Y! mobile(ワイモバイル)は、3大キャリアに次ぐシェアがある通信ブランドです。キャッチーなテレビCMも積極的に打ち出しており、一度は名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドなので、厳密には格安SIM・スマホ(MVNO)ではなく、移動体通信事業者(MNO)に該当する特殊な通信ブランドです。
名前は聞いたことがあるけれど、どのようなブランドかわからない。そんな方のために、今回はtelektlistライターの森野がワイモバイルの特徴とメリット&デメリットをリストアップし、辛口レビューしてみました。
これらのポイントをチェックして、ぜひ格安SIMの導入にお役立て下さい。
目次
ワイモバイルの6つの特徴
①大手キャリアとサービス&品質は同等!
ワイモバイルはソフトバンク傘下のブランドということもあり、通話&通信速度はキャリアに匹敵する高品質!
キャリアメールやキャリア決済にも対応、ソフトバンクの提供するWi-Fiスポットを無料で利用できる、全国のワイモバイルショップで即日契約・即日受け取りも可能など、ソフトバンクの月額料金よりも格安なのにサービス面もキャリアもほぼ同等なのはうれしいですね。
②自社回線ならではの強味! 通信速度が安定している
格安SIMは大手キャリアの回線帯域をレンタルしています。そのため、同時利用者が多ければ多いほど通信速度も遅くなるデメリットを抱えています。
しかし、ワイモバイルは親会社ソフトバンクの回線を帯域制限なしに利用できるので、通信速度はソフトバンクに匹敵する水準なのです!
では、その実力がいかほどのものなのか、第三者機関の「keisoku.io」が調査した直近1週間分(2020年5月20日~27日)の計測結果を見ていきましょう。
日付 | 通信速度 | |||
朝 (8時~8時30分) | 昼 (12時15分~12時45分) | 夕方 (17時30分~18時) | 夜 (19時~22時) | |
5/21(木) | 7.3 Mbps | 9.4 Mbps | 3.6 Mbps | 5.0 Mbps |
5/22(金) | 9.8 Mbps | 10.1 Mbps | 7.3 Mbps | 6.4 Mbps |
5/23(土) | 10.6 Mbps | 9.4 Mbps | 7.3 Mbps | 8.9 Mbps |
5/24(日) | 10.7 Mbps | 10.0 Mbps | 7.8 Mbps | 6.9 Mbps |
5/25(月) | 11.9 Mbps | 9.4 Mbps | 6.8 Mbps | 9.4 Mbps |
5/26(火) | 7.2 Mbps | 10.2 Mbps | 7.5 Mbps | 8.9 Mbps |
5/27(水) | 8.8 Mbps | 9.7 Mbps | 9.4 Mbps | 8.7 Mbps |
インターネットブラウジングやSNSなどを利用する場合は問題ありませんが、動画視聴やビデオ通話、オンラインゲームなど大容量のデータ通信を必要とするコンテンツは3~5 Mbpsの通信速度が望ましいとされています。
今回参照した結果によると、ワイモバイルの通信速度は他社に比べて飛び抜けて速いというわけではないのですが、概ね安定して速いのは強味です。どの時間帯においても、動画視聴やオンラインゲームなどの大容量コンテンツを快適に楽しめそうです。
もちろん、計測した場所や端末などさまざま条件によっても結果は異なりますが、現時点での結果から判断すると、格安SIMの中では評判に違わず上位の部類にランクインすることは間違いないでしょう。
③競合他社よりも割高で容量バリエーションが少ない
ワイモバイルのプランは通話&データ通信込みの「スマホベーシックプラン」1種類のみ、容量のバリエーションは「3GB」「9GB」「14GB」の3種類と非常にシンプルな構成です。追加容量の購入は可能ですが、1ヶ月の通信容量が14GBを超える人は割高になってしまいます。
なお、6月1日にワイモバイルは、7月1日以降の料金プラン拡充(プランM/Rに適用)を発表しました。
スマホベーシックプランには、1回あたり10分以内であれば通話料が無料になる、半年間データ増量無料キャンペーンが適用されるなどの魅力的な内容が含まれていますが、通常価格は競合他社の音声通話SIMプラン(Softbank回線)と比較すると割高な印象があります。
ただし、契約翌月から6ヶ月間は700円割引される「新規割」が適用されます。ソフトバンクの光回線サービス(ソフトバンク光またはSoftBank Air)加入者に適用される「おうち割光セット」/ワイモバイル2回線目以降の申込者に適用される「家族割引サービス」が併用されるので、さらに500円値引きされます。これにより、最初の6ヶ月間は競合他社よりも大幅に安い月額料金になります。
なお、6ヶ月目以降も「おうち割光セット」または「家族割引サービス」は適用されますが、それでもやや割高な価格帯です。
最初の6ヶ月と6ヶ月目以降では価格の落差がかなり激しいのも、ワイモバイル料金プランならではの特徴と言えるでしょう。
④SIM単体の契約も可能
楽天モバイルを除く大手キャリアはSIM単体の契約ができません(※)ワイモバイルはMNOでありながらSIM単体の契約も可能なので、サブ機としての使用にも最適です。
※ 大手キャリアでも利用する端末を店舗に持ち込めば、SIM単体の契約が可能です。
⑤取り扱い端末は少な目 国内で唯一Android Oneシリーズをラインナップ
競合他社と比較すると取り扱い端末数は少ないですが、市場価格よりも安価に設定されていることが多いです。
ラインナップとしては、国内外メーカーのエントリーモデルからミドルレンジモデルが中心で、ハイエンド機種はあまり取り扱っていない傾向にあります。
また、国内で唯一Android Oneシリーズをラインナップしています。
Android Oneシリーズとは、Android OSの開発元であるGoogleが各国のメーカーと共同開発しているブランドのこと。スペックは最新機種よりもやや落ちるものの、Android OSのアップグレードが最低2年間保証&安価という特徴を持っています。
Google以外のメーカー製スマホはAndroid OSのアップデートがさほど手厚くないため、1回だけOSアップデートしてサポートが終わる機種も少なくありません。そのため、短いスパンで最新のスマホに買い換えなければならない原因の1つになっています。
しかし、Android Oneシリーズのスマホであれば最新バージョンのスマホを長く使えるというメリットがあります。価格が安くて長く使えるスマホを探している人にはおすすめです。
⑥ソフトバンクからの乗り換えの優位性はそこまでない
他社からの乗り換え(MNP)は、現在契約しているキャリアや格安SIMにMNPの申請を行い、予約番号を発行してから新規契約先で乗り換えの手続きを行います。
一方、グループ会社ではありますが、ソフトバンクからの乗り換えも基本的に同様の手順なので、手続きが簡略化されるわけではありません。
PayPayやYahoo!ポイントの優遇継続、LINEの年齢確認が可能など、ソフトバンクで利用していた一部サービスの引き継ぎはスムーズですが、乗り換えの優位性は他社よりも少しあるといった程度です。
まとめ:速く安定した通信速度の格安SIMを探しているならおすすめ
ワイモバイルのメリットとデメリットは、以下の通りです。
- 大手キャリアソフトバンクと同品質のサービス
- 通信速度が安定して速い
- SIM単体の契約も可能
- ソフトバンクの光回線またはワイモバイル2回線目以降契約していれば月額料金が値引きされる
- Android Oneシリーズを国内で唯一取り扱っている
- 1回10分以内の通話料が無料
- LINEの年齢確認が可能
■デメリット
- 競合の格安SIMより月額料金が割高
- 容量バリエーションが少ない
- 音声通話SIMのみ
- 使わなかった通信料を翌月に繰り越すことはできない
これらのメリットとデメリットを踏まえると、ワイモバイルは以下の人に向いています。
- 通信速度が速い格安SIMを探している人
- データ通信量が1ヶ月あたり14GB以内の人
- ソフトバンク光回線を契約している人
- 家族で複数の回線契約を検討している人
格安SIMは大手キャリアの回線帯域をレンタルするという性質上、どうしても通信速度が遅くなりがちですが、親会社であるソフトバンクの回線を制限なく利用できるので、どの時間帯でも安定した早さを保っているのは大きなメリットでしょう。
月額料金の価格設定が競合他社よりも高い分、サービスは手厚いです。
ですが、動画視聴やゲームなどで大容量のデータ通信を使う人、逆にメールや調べ物程度で1GB程度しかデータ通信を使わないという人に対応した通信容量がないため、これらの条件に該当する人は候補から外れるでしょう。
また、ワイモバイルのプランには他社ではオプション扱いになる10分かけ放題の通話プランが同梱されています。もっとも、最近は連絡手段としてLINEを利用している人の方が多いため、電話を利用しない人にとっては持て余すかもしれません。取り外してその分を安くすることもできません。
既にソフトバンク光を契約している、光回線を開通する予定がある、家族でワイモバイルを契約したい人は永年割引が適用されるので、検討する価値はあるでしょう。
ワイモバイルは公式サイトからの申し込みがお得!
全国のワイモバイルショップや取扱店でも申し込みできますが、公式サイトからの申し込みの方が混み合わずスムーズです。
また、Amazonで販売されている「SIMスターターキット」を使えば、初期手数料が割引されるのでお得です。
格安SIMを検討している方は、ぜひワイモバイルも候補に加えてみてはいかがでしょうか。
Ymobileを使ってますがお家WiFiも含めて通信は安定して無いですよ。早いときも有れば、ん〜繋がらんって事も有ります。外のWiFiも遅いですよ!