Galaxy Foldをはじめ、新時代のスマホのトレンドとしてじわじわと広まりつつある「折りたたみスマホ」。特に近年の有機ELの特性を生かしたディスプレイの途中に折り目をつけるようなタイプのものをこう呼ぶことが多くなっています。
多様な折りたたみスマホの「折りたたみ方」はそれぞれユニークで、ヘンテコに思えるたたみ方もあります。各社の発表会やリーク情報などからわかった7つの折りたたみ方を紹介します。
目次
画面を外向きにして二枚折り - Huawei Mate X
つい最近正式発表されたばかりのHuaweiの折りたたみスマホ、Mate Xは、正方形に近い画面の真ん中にヒンジが有り、折りたたむと外側に画面が出てきます。その特性を活かし、開いたときには至って普通のタブレット、畳んだときには片側の画面を使ってスマホのような形で使うこともできます。
画面を内向きにして二枚折り - Samsung Galaxy Fold
日本でも発売中のGalaxy Foldは画面は内側に折り込む方式です。そのため、市販品の保護ガラスを貼ると画面にダメージが与えられてしまいます。
また、Mate Xではタブレット使用時に使われる画面の半分がスマホ使用時にも転用されますが、Galaxy Foldは折りたたむと画面が外側に露出しないため、裏側に別途2枚目の画面が用意されています。折りたたんだ際にはその画面が点灯し、スマホとして使えるように設計されています。
世界初の折りたたみスマホ(Mate X型) - Royole Flex Pai
telektlist読者の皆さんはご存知だと思いますが、世界初の折りたたみスマホはGalaxy Foldではありません。中国のRoyole社が2019年1月にCES 2019で世界に先駆けて折りたたみスマホの「Flex Pai」を発表していました。
こちらはMate Xのように画面を外側に出して折りたたむタイプですが、超大企業のSamsungやHuaweiには及ばず、隙間なくペタリと折りたたむことはできませんでした。それでも、スマートフォンの新たな可能性を業界に示した功績は大きいでしょう。
ヒンジが2つのリバーシブル - Xiaomi
Xiaomiも折りたたみスマホを開発しています。1月のリークの後、Xiaomiの共同創業者であるLin Bin氏が自身のWeibo上で折りたたみスマホを操作するビデオを公開しました。
動画を見ると、なんとこの端末はヒンジが2つあります。二箇所のヒンジをともに後ろ側へ折りたたむと、手前には画面が半分ほど残るので、それをスマホとして使えるようになっているのです。
公式の実機動画もあり、開発はかなり進んでいたと考えられますが、残念ながらこれ以降新しい情報はリークを含め入って来ていません。動画の公開からかなり時間が経っていますが、製品化はされるのでしょうか。
Z字型に折る - TCL
中国大手家電メーカーのTCLがつい先日米CNETに向けて披露したコンセプトモデルは、巨大なディスプレイを三枚重ねのZ字型に折りたたむことでコンパクトなタブレット端末を実現するというもの。Z字なので、当然Xiaomi同様ヒンジは二箇所あり、一つ目は山折りに、二つ目は谷折りに折ることが出来ます。
分厚さはあるものの、折りたためば10インチもの大画面が非常にコンパクトに。
私は各社のいろいろなアイデアの中でもかなり魅力的に感じましたが、残念ながらTCLの「提案」にすぎず、発売に至るほどの完成度には満たないようです。折りたたみスマホは、Samsungでさえもヒンジ部分の耐久性の確保に苦戦したものですので、TCLのこのモデルに限らず多くのコンセプトモデルの商用化は難しいでしょう。
まるでフィーチャーフォン - Motorola
Motorolaは、11月13日開催予定のイベントで折りたたみスマホ「Motorola RAZR」を発売すると言われています。MotorolaのRAZRブランドは、同社がフィーチャーフォン全盛期の時代に大ヒットさせていたフィーチャーフォンのブランド名。そのブランドが折りたたみスマホとして久しぶりに復活するということで大いに期待されているようです。
新しいRAZRは、上に掲載したリーク画像をはじめ、Motorola自身もイベントの招待状でヒンジ機構のようなものの写真をチラ見せしています。史上4つめの折りたたみスマホとなるでしょうか。
折りたたみスマホみたいなラップトップ - Lenovo
PC世界最大手のLenovoは、折りたたみスマホのように画面の真ん中で折りたたむことのできる物理キー無しのノートパソコンを開発しています。画像から見て取れる通り、Lenovoの人気高価帯シリーズ「ThinkPad X」のラインナップに属するようです。
これも依然プロトタイプモデルですが、Lenovoは発売には積極的なようで、Galaxy Foldのような不具合を避けるべく、2020年以降の発売に向け慎重に開発を進めているということです。
フォルダブル、いや、「ローラブル」 - BOE,Samusungなど
画面を曲げる機能を搭載したスマホと言えばやはり今まで紹介したようなフォルダブル端末が一般的ですが、それ以外に「ローラブル」とも言うべき端末も存在します。
Foldableに対してRollableとはつまり「巻くことの出来る」ということで、有機ELディスプレイを巻物のように巻き取る端末のことを指します。
まだまだフォルダブルですら開発途中の時代で、画面を巻くようなモデルは完全に構想の段階です。そんな中でも中国ディスプレイ大手のBOEが6月の見本市で展示したものが少し話題になったので、紹介します。
BOEのコンセプトモデルはほぼディスプレイだけの展示でタッチパネルも非搭載でしたが、技術的には可能であるということですので、このようなアプローチも非常に興味深いものです。
Source:GIZMOCHINA,Huawei,Galaxy,Royole,SlashLeaks,YouTube
俺はモトローラの折りたたみがいいな
コンパクトだからポッケに入れても気にならなさそうだし、前のガラケーぽいからさ