Appleから発売されたiPhone SE(2020)はハイエンドSoCを搭載しているにも関わらず5万円弱と高コスパで話題になっています。
歴代モデルに比べても高コスパと評価されるiPhone SEですが、Xiaomiの新機種と比べてもコスパが高いのでしょうか?今回はXiaomiから最近発表され、技適取得済のため日本でも発売される可能性が高いスマホ、Mi Note 10 Liteと比較していきます。
目次
スペック比較 - SoC性能はiPhone SEの圧勝
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iPhone SEの最大の強みはSoCです。iPhone 11シリーズと同じA13 Bionic(AntutuスコアVer. 8 492,000点)が使われています。
Mi Note 10 LiteのSnapDragon 730G(AntutuスコアVer. 8 254,000点)もゲーム性能を高めたSoCですが、ヘビーなゲームなどではA13に軍配が上がります。
デザイン - iPhone SEはベゼルが大きい
iPhone SEの筐体はiPhone 8とほぼ同じものになっているため、ほとんどデザインに変更はありません。アップルの洗練されたデザインとはいえ、変わらず分厚いベゼルなどは若干古臭さを感じます。
対してMi Note 10 Liteは最新鋭のデザインです。背面のカメラ部分が若干気になりますが、Xiaomiらしい優れたデザインになっています。また、エッジディスプレイを採用し、極限までベゼルが削られています。
ディスプレイ・カメラ・バッテリーではMi Note 10 Liteの圧勝
iPhone SE: 4.7インチIPSディスプレイ、HD+
カメラ 背面12MP、前面7MP
1,821mAh、18W急速充電、ワイヤレス充電対応
Mi Note 10 Lite:6.47インチOLEDディスプレイ、フルHD+
カメラ 背面64MP+8MP+5MP+2MP、前面16MP
5,260mAh、30W急速充電
Mi Note 10 Liteが圧倒的に優れています。
ただし、カメラについてはiPhone SEもA13 BionicによるAI補正で十分綺麗な写真を撮影出来ます。そこまでカメラにこだわらないならば十分です。
サイズと重量 - iPhone SEが軽い
iPhone SE: 重さ 148g
Mi Note 10 Lite:重さ 204g
iPhone SEは前世代のSEほどではないですが、軽くコンパクトと言っていいでしょう。
ちなみに来年発売が噂されるiPhone SE Plusは、Mi Note 10 Liteとほぼ同じ重さになる可能性が高いです。
その他 - iPhone SEは多機能
iPhone SE: IPX 7、NFC、Felica対応、イヤホンジャック非搭載
Mi Note 10 Lite: 防水なし、イヤホンジャック搭載
iPhone SEはFelicaを搭載しています。おサイフケータイやSuicaなどを使う場合は必須なため、日本での使用では非常に便利です。
また、防水に対応しているのもポイントです。ただし最近のXiaomiのスマホは、ある程度の防水機能を備えている場合が多いことは考慮するべきでしょう。
他方、Mi Note 10 Liteはイヤホンジャックを搭載しています。
価格 - Mi Note 10 Liteの方が若干安い
iPhone SE: 約49,280円
Mi Note 10 Lite: 約41,000円
Mi Note 10 LiteはiPhone SEより1万円弱安くなっています。iPhoneの中古価格が値下がりしにくいことも考えると、大きな差ではないかもしれません。
総評 - Mi Note 10 LiteはiPhone SEキラーと言えるほどのコスパではない
総合的にみるとMi Note 10 Liteが上だと思います。が、カメラ性能やディスプレイ性能にこだわらないユーザーであれば、軽くてSoC性能が格段のよいiPhone SEのほうがコスパが上と感じるかもしれません。
少し前であれば、Xiaomiの新機種はコスパでiPhoneシリーズを大きく上回っていました。しかしiPhone SEとMi Note 10 Liteの比較では、差が縮まっていると感じられます。
特に日本では、キャリアが提供する「残価設定型分割払い」を使うと月々1,200円~の支払いでiPhone SEが手に入ってしまうので、若年層はほとんどiPhone SEを選ぶでしょう。
コスパで勝ってきたXiaomiも、日本ではiPhone SEには苦戦しそうです。筆者の意見では、iPhone SEに対抗するためには、ディスプレイ等のスペックを落としても価格をもっと下げた機種を投入するほうが良いと思います。Redmi Noteシリーズの日本発売を期待したいです。
Xiaomiは、キャリア端末販売に初参入したり、Mi Note 10 Liteを早々に技適対応するなど日本市場に力を入れていただけに広告問題はかなり痛いです。iOSシェアがこのままどんどん上がっていってしまうのでしょうか。
性能は欲しいけど他の機能はいらん人向けのiPhoneSEと性能はそこそこでいいからカメラや有機ELとかの付加価値が欲しい人向けのMi Note 10 Liteはターゲット層が全然違うし…このご時世シングルカメラの廉価ハイエンドなんて出すメーカー他にないしライバル機種とかないんじゃないの??