IT界の巨人たちによる争いは、まだ収束の気配を見せていません。
Amazonのトップであるジェフ・ベゾス氏のiPhoneが、サウジアラビアによってハッキングを受けたとする事件は、日本でも話題になりました。
この事件に関してBBCは、FacebookがAppleを非難していると報じています。
事の発端は、ベゾス氏がWhatsApp経由で受け取ったメッセージが、ハッキングの「入り口」となったという説でした。
The Guardian紙の報じるところによれば、サウジアラビア皇太子であるムハンマド・ビン・サルマン氏とベゾス氏は、2018年5月にWhatsAppの連絡先を交換。その後、ベゾス氏へ送られた動画ファイルに、マルウェアが仕込まれていたとのこと。
これによって彼のiPhone Xはハッキングされ、世界一の富豪に輝いたこともある同氏の個人的な情報が流出したというわけです。
当然、WhatsAppを保有するFacebookは反論。アプリ自体は安全としながら、ハッキングを許してしまったiPhoneの脆弱性を指摘しました。
BBC Radio 4 TodayのTwitterでは、Facebookの国際戦略を担当するニック・クレッグ氏による主張を紹介。
英国の副首相歴も持つ同氏は、WhatsAppはエンドツーエンド暗号化を採用しているため、セキュリティに問題はないと主張しています。
"We're as sure as you can be that the technology of end-to-end encryption cannot be hacked into" - Facebook's @nick_clegg says he's "very, very confident" that Jeff Bezos wasn't hacked via Whatsapp #r4Today | @MishalHusain | https://t.co/NHsmYG4H4W pic.twitter.com/E4Cf4h1Viu
— BBC Radio 4 Today (@BBCr4today) January 24, 2020
自信たっぷりの姿勢を崩さないFacebookですが、BBCは過去の具体例を取り上げ、WhatsAppの脆弱性を指摘。
これに対し、Facebookも「ニック氏の主張に付け加えることはない」とコメントしており、依然として予断を許さない状況です。
Facebook(あるいはWhatsApp)は昨年10月、マルウェアの開発に加担しているとしてイスラエルのNSOグループを訴えたばかり。
WhatsAppだけでなくInstagramも展開し、SNS分野では他の追随を許さない同社にとって、今回の事件は頭痛の種となっています。
Source: BBC
情報流失に関して言えばFacebookも信用できるとは言えないな。