Androidスマートフォンの中古売価はiPhoneに比べて2倍の速度で下がっていくことが明らかになりました。
アメリカに拠点を置き、中古ガジェット機器下取りのプラットフォームを提供するBankMyCellは2019年から2020年の期間で300台前後の中古スマートフォン(コンディションが良いのものが対象)の価格を調査し、新品時から売却時でどれだけ価値が落ちるのかを分析しました。レポートでは、Google製のスマートフォンが最も早い速度で実質的な価値を失う一方、AppleのiPhoneの価値が最も崩れにくいことが分かりました。
モトローラ・LG・Google製スマホは価格が下がりやすい
今回のレポートでは、モトローラとLG、Google製のスマートフォンの中古相場価格が落ちやすいことを明らかにしています。
価値の下がり方はパーセンテージでモトローラが最も高い59.41%のマイナス、LGが56.76%、Googleが51.68%という結果になりました。
特に顕著なのは2018年10月に発売されたモトローラ社のMotorola Oneという機種。発売当時の価格は$349(約37000円)でしたが、約1年後の2019年12月に$43(約4500円)で売却されていた例もBankMyCellに確認されています。
筆者の体感でもこの結果には納得しており、特にLGは新製品でもすぐに中古相場価格が落ちると認識しています。
単純に考えて、上記三社のスマートフォンは新品で買っても売却時に戻るお金は半額以下になってしまう可能性があるということです。逆に言えば、セカンドオーナーにとってLGの中古スマートフォンは非常にねらい目です。
*売却価格の低下率は平均
NOKIA・SONY・HTC製スマホは価値が落ちにくい
Androidスマートフォンの中では、NOKIAとSONY、HTC製の機種は中古売却時でも高い価格で売れることが判明しました。各社それぞれ27.68%のマイナス、31.30%、32.01%という数字になっています。サムスンは34.42%という数字が出ており、平均的な売却価値の下がり方をしていると言えます。
Android系のどのメーカーよりも中古相場が落ちにくいのはAppleです。AppleのiPhoneは25.98%のマイナスで、今回のレポート内では最も低い数字となっています。iPhoneは他社よりも価格が高めですが、それでも新品購入時に近い価格で売ることができるということが証明されています。
日本の中古スマホマーケットはどうか
これらのデータは海外の中古スマートフォンマーケットを調査対象としています。日本の中古スマートフォンマーケットと言えば、メルカリやヤフオク、ブックオフなどがメインでしょう。当然ながら日本マーケットに進出しているメーカーのバラエティや機種のラインナップも海外とは異なるため、今回の結果は参考程度にするのが良いでしょう。
BlackBerryはモトローラとLG、Google三社の製品に次いで相場が崩れやすいというデータが出ています。しかし、BlackBerryは日本では流通量が少なく、コンディションに関わらず非常に相場が下がりにくいメーカーです。SONYも中古相場価格が落ちにくいというデータが出ていますが、日本では出荷台数もかなり高く、新型フラッグシップ機種の中古相場価格も速く落ちていく傾向にあります。
まとめ
レポートが明らかにした事実から言えば、製品の中古相場価格が落ちやすいというのはそのメーカーのブランド力がそれだけ弱いという考え方もできます。AppleのiPhoneは出荷台数に対して中古相場価格が落ちにくく、高い需要と強いブランド力の証明になっています。
高くても10万円程度というスマートフォンですが、将来の売却価格を予想してから購入するという投資家的目線を持つと上手に節約できるのではないでしょうか。
Source: BankMyCell
Android端末を発売している会社数と、iOS端末を発売している会社数を考えれば当たり前だけどな
あまり参考にならない記事だね