POCOよりゲーミングスマホ、POCO F4 GTがグローバル向けに発表。今年2月に中国で発表されたRedmi K50 Gamingのリブランドモデルとなり、Snapdragon 8 Gen 1搭載や磁力式物理ショルダートリガーなどが特徴となっています。
目次
基本スペック
- Snapdragon 8 Gen 1
- 6.67インチFHD+(2,400×1,080p 20:9)AMOLEDディスプレイ(中央パンチホール)
- Gorilla Glass Victus
- 120Hzリフレッシュレート・480Hzタッチサンプリングレート
- 8/12GB LPDDR5 RAM(6,400Mbps) + 128/256GB UFS3.1 ROM
- 4,700mAhバッテリー、120W有線充電に対応
- 側面指紋認証
- リアカメラ:64MPメイン(IMX686 1/1.73 f/1.9)+8MP超広角(f/2.2 120°)+2MPマクロ(f/2.4)、最大4K60FPS動画撮影対応
- インカメラ:20MP(IMX596 f/2.4)
- クアッドステレオスピーカー Dolby Atmos Hi-Res Audio/Wireless
- 物理ショルダートリガー
- NFC
- IRブラスター
- Wi-Fi 6E
- Bluetooth 5.2
- 162.5×76.7×8.5mm、210g
- MIUI 13 for POCO(Android 12)
- 充電器付属(120W)
前モデルのPOCO F3 GTとRedmi K40 Gaming同様、POCO F4 GTはRedmi K50 Gamingのリブランドモデルとなり、Snapdragon 8 Gen 1搭載や4,700mAhバッテリー、120W超急速充電対応、磁力式物理ショルダートリガー搭載などスペックに基本違いはありません。以下、その特徴をまとめています。
デュアルVC液冷を搭載
主な熱源となるSoCと充電ICチップは、一般的には端末上部にまとまって配置されているところ、POCO F4 GTでは上下部分に離れて配置され、それぞれがVC液冷によりカバー。
VC液冷の面積はSoC部分が4,015㎟、充電IC部分が845㎟の計4,860㎟に。
その他の冷却機構としては、グラファイトシートやホワイトグラフェン、銅ブロックを採用。
肝心なその性能は、Mobile Legends Bang Bangを120fpsモードで2時間プレイした際の平均フレームレートが119.5fps、最高端末温度が44.2℃。
Free Fireを90fpsモードで2時間プレイした際の平均フレームレートは89.3fps、最高端末温度が40.9℃とのこと。
120W超急速充電に対応
POCOブランドとしては初となる、120W超急速充電に対応。最近のXiaomi機ではXiaomi 12 Proなど、シングルセル方式バッテリーを採用する機種がありますが、当モデルは主流のデュアルセル方式を採用。
スクリーンオフ時は17分で満充電が可能となっており、ゲーム中においても競合機種よりも速く満充電が可能である点をアピール。
安全性については、端末本体、充電器のもの合わせて計53個の保護機能を搭載。TÜV Rheinlandによる安全急速充電システム認証も取得しているとのこと。
また120W対応充電器は付属されており、付属ケーブルは横持ちの際に邪魔になりにくいL字型ケーブルとなっています。
磁力式物理ショルダートリガー搭載
ゲーミングスマホの中ではどちらかというとタッチセンサー式が主流となるショルダートリガーですが、POCO F4 GTでは前モデルに続けて磁力式の物理トリガーを採用。
耐久性については150万回のプレステストを行っており、動画撮影やスクリーン録画、フラッシュライトなど特定のアクションのトリガーとしてもカスタマイズ可能など、日常使用にも使えるものとなっています。
通知用にもなるRGBライト
ゲーミングデバイスにおいては定番のRGBライトですが、前モデルに引き続きF4 GTでも採用。ゲーム中の発光はもちろん、メッセージや着信、充電時など、通知用ライトとしても使用が可能。
(恐らく)Android機最高のバイブレーション
ゲーム体験において重要な要素の一つとなるバイブレーションでは、”(恐らく)Android機において最高のリニアモーター”と称する、CybeEngineを搭載。
その性能を活かして、バトルロイヤルゲームのFree Fire向けには90種類以上のバイブレーションエフェクトを用意。
日常使用においても、キーボードやジェスチャー操作、電卓にコンパスなど、60種類以上のバイブレーションパターンが実装されています。
クアッドステレオスピーカー搭載
オーディオに関しては、2つのウーファーと2つのツィーターからなる、クアッドステレオスピーカーを搭載。またその配置も、横持ちした際に左右ともに指で塞がれにくい上部にくるように。
Dolby Atmos及びHi-Res Audio/Wirelessに対応していますが、イヤホンジャックは非搭載となっているようです。
またマイクは横持ちした際に左右、下部となる部分の計3つが搭載されています。
通信面では、各所にモバイルアンテナやWi-Fiアンテナが配置されており、安定したインターネット接続が可能に。またWi-Fiは最新のWi-Fi 6E、Bluetoothでは一世代前のBluetooth 5.2に対応しています。
Sony IMX686・IMX596をリア・インカメラに採用
リアカメラは64MPメイン、8MP超広角、2MPマクロの3眼構成と、一般的なミドルレンジモデルでもよく見られるものに。またちらつきを防ぐフリッカーセンサーも搭載されています。
メインレンズにはSony IMX686、インカメラの方ではSony IMX596を採用しており、前者は約2年前に発表されたPOCO F2 Proのメインレンズでも採用されたものですが、ゲーミングスマホとしては十分と言えるのではないでしょうか。
対応バンド
- 4G : 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/38/40/41
- 5G : n1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/77/78
約8.1万円から
カラーはStealth Black(ブラック)、Knight Silver(シルバー)、Cyber Yellow(イエロー)の3色展開。Redmi K50 Gamingであったブルー及びメルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム版はなく、代わりにイエローが用意されています。
4月28日よりAliexpressなどにおいて販売開始となっており、その価格は以下の通りです。
- 8GB+128GB $???/€599(約8.1万円)
- 12GB+256GB $???/€699(約9.5万円)
またアーリーバード価格は€100引きとなり、それぞれ$499/€499(約6.4/6.8万円)、$599/€599(約7.6/8.1万円)に。更にPOCO Official Storeでは$20引きクーポンが発行されており、そちらの適用で$479(約6.1万円)、$579(約7.4万円)となります。
なおPOCO Official Storeでは、最初の100台に下記のPOCO Buds Pro Genshin Impact Edition、またはPOCO Watch、そして最初の200台にPOCOブランドのTシャツないし帽子が無料でついてくる模様です。
POCO Buds Pro Genshin Impact Edition
POCOブランド初のAIoT製品として、今回TWSイヤホン及びスマートウォッチが同時発表。
同ブランド初となるTWSイヤホン、POCO Buds Pro Genshin Impact Editionですが、Redmi K50シリーズと同時に中国発表された、Redmi AirDots 3 Pro 原神カスタマイズ版のリブランドモデルとなっています。
特徴としては、パッケージが原神のキャラクター、クレーが持っている魔導書の形、カバーケースもそのランドセルの形となり、本体のデザインもクレーをモチーフとしたものに。
ソフトウェア面では、Bluetooth接続・切断時、バッテリー残量が少ないときの専用ボイス、そして端末との接続時のポップアップメニューにおける専用アニメーションが用意。
また専用ボイスは、上画像の通り英語となっています。
TWSイヤホンとしての通常機能の特徴としては、35dB ANC(アクティブノイズキャンセリング)、イヤホン単体で最大6時間、ケース含め最大28時間のバッテリー持ち、2台同時接続、ワイヤレス充電対応など。
こちらも4月28日よりAliexpressなどにおいて販売開始となり、価格は$69.99/€69(約8,900/9,400円)となっています。またPOCO Official Storeでは、$7引きクーポンコードを適用すれば$62.99(約8,000円)となります。
POCO Watch
POCOブランド初となるスマートウォッチのPOCO Watchの特徴としては、1.6インチAMOLEDディスプレイを搭載し、AOD(Always On Display)に対応。
100種類以上の時計盤デザインが用意されており、中には同ブランド初のAIoT製品を記念した、POCOをテーマにデザインされたものも。
運動に関しては、バイクモードなど100種類以上のワークアウトモードが実装されており、GPS・GLONASS・Galileo・BeiDou、そして5 ATM防水に対応。
またバッテリーは最大で14日間持つとのこと。
その他の特徴としては、SpO2、心拍数測定、睡眠計測対応など。
カラーはブルー、ブラック、アイボリーの3色展開。一方でバンドはそれにピンクとオリーブを加えた5色が用意されています。
こちらも他2製品同様4月28日よりAliexpressなどにおいて販売開始され、価格は€79(約1.1万円)となっています。
またアーリーバード価格は$59.99(約7,600円)となり、こちらはPOCO Official Storeにおいて最初の300台でTWSイヤホン、監視カメラ、POCOブランドのTシャツ、帽子のいずれかがランダムで無料で入手可能の模様です。
技適がアリマス