先日、中国のMeizuとVivoからそれぞれMeizu ZeroとVivo Apexと、端子レススマホが発表されましたね。
これらの機種は今までスマートフォンにあった端子類、ボタン類を(ほぼ)すべて廃止し、必要とあらばワイヤレス化したものです。
当記事はそれを踏まえ、今までのスマートフォンにあったボタン類をまとめ、それぞれの必要性について考察するコラム記事になります。
ボタン類について考える
それでは早速はいまスマートフォンに搭載されているボタン類を見ていき、必要かどうか考えてみます。
電源ボタン
まずは電源ボタンです。スマホの起動、スリープ、再起動などに用いられます。
最近は持ち上げることで起動するといった機能が搭載されるようになりましたが、それでもスリープ、再起動や強制再起動等で必要なことが多いです。
電源ボタンを廃止するならば、スリープ用のモーション(どのようにしてスリープするのか)、それに加えて再起動用の他のソフトウェアボタンが必要になるでしょう。これらを物理ブタンではない方法で実現するのは難しく、廃止しているスマートフォンは全く見かけないし、廃止にはなかなかできない物理ボタンだと思います。
ちなみにMeizu Zeroは強制再起動ボタン(リセット用ピンホール)を搭載することで解決しています。なお、Vivo Apexに関しては不明です。
音量ボタン
次は言わずとしれた音量ボタンです。
着信音や音楽、動画の音量の調整に用います。これがなくなると、コントロールセンター等からバーをいじって調整することになりますが、タップモーションが多く、廃止したら使い勝手が悪くなるのは目に見えています。これもまた廃止しづらい物理ボタンだと言えます。
ホームボタン
ホームボタンは代々iPhoneに搭載されていました。過去にはGalaxyなどにも搭載されていましたが、防水性能の向上、ソフトウェアボタンで十分代用可能であったお事などの理由でAndroidでは次々に廃止され、ついにはiPhoneもiPhone Xからもホームバーで代用され、廃止されました。
ホームボタンはホームに戻る、マルチタスク、スクリーンショット、強制再起動等で利用されますが、操作性は変わってしまうものの他の動作で代用できます。(というか現状代用されています。)ユーザーの慣れ次第では廃止しても問題ないボタンでしょう。
マナーモードボタン
Androidではあまり見られないものの、少し前までiPadに搭載されていたのがマナーモードボタンです。
マナーモードは音量ボタンで音量0にしたときに相当するため、音量マイナスボタン長押しで代用できるため、廃止しても大丈夫な物理ボタンでしょう。実際iPhoneでは廃止されました。(でも、個人的にはiPadのマナーモードボタンに画面回転ロック機能を割り当てるのは結構便利だったのになぁという感想を持っています。)
シャッターボタン
Xperiaなど、一部のカメラ重視のモデルにはシャッターボタンが搭載されています。
シャッターボタンはあると便利なのですが、音量ボタンで代用できるのでなくても困らないでしょう。
その他にはAIアシスタントを起動するボタン(SamsungのBixbyボタンなど)があります。これらもマイナーなボタンなのであったらショートカットキーを割り当てたりできて便利ですが、無くてもそんなには困らないと思います。
まとめ
まとめると、重要性は
電源ボタン>音量ボタン>ホームボタン>(越えられない壁)>その他
となります。電源ボタンと音量ボタン、特に電源ボタンはないと困るシーン、使いにくくなってしまうシーンが多いと思います。
電源ボタン以外は他の動作で代用できるので最悪廃止されても我々ユーザーが慣れれば問題ないです。一方で、ソフトウェア上の問題で完全にフリーズした場合、強制再起動が物理ボタンでできないとどうしようもなくなる可能性があります。
ボタンレススマホのメーカー各社がどうフリーズ対策するのか、そもそも端子、ボタンレススマホは流行るのか、今後の流れに注目です。
私はボタンが無いのは嫌です。
スクリーンショットがしにくくなるし、スイッチアクセスが無いと困る方も出るでしょう。