中国のキャリア、SIMカード徹底比較!中国旅行に最適なSIMはこれだ!

こんにちは、現在絶賛中国旅行中のMoです。

今回は、複雑な中国のモバイル通信環境に関して説明しようと思います。最後に中国旅行に最適なSIMカードの紹介もしますので、中国を訪れる際に参考にしてみてください。

それでは行きましょう!

中国のキャリアは日本と同じ3大キャリアである!

まずは、中国のキャリア事情を見ていきましょう。

中国は日本と同じく、キャリア(MNO)が3社あります。まずはそれぞれの特徴を見ていきます。

中国移動(China Mobile)

まずは、このアメリカのAT&Tみたいなロゴの中国移動(China Mobile)です。

中国移動は中国で最大手で、約50%のシェアを誇っています。中国の総人口で考えたら7、8億に迫る契約数があると考えるとすごいですよね。

特徴としてはカバー率が高く、通信も安定しているという印象です。日本で言ったらdocomoと似たような感じです。

3Gに関しては、中国独自のTD-SCDMAを採用しています。速度はあまり早くなく、さらに独自規格であるため、昔は中国移動専用のiPhoneが発売されたりしていました。

4Gに関しては3Gでの反省を生かし、グローバルでも使われているTD-LTE(Band 38, 39, 40, 41)を採用しています。

このように、中国移動は通信範囲が広く、安定しているものの通信規格にかなり癖があります。日本で販売されているスマートフォンに関しては、iPhoneやHuaweiなど中国のスマートフォン以外はTD-SCDMAに非対応である可能性が非常に高いため、3Gにはまず繋がらないと考えたほうがいいです。

中国では、都市部では4Gが普及しているとはいえ田舎は3Gにしか繋がらないことが多いので、中国で中国移動のSIMを利用するのは結構リスキーですので、あまりお勧めできません。ただ、iPhoneや中国で購入したスマートフォンであれば、安定した通信ができますのでその場合は選択肢に入ります。

中国联通(China Unicom)

次は、このいかにも中国らしいという赤い糸のロゴの中国联通(China Unicom)です。

中国联通は、中国では二番目に大きく、35%ほどのシェアを誇っています。特徴としては、範囲もそこそこ広く、高速な通信ができるという感じです。

3Gに関しては、グローバル基準で日本でもdocomo、Softbankが採用している、W-CDMAを採用しています。3Gの通信は日本と同じようにそこそこ高速で悪くはないです。

4Gに関しては、これまたグローバル基準で日本でもdocomo、Softbankが採用しているFDD-LTEを採用しています。日本で広くつかわれているBand 1を提供しています。

通信規格に関しては日本で発売されているスマートフォンであれば(auの相当古い機種以外は)全く問題ないです。通信速度も速く、トラベルSIMとしては申し分ないでしょう。

中国電信(China Telecom)

さて、最後は中国に行くと電柱でよく見かける中国電信(China Telecom)です。

中国では15%と最もシェアが低いですが、その歴史は古く、公衆電話や家庭用電話、インターネットを最初に提供した国営企業の血を引く会社です。そのため、電話回線をつないでいる電柱でよくこのロゴを見かけます。

モバイル通信に関しては正直他の2社より弱く、通信速度は勝てておらずカバー率も低いような印象を受けます。

3Gに関しては、日本ではauが採用しているCDMA2000を採用しています。通信速度が遅い、通話しながらデータ通信ができないと言った欠点がありますが、今はLTEを使った通話ができますので都市部では問題ないでしょう。

4Gに関しては、中国联通同様FDD-LTEを採用しています。これまた日本で広くつかわれているBand 1を提供しています。

日本のスマートフォンは、SIMフリーやauから発売されたものなら確実に大丈夫です。しかし、docomo、SoftbankでSIMロックを解除したものは3Gにつながらない可能性がありますのでご注意ください。通信速度も通信範囲も中国联通より弱いので、中国電信を選ぶ理由はあまりないような気はしますが。

まとめ

3キャリアを比較したところ、旅行ならば中国联通にしとけ!という結論になります。他の2社は日本のスマートフォンとは合わない部分がありますので、中国联通にしとけば間違いはないです。一方で、長期滞在となれば通信範囲が広い中国移動も選択肢に入ります。この辺りは自分で考えてみてください。^^

現地で実際に通信速度を比較しました!

さて、中国現地でSIMを手に入れたので、実際に通信速度の比較をしてみました。

なお、中国移動のSIMだけが手に入らなかったので、中国联通と中国電信の通信速度の比較になります。ご了承くださいorz

計測は2つともiPhone 7のauモデル(SIMロック解除済み)で、同時刻同じ場所で測定しました。。測定はSpeedtestというアプリを使用しました。

さて、これが結果です。まずは安定の中国联通から。

ダウンロードが30Mbps台、アップロードが10Mbps台と、日本に負けないほどそこそこ早い通信速度が出ています。

次が問題の中国電信です。

ダウンロードが20Mbps台と、悪くない数値が出ていますが、アップロードが1Mbpsに届かないという結果になりました。

何回か計測しましたが似たような結果になりました。というわけで、通信規格だけでなく通信速度の観点からも中国联通をお勧めします。

中国では、インターネットが規制されていますため、それを回避するためにVPNにつなぐののが一般的です。VPNサーバーに接続する通信速度もありますため、この数値は参考程度にしてください。

オススメのSIMカードは?

さて、最後にオススメのSIMカードを紹介します。

まず、キャリアは中国联通で決定です。

さて、みなさんご存知の通り、中国ではインターネットが規制されており、日本では当たり前の、Google系サービス(YouTube, Google Drive, サイトのGoogleアカウントを利用したログイン等)、Yahoo、Twitter、Facebook(Messenger、Instagram含む)、LINE、Dropbox等のサービスが使用できません。これは結構ストレスで、まともにインターネットを楽しむことができないです。そのために、一般的にはVPNを使いますが、実はもう一つインターネット規制を回避する方法があります。それがこれです。

中国联通(香港)のSIMを使えば、中国大陸本土の通信も、香港のサーバー経由になりますのでインターネット規制を回避できます。そのため、このSIMさえ準備できれば中国国内で快適なインターネットができます。

他にも通信容量に制限があって安いものや、2枚セットなど、様々なプランがありますので是非自分のトラベルプランに沿ったものを準備してみてください。

中国联通(香港)のSIMで快適なインターネットライフをお楽しみください!

フォローする

Writer

ナカヤマユウショウ
2013年にMNPを知ってからスマホオタクになった理系大学生。telektlistでは珍しいiOS派。 最近顔出しでYouTubeはじめました。 Twitter: @yushonakayama Instagram: @yushonakayama

関連記事

関連記事

 コメント

※暴言・個人攻撃等は予告無しに削除します