謎に包まれたASUSの最新フラッグシップZenfone 6がスペインのバレンシアでついに発表されました。他社のフラッグシップモデルにも引けを取らない個性的なスマートフォンの魅力を、一つ一つご紹介します。
基本スペック
SoCにはSnapdragon 855を採用。6GB / 8GBのRAMと64GB / 128GB / 256GBのUFS 2.1ストレージ。
SIMと兼用ではない専用MicroSDカードスロットがあり、SIMスロットを犠牲にすることなく、最大2TBのストレージを追加できます。
フリップカメラ
まずはトリッキーなカメラから。Zenfone 6の背面カメラは前面カメラも兼ねています。自撮りの際は、背面のカメラモジュールが跳ね上がり、上部に出現します。電子手ぶれ補正に対応した60fps、4Kで動画撮影可能な世界初の「自撮りカメラ」です。フリップ式のメリットとしては、90度の位置でカメラユニットが静止してくれる機能があるので、三脚いらずで撮影することができます。
メインレンズは48MP、F / 1.79。広角レンズは13MP、125度の超広角。デュアルレンズでセンサーはソニー製のIMX586を採用しています。
夜景が美しく撮れるスーパー・ナイト・モードや、フリップカメラが自動で動いてパノラマ撮影を行うオートパノラマ撮影に対応。
背面カメラが自撮りに利用できる点はSamsung Galaxy A80と同じですが、仕組みをみるとZenfone 6の方が壊れにくそうです。最大10万回フリップに耐えられるほか、子供のあらゆる悪意のないいたずらにも耐えます。
カメラは落下を自動検知して収納されます。ただし、OnePlus 7 Proのように素早くはありません。ASUSはドヤ顔で実験動画を公開しましたが、ぶっちゃけかなりの高さから落下させたにもかかわらず、収納される前に床にスマホは墜落しています。
カメラの収納は間に合っていませんが、スマホは壊れていません。ASUSは「なにか問題でも?」と言わんばかりですが、華奢で美しいOnePlus 7 Proならおそらく割れていたでしょう。ちなみに起動は早くGoogleアシスタントに「Take a Selfie(自撮り撮って)」と声を掛けると、カメラは1秒ほどで起動します。物理に詳しい方なら、落下速度に対して1秒があまりに遅すぎることが御理解いただけるでしょう。
ディスプレイ
ノッチもパンチホールもない、19.5:9のフルスクリーン・ディスプレイ。解像度はフルHD+。明るい場所でも見やすい輝度600nits。
6.4インチのナノ・エッジIPS LCDを採用。OLEDは焼付きが心配だという方にも安心です。落下でも割れにくいGorilla Glass 6でコーティングされています。
大容量バッテリー
Zenfone 6はハイエンド機では異例の5000mAhのバッテリーを搭載。ワイヤレス充電はありませんが、クイックチャージ4.0(18W)とリバースチャージ(10W)に対応。
ASUSによるとワイヤレス充電は高温によってバッテリーの膨張や容量減少を招き、電池寿命を縮めるだけでメリットはないとのこと。その点Zenfone 6の大容量バッテリーは頻繁に充電しなくてもいいので、寿命も長いとアピールしています。
スマートキー
スマートキーは、Googleアシスタントを呼び出すためのボタンで、カメラアプリの起動や懐中電灯の点灯など、さまざまな機能に合わせてカスタマイズ可能です。
ZenUI 6
独自のZenUI 6を採用していますが、Android QとAndroid Rのアップデートが保証されます。最低2年間は、2か月ごとにセキュリティパッチが適用されます。有機ELではないので省電力というわけではありませんが、ダークモードにも対応しています。
イヤホンジャック
フラッグシップモデルには珍しく3.5mmオーディオジャックが存在します。流行りに流されず液晶を採用したことや、実用主義な大容量バッテリー、MicroSDカード対応など、まさに質実剛健を絵に描いたような、豪快なフラッグシップ機といえるでしょう。
価格と発売
色はミッドナイトブラックとトワイライトシルバー。
6GB + 64GB:499ユーロ(約6万1000円)
6GB + 128GB:559ユーロ(約6万9000円)
8GB + 256GB:599ユーロ(約7万4000円)
すでに現地ではASUS eShopで入手可能。5月25日に出荷予定。日本での発売や価格についての情報はまだありません。
Source:ZenFone 6 Grand Launch
やっす
俺これにするわ
有機ELはもうちょい後で