することでGoogle Oneのストレージにも余裕が出てくるでしょう。
一通りファイルのチェックが済み削除ができたら、最後にゴミ箱へ移動します。画像の緑枠の部分をクリックしてからゴミ箱を空にします。
※Google フォトやGoogle ドライブでは、共有ファイルは共有されている側のストレージ容量に影響を及ぼしません。共有した側のストレージ容量が使用されているため、共有ファイルの削除はストレージ整理に効果的ではありません。
筆者のストレージ状況:3.94GB/15GB使用中から3.3GB/15GB使用中に減少「リバウンドはしたくない」
最後にGoogle Oneをおさらい
Google Oneのここがすごい その1
Google Oneの有料プランでは、100GB以上のクラウドストレージを家族で共有して使うことができます。100GBのプランを選び、それを兄弟など家族と共有をすればお得にクラウドストレージを使うことができます。
Google Oneのここがすごい その2
同じく有料プランにてGoogleのプロフェッショナルによるカスタマーサポートを受けることができます。有料のクラウドストレージを使う上で、AIアシスタントではなくプロフェッショナルとサービスについての相談が直接できるのはGoogle Oneの魅力でしょう。
筆者の場合、これらの手順で約6.4GBのストレージ容量を空けることができました。ストレージ整理の結果には個人差がありますが、ストイックに余分なファイルを断捨離していていくことで高い効果が期待できます。逆に今回のストレージ整理で、Google One(有料プラン)の必要性を感じたというユーザーもいるでしょう。その場合には一度有料プランを試してみるのも良いかもしれません。
Googleフォトのアップロードサイズを元の画質から高画質にするのも画質にこだわりが無いなら効果的ですよね