かつて中国や世界のスマートフォン市場で一定のシェアを勝ち取ったものの、2年ほど前に破産手続きに入ったメーカー、Gionee(中国名:金立)。インド事業についてはインドの会社に買収されて営業を続けているようですが、目立った商品の発表はありませんでした。
先日、中国版技適サイトであるTENAAにて"20200418"という端末が確認されましたが、製造者名にはなんと「金立通信设备有限公司」とあります。
TENAAに追加されたレンダリング画像では、正面、側面、背面の様子がわかります。背面には「GIONEE」と書かれたロゴが確認でき、カメラと指紋認証センサーの存在も確認できます。
TENAAに登録されたスペック
- ディスプレイ:5,72インチ(TFT)、720 × 1440 px
- サイズ:160.6 × 75.8 × 8.4 mm
- 重量:305g
- カラーバリエーション:ブラック、コバルトブルー
- バッテリー容量:10000mAh
注目はなんと言ってもバッテリー容量です。10000mAhと聞くと一瞬モバイルバッテリーを想像しますが、これはスマートフォンです。大容量に伴い重量も305gですが、サイズは最近のスマートフォンとそこまで大差はありません。ズシリと重量を感じる端末になるでしょう。一方液晶はTFT、解像度も最新機種の半分程度と、かなり偏ったスペックを持つスマートフォンです。
Weiboではリーク情報が流れる
「快科技2018」氏は、WeiboでこのGionee製端末の詳しいリークを行っています。以下がリーク情報になります。
- OS:Android 7.1
- SoC:2.4GHz、8コア
- RAM:4GB、6GB、8GB
- ストレージ:64GB、128GB、256GB
SoCやRAMの数字は最近のスマートフォンにも引けをとりませんが、OSはAndroid 7.1を搭載するとリークされています。Android 7.1は約4年前にリリースされたOSですが、セキュリティ面は大丈夫なのでしょうか…。
破産前のGioneeはリリース機種こそ少ないものの、時代の先端を走るような端末を世に送り出してきました。今回の1台は他社フラッグシップに対抗するような端末ではなく、相当尖った一台になることでしょう。Gioneeはニッチな需要を掘り起こすところから、再興を図るのかもしれません。
android7.1とはまた…。
もしかしてクローズドな回線でのみ使うことを想定している業務用端末とかなのかも。