韓国のSamsung Electronicsから折りたたみ式のスマートフォンの、Galaxy Fが発表されました。
折りたたみ式のスマートフォンといえば、一足早く中国からFlexPai(過去記事)が出ています。
また、Googleも折りたたみ式スマートフォンに対応できるようAndroidアップデートを行うことを明言しています。
We just announced support for foldables at #AndroidDevSummit, a new form factor coming next year from Android partners.
Android apps run seamlessly as the device folds, achieving this form factor's chief feature: screen continuity. pic.twitter.com/NAfOmCOY26
— Android Developers (@AndroidDev) 2018年11月7日
Samsungはメジャーなスマホメーカーの中でいち早く折りたたみ式のスマートフォンを出すことになります。
ディスプレイを折りたたもうとしている状態
この折りたたみ式スマートフォンの名称は「Galaxy F」になります。Fは折りたためるという意味のFoldableに由来しているのでしょう。
Galaxy Fは同社が新開発したフレキシブルな有機ELディスプレイの「Infinity Flex Display」を搭載します。Infinity Flex Displayはその名の通りフレキシブルなディスプレイであり、独自の接着剤や薄くて折り曲げられる偏向板などの最新技術を詰め込むことで作られています。これらのSamsungの最新技術によって、何十万回も折りたためる耐久性を持った折りたたみスマートフォンができたのです。
Galaxy FのInfinity Flex Displayは7.3インチで、折りたたみ方向は先行して販売されたFlexPaiとは逆で内側に折りたたみます。折りたたんだ状態だと、本体背面にある4.58インチの小さなディスプレイを使用することができます。つまり、Galaxy FはInfinity Flex Displayのメインディスプレイと一般的なサブディスプレイを備えたデュアルディスプレイモデルです。
ディスプレイを折りたたむ様子
発表会場では照明を落としているため実機が見づらいですが、資料によるとディスプレイはこのような形状です。スマートフォンモードの時は左右非対称で、ベゼルがそこそこ大きくなっています。ただ、太いのは上下のベゼルのみで左右のベゼルはそこまで太くないので、画面が小さいこともあって持ちにくくは無いでしょう。
価格は200万ウォン(約20万円)で、2019年の3月に発売される見込みです。
約20万円とかなり強気な値段設定ですが、技術開発や研究費にすごくお金がかかっているので致し方ないとも感じます。折りたたむとディスプレイ表面にシワができてしまうFlexPaiのようなことも起こらない高品質なディスプレイなのでしょうね。
詳しいスペックは未発表ですが、価格からするに最高峰のスペックになるでしょう。タブレットとスマートフォンを一台で済ませたい方や、4インチ級の小さなスマートフォンが恋しい人にはちょうどいいのではないでしょうか?20万円という価格を許容できるのならば......
Source : Yonhap News Agency
背面ディスプレイ=スマホモードなしで、
単純に「折りたためてコンパクトに持ち運べるタブレット」が
程々の価格で発売されることを期待します