Huaweiから19日に発表されたHuawei Mate 30 Proには、Huawei傘下HiSilicon社の最新SoC「Kirin 990」が搭載されています。このたびそのKirin 990のAntutuスコアが公開されました。
対抗馬であるSnapdragon 855+やApple A13チップと比較してどれほどの性能なのか、詳しく見てみましょう。
今回のベンチマーク結果は4G版Mate 30 Proのもの
実際のスコアを見る前に、端末を確認しておこうと思います。型番はHuawei LIO-AL00となっており、TENAA(中国電気通信機器認証センター)によれば、これは4Gモデムを搭載した標準版のMate 30 Proです。
Mate 30 Pro 5Gには、モデム以外にも一部のスペックが強化された別バージョンのKirin 990 5Gが搭載されているため、今回よりも高いスコアが期待されます。
Kirin 990とKirin 990 5Gの違い
Kirin 990 5Gでは、CPU部分のCortex A76とCortex A55チップがクロックアップされています。他にも、AI処理を担当するNPUが2コアまで増量しました。もちろん、5Gのモデムも追加されています。
チップの製造工程で最新のEUV露光技術が採用されていますが、それだけでは実際の使い勝手に特に変更はないでしょう。
Kirin 990のAntutuスコア
というわけでKirin 990のスコアがこちら。テストに使われたのは8+128GBモデルです。
総合スコアが45万7357点。
やはり45万点台は出してきましたが、残念ながら一部のSnapdragon 855+端末には追いついていません。(Antutu v8が使われたという点に留意してください。)
CPU、GPU、メモリ、UXのスコア内訳も公開されています。
総合スコア | 457357 |
CPUスコア | 151647 |
GPUスコア | 159418 |
メモリスコア | 87367 |
UXスコア | 58925 |
Antutuは、「メモリスコアから見るに、UFS3.0規格対応のメモリが搭載されているだろう」と推測しています。Kirin 990はUFS3.0に対応しているので、可能性は高いです。
参考までに、8月発表のAntutu v8スコアランキングとiPhone 11シリーズのスコア一覧を貼っておきます。
左からiPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max。
Kirin 990は、ちょうどSnapdragon 855+とSnapdragon 855の間ぐらいの性能と考えればよいでしょうか。
あれ?
Mate 30 Proのページにはver7で45万出たって書いてあるよ?
あのantutuはver8だったのか。