Galaxy Note10+のカメラ性能を徹底解説【DxOMark】

最高のカメラ性能か?

先日、Samsungは新しいNoteシリーズであるGalaxy Note 10Galaxy Note 10+Galaxy Note 10+ 5Gの3機種を発表しました。これらのNoteシリーズの日本上陸はまだ公式発表されていませんが、おそらくDocomo, au等のキャリアより発売されます。Noteシリーズユーザーや、Sペンといった特徴的な機能に惹かれている方も多いのではないでしょうか。

サムスンは本日、同社のフラッグシップスマートフォンGalaxy Note10シリーズを発表しました。 今回発表された新しいNo...

そんなGalaxy Note 10シリーズですが、どうやらカメラ性能において、ライバルであるHuawei P30 Proや、iPhone XSよりも性能がいいらしいです。

カメラの性能を評価する団体であるDxO Markが同シリーズの最高機種、Galaxy Note 10+ 5Gの評価を行いました。その結果、DxO Mark史上最高スコアである113ポイントを叩き出しました。これは、今まで王者だったHuawei P30 Proより1点高いスコアになります。

Galaxy Note 10+ 5GはGalaxy Note 10+に5G機能をつけただけですので、この評価は実質Note 10+と同じものだと言っても過言ではないでしょう。なお、+がつかないGalaxy Note 10はカメラ構成はほとんど同じですが、ToFカメラが搭載されていないためこのスコアよりは下がると考えて良さそうです。

Galaxy Note 10+ 5Gのカメラスペック

まずはGalaxy Note 10+ 5Gのカメラのスペックをおさらいしていきましょう。

Galaxy Note 10+ 5Gはクアッドカメラとなっています。その構成は、

  • 16MP Ultra Wide Camera(F2.2、13mm相当、画素ピッチ1.0μm)
  • 12MP Wide Angle Camera (F1.5/F2.4、26mm相当、画素ピッチ1.4μm、デュアルピクセルAF、光学式手ブレ補正)
  • 12MP Telephoto Camera (F2.1、52mm相当、画素ピッチ1.0μm)
  • Depth Vision Camera (ToF)

となっています。中国のスマートフォンでよく搭載されている48MPセンサーや、少し前に話題になった同社の64MPセンサー、108MPセンサーは搭載されず、画素数は少なめとなっています。一方で、画素ピッチは1.4μmと大きく(48MPなどの高画素センサーは軒並み0.8μm)、F値は小さく、暗い環境でもきれいに撮影できるようになっています。

先日、Samsungがスマートフォン向けの108MPイメージセンサーを開発中というニュースをお伝えしましたが、そのセンサー、「ISO...

なお、インカメラは10MPのものを搭載しています。

AI機能できれいに映るといったことが公式サイトでアピールされています。興味のある方は覗いてみてください。

Galaxy Note 10+ 5Gの優れている点は?

それではDxO Markの評価を見ていきましょう。上が個別評価の結果となっています。

Galaxy Note 10+ 5Gは写真で118点、動画で101点を獲得しています。ライバルであるHuawei P30 Proは写真119点、動画97点となっていますので写真ではわずかに劣るものの、動画性能では勝っているということになります。

撮って出しのダイナミックレンジは広く、iPhoneでは暗くなってしまっている女性や木の葉が明るくなるようにうまく補正されています。発色も良く、川の色はHuawei P30 Proよりも鮮やかな青となっています。

緑を映したときのホワイトバランスは色温度高めです。自然な写りとは言い難いですが、目を引くようなダイナミックな写りとなっています。

低照度下のオートフォーカスは速度の面ではiPhoneやP30 Proには少し劣るものの、精度は大きく勝っています。この精度がオートフォーカスの点数を大きく伸ばしました。

ディテールはiPhoneよりもきれいに写り、流石と言っていいレベルです。

低照度時のノイズは強い処理はかかっておらず、ノイズがそのまま出ています。その分、しっかりした写りが残っています。

P30 Proの方はノイズ低減処理が強く、なめらかですがのっぺりとした写りとなっていますね。

素人目でもわかるほど大きな差が出たのはズーム機能です。Huawei P30 Proと比較すると、Galaxy Note 10+ 5Gのズーム機能が弱いようです。やはりP30 Proの50倍ズームは伊達ではありませんね。

背景ボケの処理能力では自社のフラッグシップ機、S10に勝ります。専用のToFカメラが搭載されているからか、指の形がきれいに認識されています。ToFカメラのないiPhoneはさすがですね。

Walk SamsungGalaxyNote10Plus5G DxOMark

ビデオに関してはオートフォーカスと手ブレ補正の2項目が大きく評価されました。上記のYoutube動画がDxO Markによって実際にGalaxy Note 10+ 5Gで撮影されたサンプル動画です。

DxO Markはメインカメラだけでなくインカメラの性能も公開しています。結果としては、こちらもメインカメラ同様に99ポイントとトップに躍り出ています。

Huawei P30 Proはインカメラは振るわず、89ポイントとなっています。それ以外にもスコアの高いカメラはGoogleのPixel 3や、メインカメラをフリップすることでそのままインカメラにできるZenfone 6を除きGalaxyが上位を占めています。Samsung機種のセルフィーは画質がいいということなのでしょうか。

Galaxy Note 10+ 5Gはメインカメラ、インカメラ、ビデオ性能全てにおいてトップクラスのスマートフォンとなっています。日本での発売が楽しみですね。

Source : DxO Benchmark

 コメント

※暴言・個人攻撃等は予告無しに削除します

  1. 匿名 2020.08.04 02:54 ID:aeea70b98 返信

    >緑を映したときのホワイトバランスは色温度高めです。

    10+は黄色がかった暖かみのある発色で色温度低めだろ?

  2. 匿名のせんせい 2021.04.29 12:37 ID:f9f5bc9f1 返信

    >>緑を映したときのホワイトバランスは色温度高めです。

    >10+は黄色がかった暖かみのある発色で色温度低めだろ?

    【実際(肉眼)の色温度】と【カメラ(補正)の色温度】は逆だから、説明文通り「色温度高め」で合ってる。
    >1匿名
    ごっちゃにしちゃ駄目
    ホワイトバランスのべんきょうからはじめましょー

    https://haretoki.net/tips016/