韓国の聯合ニュースは16日、「匿名のサムスン幹部」の発言を引用し、「サムスンは来年もGalaxy Noteシリーズを発売する準備をしている」と報道しました。信頼できる報道機関により、「Galaxy Noteシリーズ廃止の噂」が事実ではないと確認されたことになります。
SシリーズとNoteシリーズとの差異は縮まっていく傾向に
今回のニュースで少なくともGalaxy Note 21に相当する端末が、来年後半頃の発売に向かっている可能性は高くなりましたが、Noteシリーズそのものの唯一性はなくなってきています。
著名なリーカーのIce Univerce氏は、以下のようにしてGalaxy S21 UltraがS Penをサポートする可能性は「100%」と先月述べていました。
Yes, I can 100% confirm that S21 Ultra supports S Pen
— Ice universe (@UniverseIce) November 12, 2020
そして、サムスンのモバイル部門トップである盧泰文(ノ・テムン)氏が12月半ばに投稿した公式ニュースルームの記事により、S21 UltraがS Penをサポートする可能性は更に高まっています。同氏は記事内で「Galaxy Noteシリーズの最も愛されている機能」のいくつかを「その他の製品ラインナップ」にも追加する予定であることを明らかにしました。
Galaxy Noteシリーズの最大の特徴は、その名前にも現れている通りの大画面と、それに対応する高機能なスタイラスペン「S Pen」の存在です。しかし、近年のスマートフォンの大型化により、Galaxy NoteシリーズとGalaxy Sシリーズの差は、もはやその大きさにおいては感じ取れなくなってきています。
SシリーズにおけるS Penのサポートは、2つの製品ラインの間の差異を更に縮めていくことになるでしょう。
Noteシリーズが存続するとは言え、期待しすぎないほうが良いかもしれない
ただし、Galaxy Noteシリーズの廃止が否定されたとは言え、Noteシリーズのファンはあまり期待しすぎないほうが良いかもしれません。
というのも、聯合ニュースの取材に回答したサムスン幹部が述べたのはあくまで「来年における話」であり、それ以降のGalaxy Noteシリーズの将来については一切触れられていないのです。Galaxy Noteシリーズ廃止の噂が流れ始めた頃、同じく韓国のET Newsは「Galaxy Note 21シリーズは来年後半に一機種だけ発売される」という記事を発表しており、サムスンがGalaxy Noteシリーズを縮小する方向に進んでいることは明らかです。このことは、同サムスン幹部の発言とも矛盾しません。
実際、サムスンは折りたたみスマホのGalaxy Zシリーズに力をいれており、Galaxy Sシリーズとの差が無くなってきているGalaxy NoteシリーズをSシリーズと統合するということは合理的な判断といえるでしょう。Galaxy Note21がNoteシリーズ最後のモデルになる可能性はまだ残っています。
Source:聯合ニュース(英語) Via:AndroidCentral
廃止を否定(出すとは言っていない)