米国からの制裁が続く一方、Huaweiスマホ市場シェアは順調な伸びを見せています。
中国経済日報によれば、Huaweiは今年の第2四半期(4~6月)、サムスンを抜いて世界シェア一位になる見込みであるとのことです。
5G普及の恩恵も受けられそうなHuawei
Huaweiは4月の単月実績のスマホ出荷台数でサムスンを上回っていましたが、5月・6月を合わせてもサムスンの出荷台数を上回る可能性が高いようです。
コロナウイルスの影響は世界のスマホ市場全体に影を落としてしますが、影響が少ない中国市場におけるHuaweiのシェアが高いことが、Huaweiのシェアトップ奪取の要因と考えられます。米国の制裁を契機に、Huaweiの中国市場におけるシェアが高まっています。以前はシェア40%前後でしたが、中国経済日報によると現在は60%程度まで上昇しているようです。
中国市場では5Gサービスが普及フェーズに入りつつあり、Huaweiは低価格5G機も積極的に投入しています。今後数年間、Huaweiは中国市場において5G普及の恩恵を受けられそうです。
世界の地域別シェアは今後大きく変動しそう
コロナ禍の影響はどこかで無くなる可能性が高いですが、米国の制裁・インドと中国の緊張関係の高まりは長引く可能性が十分あります。
結果として、世界の各地域ののスマホメーカーシェアは中期的に大きく変動しそうです。地域別に大手スマホメーカーには以下のような影響が考えられます。
中国 | 米国の制裁がHuaweiに追い風になる傾向が続く。 |
インド | 中国とインドの緊張の高まりは、サムスンに追い風。Huaweiのインド市場依存度は高くない。逆にXiaomiやBBKグループには打撃。 |
ヨーロッパ・アフリカ・南米・東南アジア(・日本) | Huawei持っているシェアを他の中華系メーカー(XiaomiやBBKグループ)が奪うチャンス。 |
北米 | Huawei含む中華メーカーの市場シェアはもともと低く、影響が最も少ない地域か。 |
地域別に大きなシェア変動が起こった結果、全世界のシェアがどう変動するか、注目していきたいです。ただし、コロナ禍の影響が無くなった後も、Huaweiが世界シェアトップの地位を維持できる可能性は低いとは思われます。
Source:経済日報
BKKじゃなくてBBKね