Microsoftがゲーム配信サービスMixerを終了し、Facebook Gamingとの提携へ移行することを発表しました。
Mixerは7月22日に完全にサービスを終了する予定です。サービス終了後、Mixerへのアクセスすると自動的にFacebook Gamingへと転送されます。Xboxでは一時的にストリーミング機能が無効になり、将来的にFacebook Gamingと置き換えられる見込みです。
大人気ストリーマー、NinjaやShroudがフリーに
Mixerは2019年後半にかけて、大人気ストリーマーであるNinja氏やShroud氏などと専属契約し、Twitchから引き抜いています。どちらも有名ゲーム、フォートナイトやPUBGのプレイヤーなら誰でも知っているほど人気のプレイヤーです。
Mixerの移行先であるFacebookは、この2人を含むMixerと独占契約した配信者はフリーになったとコメントしています。当のNinja氏とShuroud氏もこの発表について、今後のステップを決断する必要があることを自身のTwitterで公表しています。
I love my community and what we built together on Mixer. I have some decisions to make and will be thinking about you all as I make them.
— Ninja (@Ninja) June 22, 2020
https://twitter.com/shroud/status/1275179333972135936?s=20
2人の今後の動向はまだ明らかではありませんが、彼ら人気ストリーマーの影響力は強大です。移行先によっては、ゲーム配信サービスの勢力図に大きな変化をもたらす可能性があります。
ゲーム配信サービスは3強時代へ
Mixerは低遅延・導入の簡単さなどを売りにして、機能面ではかなり優秀なサービスでした。しかし、Twitchの牙城を崩すには至らず、ゲーム配信サービスにおける立場を確立できないままサービス終了の終了が決定しています。
ゲーム配信サービスの視聴時間において、6割を占めるTwitchのプラットフォームはやはり強大です。Facebook Gamingも2018~19年にかけ、210%の大きな成長を見せていますが、それでも全体に占める割合はたったの9%でした。
また、YouTube Gamingの存在も忘れてはならないものです。Twitchには劣るものの、2番手として盤石な立ち位置を確保しています。動画配信全体においてはトップシェアを誇るYouTube。じわじわとその存在感は大きくなっています。
MixerのFacebook Gamingへの移行により、3強時代へ突入したゲーム配信サービス市場。今のところTwitchが圧倒的ですが、FacebookやYouTubeもそれぞれ強力な武器を持っています。
人気ストリーマーの動きに注目
人気ストリーマーを引き抜き、これからというところでのMixerの突然のサービス終了は、ゲーム配信業界の今後に大きな影響を与えそうです。もし人気ストリーマーがTwitchへと回帰すれば、Twitchの立場はより盤石となるでしょう。ストリーマーの動きに注目です。
Source:venturebeat,The Verge
《誤植》
Twichじゃなくて
Twitch