ゲームストリーミング市場に嵐の前兆か......?
Amazonが”Project Tempo”というプロジェクト名でクラウドゲーム市場への参入を計画しているようです。早ければ年末、または来年初めに市場に投入されるだろうと噂されています。
クラウドゲームはなぜ注目されている?
先日、Google StadiaやGeForce Nowに続き、テンセントもHuaweiも共同でクラウドゲーム市場参入を発表しており、IT大企業の市場への期待度の高さがうかがえます。
なぜここまでクラウドゲームは注目されているのでしょうか?クラウドゲームの最大の利点はプレイヤーのハード面での制限がほぼ無くなることです。
イメージとしては、プレイヤーの操作に合わせサーバー上でキャラクターが動き、その画面がライブ配信でプレイヤーに送られてくるというような仕組みです。そのため、プレイヤーの初期投資はディスプレイと良好な通信環境のみになります。スマホでPCゲーム級のコンテンツが楽しむことも可能です。
そしてこの技術はゲーム以外にも応用することが出来ます。例えばVR、ARの技術はグラフィックボードに大きな負担がかかります。しかしストリーミングの仕組みを使うことで、スマホ・PCの負担を大きく減らすことが出来るでしょう。
Amazonは”Project Tempo”をどう活用するか
Amazonは以前からTwichというゲームのライブ配信サービスをすでに展開しています。Twichは全世界で1億人以上のアクティブユーザ(MAU)を既に有しています。Amazonがクラウドゲームサービスを展開するにあたって、このTwichの顧客基盤を活用することができます。
また、Prime Videoのように、Amazon Primeの有料会員メニューの中にクラウドサービスを組み入れてしまう可能性もあります。なお、先行しているGeForce Now powerd by Softbankの月額料金は1,800円です。
Amazonがこの市場に参入すれば、競合他社にとって大きな脅威となるでしょう。
5G普及を見据えて
クラウドゲームにはいまだ多くの課題があります。中でも大きな課題が通信ラグです。通信が不安定な場合、プレイヤーの操作に応じて動画を送信するという仕組み上、レスポンスが遅くなってしまいます。また、大きなデータを常にやり取りするため通信量が多くなるという問題もあります。
これら問題は5G通信の普及により解決が見込まれます。大容量・低遅延の5G通信により、ゲーム機(PS、Xbox、Nintendo)でプレイするのと変わらない体験を、クラウドゲームサービスでも提供できるようになるかもしれません。
Google、NVIDIA、Huawei-テンセント連合、そしてAmazon。名だたる世界の大企業が、虎視眈々と未来の大きなプラットフォームを狙っています。また、現在家庭用ゲーム機市場を支配するSony・Microsoft・Nintendoにとっても、5G普及やAmazon等のクラウドゲーム市場参入は、大きな脅威となるかもしれません。
Source: androidPIT
てmぽ