実は初代Galaxy Sから搭載されていたりする有機EL(AMOLED)ディスプレイ、iPhone Xで知った方も多いのではないでしょうか。
非常に高性能である一方、焼きつきが発生することでも知られています。最近の有機ELディスプレイは耐久性の改善やソフトウェアの最適化のおかげで、ちょっとやそっとでは焼付きませんが、やはり心配な方もいるでしょう。
この記事では今回は焼付きの原因と対策について解説します。あなたのスマートフォンを少しでも焼きつきから守るため、ぜひご活用ください。
目次
焼きつく原因
そもそもなぜ有機ELディスプレイは焼きつくのでしょうか。これは構造上仕方のないことだと言えます。
電気を通すことで赤・青・緑に光る隣り合った三種類の有機物(サブピクセル)を収めた一つ一つのピクセルによって有機ELディスプレイは構成され発色・発光します。
例えば、白色を表現するときは三色全てのサブピクセルを発光させます。
一見合理的なようですが、この有機物は長時間同じ画面を表示することで中の分子構造が固定されてしまいます。これが焼きつき発生の原理です。この焼きつきにより発色が悪くなってしまうといった劣化が発生します。
焼きつき回復アプリは使わない方が良い
アプリストアを見ると、有機ELディスプレイの焼きつき回復を謳うアプリも見られます。また、実際に治ったというレビューもあります。
ですが、これらのアプリは使わない方が良いと言えます。なぜでしょうか。
有機ELの焼きつきは有機ELの自然なライフサイクルの一部として自然に発生します。そのためこれらのアプリを利用することはさらにディスプレイにダメージを与えるだけで結果寿命を短くするに過ぎません。
ではなぜ治ったと言うレビューがあるのでしょうか。ここからは筆者の推測ですが、例えば焼き付いたサブピクセル以外も同様に劣化させることで焼きつきを目立たなくしているのでしょう。
いずれにせよ焼きついた有機ELディスプレイの回復は絶対に不可能です。無理に回復させようとしない方が得策です。
では、事前に焼付きを回避するにはどうすれば良いのでしょうか。焼きつきを防ぐための方法をいくつか紹介します。
①Minma Icon Packを利用する
こちらのアプリでは、ほとんどのアイコンを有機ELに負担の少ない黒を基調としたミニマムなデザインのものにすることができます。また、AmazonやLine、Twitterなどといったメジャーなアプリをはじめ900個以上のカスタマイズアイコンが用意されています。
ただし、他の対応ずみの23つのLauncherアプリのいずれかとの併用が必須な点に注意が必要です。筆者はNova Launcherとの併用をしていますが、視認性が高く、夜目にも優しいので非常にお勧めです。
②画面を暗く、自動画面オフを早くする
画面が明るければ明るいほど、画面が点いている時間が長ければ長いほど有機ELは劣化します。
設定>画面>画面の明るさ から明るさを下げる、または「自動調整」にし、スリープまでの画面点灯時間はなるべく短いものが望ましいでしょう。
また、一部の機種では省電力設定の一つや"ナイトモード”としてコントロールセンターおよびデフォルトアプリにおいて背景をダークモードのように白地から黒字に変更できます。有機ELの焼きつき対策として有効です。
③フルスクリーンモードを利用する
様々なアプリを利用することにより、Root化無しでステータスバーやジェスチャーキーを消すことができます。ステータスバーやジェスチャーキーはいつも同じ表示のため画面内でも最も焼きつきやすいポイント。表示を消すアプリを利用することにより焼付きを防ぐことができます。
筆者のおすすめはGranular Immersive Modeというものです。有料ですが、UIと操作性が非常に優れたアプリです。焼きつき防止だけでなく映画を読む時なども画面に没入することができます。ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
Granular Immersive Mode rascarlo
Immersive mode the way you like it.
Google Play
④Fire Fox Mobileを利用する
Google chromeやSafariに並ぶブラウザとして知られているFireFoxですが、アドオンを追加することによりダークモードを利用することができます。
各種アプリストアからFireFoxアプリをダウンロード後、こちらのリンクよりアドオンを追加できます。
画像のように文字と背景色を反転させることにより、有機ELの焼きつきを防ぐことができます。また寝る前に調べ物をする時なども非常に便利です。
また、あくまで試験機能としてGoogle Chromeもダークモードに対応しています。やや複雑ですがぜひお試しください。
⑤ダークモード対応アプリを使う
- Gmail
- Google Play
- Facebook Messenger
- Slack
- Gboard
- Amazon Kindle
- Youtube
以上のアプリはダークモードに既に対応しています。有機ELディスプレイの普及に伴いこれからダークモード対応アプリも広がっていくでしょう。
また、Lineアプリでは着せ替え機能より公式(無料)の「ブラック」をダウンロード・適用することによりダークモードのような色合いに変更できます。
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