2020年末に発売が予定されているPlayStation 5(PS5)とXbox Series X。多くの情報が明らかになっており、楽しみにしているファンも多いのではないでしょうか。
今回は6月12日に発表会が行われたPS5とそのライバルになるであろうXbox Series Xを比較していきます。
目次
スペック比較 - ハードのスペックはXbox Series Xがやや上回る
性能は両機とも前モデルから大きく進化しています。
PS5とXbox Series Xは、どちらも最高8Kの解像度、または120FPS(フレーム/秒)の出力を目標に掲げています。ただし解像度が上がればFPSは下がるため、4Kの場合で60FPSの出力が基本になるのではないかと噂されています。
プロセッサーのスペックに関してはXbox Series Xが上回っています。CPU、GPUは同じものを使っているものの、カスタムの差が出ています。
特にGPUに関しては、浮遊小数点演算(ベンチマークの計測に使われる)でXbox Series Xがおよそ2割ほど上回っています。
一方、ソフトや本体の起動速度を左右するストレージ性能はPS5が上回っています。SIE(ソニー・インタラクティブエンタティメント)のサーニー氏は「PS5に搭載されるSSDのアクセス速度は、現時点のどのPCよりも高速である」と述べており、ストレージ性能への自信が伺えます。
ゲームタイトル - 独占タイトルはPS5が強い
PS5で発表されるゲームタイトルは6月12日、28作が発表されています。そのうちの大多数がPS5独占販売です。
PS5の独占タイトルの中で一番注目を集めているのは「Horizon Forbidden West」。「Horizon Zero Dawn」の続編で、作中に出た書物に登場した土地「禁じられた西部」が主な舞台となるようです。
Xbox Series Xにはいまのところ有力な独占ゲームタイトルの発表はありません。Xbox Game Studiosが、Xbox Series X向けのタイトルを開発中とのことですが、発売当初のゲームタイトルの品揃えではPS5が上回る可能性が高いでしょう。
ただ、Xbox Series Xの武器としてはゲームの互換性が挙げられます。独占タイトルは少ないものの、ゲーム端末の多様化が進む今、強力な武器となりそうです。
コントローラー - DualSenseの機能がやや上か
PS5の新コントローラーDualSence(デュアルセンス)はDUALSHOCK4に比べ大きく進化しています。主に進化したのは触覚です。高度な振動機能「ハプティックフィードバック」やトリガーの抵抗が変化する「アダプティブトリガー」を搭載。ゲームへの没入感は高そうです。加えてポートもType-Cに変更され、利便性が増しています。
Xbox Series Xのコントローラーの進化した点はシェアボタンの追加です。DUALSHOCKやNintendo Swichの機能を模倣しており、素早くビデオやキャプチャを保存することが出来ます。明らかになっていない点もありますが、「これまでになく少し小さい」との報告もあります。ポートもType-Cを備えていますが、単三電池にも対応しているようです。
コントローラーの良し悪しは主観が入るため判断出来ませんが、両コントローラーとも機能が進化しており、それぞれの細かなこだわりが見られます。
ただ、DualSenceにはマイクが内蔵されているため、ヘッドセッドがなくてもチャットをすることが出来ます。Xbox Series Xのコントローラーには内蔵されておらず、これは大きな差となりそうです。
ゲーム配信への対応:MicrosoftがMixerを売却
急成長しているゲーム配信サービス(Twitch、Youtube Gaming, Facebook Gaming)いかにうまく連携できるかが、PS5 対 Xbox Series Xの勝敗を分ける可能性もあります。MicrosoftがMixer事業を終了を発表したことで、PS5とXbox Series Xは同等の条件になったといえるでしょう。
価格:全く同じ、もしくはほとんど変わらない可能性大
価格はあくまで噂ですが、どちらも499ドル(約5.3万円)程度といわれています。価格に関する噂は数多くありますが、少なくとも400ドル(約4.4万円)を切ることはないのではないかと著名アナリストが予測しています。
Struggling to see how PS5 / Series X can launch sub $400 given preliminary BOM for known specs.
The CPU/GPU, GDDR6 Memory and NVMe SSD alone would be well above 50% of both the build price and a $400 retail price.
It's either take a heavy loss, or price appropriately above $400
— Daniel Ahmad (@ZhugeEX) December 19, 2019
また、Twitter上のリーカーIron Manは、PS5の価格と発売日について以下の通り予想しています。
PlayStation 5は、2020年11月14日に日本で発売され、小売価格(RRP)は49,980円です pic.twitter.com/iA1hgTp9CV
— Iron Man (@IronManPS5) June 19, 2020
いずれにせよ、PS5とXbox Series Xの価格はほとんど変わらない可能性が高いでしょう。
まとめ
PS5がハードウェアのスペックで若干劣る一方、ゲームタイトルの豊富さやコントローラーの独自機能ではXbox Series Xをわずかながら上回っています。
まだまだ不明な点も多いものの、期待値がどんどん高まるPS5とXbox Series X。今後のゲーム業界を左右する両機が、ユーザーを魅了する完成度になるのは間違いないでしょう。
物売るっていうレベルじゃねぇ