今回は少し怖いニュースです。
アメリカの法律事務所FegamScottは、AppleおよびSamsungの一部スマホに対して「連邦政府が定める制限を遥かに超える強い電波を発している」と主張しています。
アメリカでは訴訟に発展
アメリカの消費者権利保護をサポートしている法律事務所「Fegan Scott」によると、AppleとSamsungにそれぞれ提出されていた集団訴訟を統合し、制限を超える電波を発している問題について法廷で争う準備を進めています。
弁護士のBeth Fegen氏は今回の訴訟について「スマートフォンメーカーは電磁波の強さについて、消費者を誤解させた責任を負う必要がある」とコメントしています。
「AppleとSamsungのスマートフォンは私達の生活を変えました。私達はこれらのデバイスを一日中ポケットに入れて持ち運び、ベッドでともに寝ています。
スマホメーカーは消費者に対して、自社のスマホは安全なモノだと言いました。そこで我々はそれが本当か、確認する必要があると思いました。」
規制より最大5倍強い電波
Fegen氏は独自の調査結果について、以下のように発表しました。
「連邦委員会の認可を受けた研究所に依頼し、独立したテストを実施した結果、スマホメーカーの言葉は誤りだと判明しました。
スマホ本体から2ミリメートルの位置でテストすると、iPhone 8とGalaxy S8は制限の2倍以上。これがゼロミリの場合Galaxy S8は制限の3倍以上、iPhone 8は制限の5倍という強い電磁波を出している実態が明らかとなりました。」
この調査はメーカーの設定条件ではなく、スマホユーザーが実際に使用する条件を反映して検証したものです。Fegen氏はこの結果について「電磁波の強さが安全でない可能性がある」と述べており、カリフォルニア州サンフランシスコ北部の米国地方裁判所に訴状を提出しました。
ドイツでは正反対の調査結果あり
過去にTelektlistでは「スマホの電磁波放出量が高いメーカー」についてのニュースを記事化しております。
上記記事では「Appleのスマートフォンはやや高い電磁波を放出するが、Samsungのスマートフォンでは放出される電磁波がかなり低い」ことが明らかとなっています。
ただし上記記事の結果はドイツの連邦機関「Bundesamt für Strahlenschutz」が行った調査であるのに対し、本記事は「アメリカ連邦委員会の認可を受けた研究所」が出した調査結果であるという相違があります。
またドイツの連邦機関が発表した調査結果は検証方法が不透明であるのに対し、「アメリカ連邦委員会の認可を受けた研究所」の検証方法は具体的に公開されているといった違いもあります。
上記のような違いはあるものの、Samsungのスマートフォンに関してまったく正反対の調査結果がでたことは非常に興味深いですね。
高いスマートフォン利用率
アメリカ人の96%は携帯電話を所有し、そのうちの81%がスマートフォンを使用、さらに10代の29%が携帯電話をベッドに置いて寝ていることが明らかになっています。
日本でも年々スマートフォン利用率は上昇しており、私達の人体への影響が懸念されます。
今回はiPhoneとGalaxyの一部端末に限った調査でしたが、もしかすると他メーカーのスマホでも制限を超えた高い電磁波が発生しているリスクがあるかもしれません。少なくとも、就寝時に枕元にスマートフォンを置くのは避けたほうが良いと筆者(red-mint)は思います。
Source:Business Wire
Apple最近大変だな
iphone11以前の商品にはアプデで解決出来ない脆弱性もあるっていうし…
もう使ってないからいいけどどうにか信頼を回復できるといいな