LG電子は24日、年内に韓国国内でのスマートフォン生産を停止することを明らかにしました。国内工場におけるスマートフォンの生産はLGグループ全体の10~20%に及ぶと言われています。
国内生産の終了に伴い、LG電子はベトナムにある既存の工場での生産量を増加させると発表しています。LG電子はベトナム、中国、ブラジル、インドでもスマートフォンの生産拠点を展開しており、今後は人件費の安い国での生産にシフトする見通しです。
今回のコストカットによってモバイル事業の最適化を図りたいLG電子です。業界の関係者によると、モバイル事業の累積赤字は3兆ウォンに及び、収益性の改善が急務です。ベトナム政府からの支援や税制面でのメリットを考慮し、今回の決定に至ったのではと解説しています。
LG電子は、韓国国内ではサムスン電子とならぶエレクトロニクス業界での大企業ですが、サムスン電子と比較してスマートフォン業界内でのネームバリューは高くはありません。
過去には消費者ニーズをうまく汲み取れず、技術開発のみにこだわり続けた結果として巨額の赤字を抱え込んだ経緯があります。
2019年のMWCで発表されたLG電子の5Gスマホ「LG V50 ThinQ」についても接続性の問題を理由に発売日を遅らせると発表しました。当初の発売日は4月19日でした。現時点では新しいリリース日についての発表はありません。
韓国国内工場ではLGのハイエンドスマホが製造されていました。今回のベトナム工場移管に伴ってLG V50 ThinQのリリース日に影響はあるのでしょうか。そしてスマートフォン業界内での地位を復活させることができるのでしょうか。続報が待たれます。
Source:Xda developers
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