iOSの次期バージョンとなるiOS 18ですが、RCS対応の他、近年話題の生成AIを実装するとの情報が。それにより、Siriやメッセージなどのネイティブアプリの利便性が大きく向上するものと見られています。
iPhone・Androidユーザー間でのメッセージのやり取りが改善
著名リーカーのマーク・ガーマン氏によると、同氏の情報筋曰く、iOS 18は同OS史上最大のアップデートの一つとして見られているようで、その目玉として、RCSへの対応及び生成AIの実装を挙げています。
Appleは既に昨年の11月において、今年後半でのRCS対応を発表していましたが、それがiOS 18での実装となるようです。
なおiOSがRCS規格に対応することによって、これまでiPhoneユーザー間では利用可能であったメッセージアプリでの機能、高画質画像や位置情報の共有、タイピング表示、Wi-Fiを介しての送受信、エンドツーエンドの暗号化などが、iPhoneユーザーとAndroidユーザー間においても可能となります。
Appleはこれまで、iPhone、Androidユーザー間で上記の機能が利用できない問題について、「母親がAndroidユーザーなため一部の動画を送受信できない」といった苦情に対して同社CEOのティム・クック氏が「母親にiPhoneを買ってあげてください」と返すなど、消極的な姿勢を示していました。
一方Googleは、2022年から2023年にかけて、インフルエンサーを起用したりAppleを皮肉る偽の広告動画を作成するなどしてAppleにRCS対応を求めるキャンペーンを行っており、今回の件は、同社及び一部のAndroidユーザーにとっては朗報と言えることでしょう。
数多くのネイティブアプリで利便性が向上か
もう一つの目玉である生成AIに関しては、Appleは独自のLLM(大規模言語モデル)を以って実装すると見られ、Siriやメッセージなどのネイティブアプリにおいて、質問への回答精度の向上や文面の自動生成など、利便性の大きな向上が見込まれています。
また同社は、Apple Music、Pages、Keynote、Xcode、ショートカットにおいても同AIの実装を模索中のようで、それにより複雑なタスクをシームレスに自動化することが可能となるものとされています。
なおiOS 18は、今年6月に開催となるであろうWWDC 2024で発表、その後9月中旬より配信開始となるものと見られています。
まだ発表は先のことであるため、今後更なる情報が出てくることと思われます。続報に期待ですね。
Via: GSMArena
生成AIの搭載によってNPUのさらなる高性能化が求められ
結果として価格もさらに高価になっていくわけですね