日経新聞によると、Huawei P30 Proの部品原価は日本円で4万円弱で、部品点数の半数以上が日本製である実態が明らかになりました。
調査会社のフォーマルハウトが分解調査によって部品を識別・原価を推算した模様です。
原価は4万円弱
原価は363.83ドル(約3.9万円)、そのうちの59.36ドル(約6,400円)の部品がアメリカからの輸入に頼っています。日本企業の部品は83.71ドル(約9,000円)に及びます。
上記はあくまで金額ベースの内訳です。使われている部品数の内訳をみると、1631個の構成部品のうちの869個(53.2%!)が日本からの輸入部品です。
日本製部品の内訳
日本メーカーが供給している部品はカメラ・タッチパネル・アンテナスイッチ・水晶振動体や電子コンパスなど。
中~小型部品が多くを占めているので、金額の割には部品点数が多いのが特徴です。
なお、ソニーはリア・フロント・TOFカメラ部品を全て供給しており、総額42.71ドル(約4600円)もの部品を供給しています。日本製部品の内、半額以上を供給している計算です。
大型部品の供給メーカーと金額
有機ELディスプレイは中国BOE製。84ドル(約9100円)で、1部品で原価の20%以上を占めています。
DRAM(メモリ)は米マイクロン製で40.96ドル(約4400円)。NAND型フラッシュメモリ(ストレージ)は韓国サムスン製で28.16ドル(約3000円)です。
特徴的なのはボディーパネル(台湾製)に20ドルもかかっていることです。美しい外観にはそれなりにコストがかけられています。
また、Socは知っての通り完全子会社のHisilicon設計のKirin 980。こちらの原価は30ドルで、iPhoneのA12と全く同じ金額です。
原価はiPhoneやGalaxyよりやや低め
P30 Proの原価は363ドル(約3.9万円)ですが、他のハイエンドスマホと比較するとどうなのでしょうか?
調査会社TechInsightsによると、Galaxy S10の原価は420ドル。IHS Markitによると、iPhone XS Max(64GB)の原価は約390ドルです。
原価の計算方法に違いがあるかもしれないのであくまで推論に過ぎませんが、内訳に着目するとP30 Proは通信半導体の原価が低めに出ています。
世界有数の通信機器メーカーであることを活かし、低コストで内製していることが功を奏しているのかもしれません。
Source:日本経済新聞
ガラスのバックパネルって高いのか
よく、redmi k 20はガラスにできたな…